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2005年6月16日

「ときめき★MIDNIGHT」出張版(2)/「あ・石九博」レポその2

 全国の黒バラファンの皆様こんにちは。甚六です。今日は前回の「あ・石九博」レポの続きをお届け致します。今日は会場内の展示物メインなんで、画像多いです。

 …ようやく会場の入口に辿り着いた一行(というか一人)。しかしそこには想像を絶する罠、恐るべき野生動物、そして必殺の刺客たちが待ち受けていた!我々(くどいようだが一人)は、この難関を無事に突破できるのか!そして、未開のジャングル・霧に囲まれた湖の向こうに、探検隊(何度も言うが一人)は伝説の怪物を見ることができるのか!!

 …なんて話ではまったくありませんので、安心してご覧下さい。初めての方は、15日のレポその1から読まれる事をお勧め致します。

gazou9 (画像⑨)真ん中に写ってるのは幽霊ではない。

 というワケで「あ・石九博」会場入口なのだが、何というか、高校の文化祭を思わせるような、すごい手作り臭あふれる作りになっている。ある意味、番組スタッフのこだわりなのだろうか。ちり紙で作った花とか何年ぶりかに見た、と感心している私の横を、後ろに並んでいたオバハンが、すごい勢いですり抜け、中に向かって走っていった。何だあのオバハン。

gazou10(画像⑩)隣には背中の大きく開いた、ピンク色のナース服を着たマネキンも置いてあった。

 中に入るとすぐに我々を迎えてくれたのが、上の画像のセーラータキシードを着たマネキン。どういう経緯でここにコレがあるのかは「黒バラ」のHPを見てもらうとして(最下部にリンク)、とにかく切れ込みがすごい。番組MCの一人、オセロの黒い方…じゃなくて中嶋知子への追い込みが秀逸なあの企画だが「コレはちょっと着て欲しい…」と思ってしまった。ちょっと変態っぽい(だが6/12の放送で、この程度の切れ込みは彼女にとって何でもない、という事が発覚。中嶋恐るべし)。

gazou11 (画像⑪)こうして見ると何の物体だかさっぱり判らんのだが。

 正体は20キロ(オンエア当時)のさきいか!コレ全部さきいか!

gazou12 (画像⑫)あえてこの位置から撮影。パンチラゲット(大喜び)!

 一時期話題になり、番組でも紹介されていた「ひざまくら」が展示されていた。つい太ももの辺りを触ってしまう。確かに感触はいいが、傍から見ている分にはきっと変態っぽい。

gazou13 (画像⑬)「黒バラ」マスコットその2「人面石くん」。

 途中、コマと一緒に人面石くんも展示されていた。私が「黒バラ」にハマるきっかけを作ってくれた彼(あるいは彼女)、どうしてもあのレプリカが欲しくなって、後日秩父・珍石館に問い合わせたところ、時遅く既に売切れてしまっていた彼(あるいは彼女)。ケース越しに胸が切ない。

gazou14 (画像⑭)安全太郎さん(外見は男ですが性別はありません)。

 工事現場でおなじみのあの方。腕の振りがダイナミックで、カメラで捕らえきれない。単に性能の問題だと言われてしまうと立つ瀬がないのだが。

gazou15 (画像⑮)この一角だけ何だか異様な雰囲気。

 画面左で何か回っているのが「ほしまるくん」、干物を作る機械。画面右の何か四角いのが「炒レンジャー」、チャーハンが作れる。両方ともスゴイ勢いでがっちょんがっちょん動いていた。誰もいない部屋でコレだけが動いている姿を想像すると、ちょっと怖い。

gazou16 (画像⑯)こんなものオンエア内であったっけ?

 人面石くんをくり抜いて(!)作られたらしい「黒バラカップ」。特にコメントなし。なお、画像⑭と⑯の間にはオンエアのセットが置かれていたのだが、いつもTVで見ているのでスルー。興味が出てきた人は、日曜午後10時30分から日テレを見るべし。お兄さんとの約束だ。

 今日は画像はないのだが、会場の最後の方で、この番組のマスコットである「タンジェントくん(カバン)」が展示されていた。「黒バラ」メインキャラのはずが、隅っこに置かれた上にスポットライトすら当てられていない。何だこの扱いは。

 …と、ここまでかなり端折らせてもらったが、だいたい会場内の雰囲気を掴んで頂けただろうか。とにかく、最初から最後まで、何か微妙なテンションを帯びた展示物。これを何と表せば良いのか、言葉が足りないのが悔しいが、まぁそんな感じの会場内であったわけだ。

 だが、真の戦いはここからなのだ。会場の出口で、スタッフの人が抽選券を配っていた。そう、抽選会だ。前回の注釈でも書いたが、「黒バラ」のマスコットキャラ「タンジェント君」のミニサイズ版(具体的には1/3)が当たるという抽選会が、この後に控えているのだ。この「あ・石九博」に来た人のほとんどが目当てとしているのが、きっとその抽選会なのだ!(←言い過ぎ)

 よし!頑張るぞ!と気合を入れ、スタッフのにーちゃんから抽選券をゲット。そして次の瞬間、にーちゃん曰く「抽選は1時間15分待ちでーす」ハァ!?会場に入るまでに30分かかったのに、抽選の列はさらに倍以上かかるってのかよ!

 仕方がないので抽選会場への列を探す。抽選会場の入口はここに来る前に確認してあるので(前回参照、というか場所的には画像⑥⑦の左側になる)、そこから伸びている列を探せばいいのだから話は簡単だ。

 案の定行列はすぐ見つかった。「あ・石九博」会場に入る列とは、タワーを挟んで反対側の歩道である。なるほど、確かに先ほどの列よりも、心なしか多くの人がいるような気がする。まぁ、それでも抽選をやっていかない事には目的は達せられないワケで、ここで引く事はできないのだ。

 と、行列に沿って最後尾に歩いて行く途中、ある事に気が付いた。今私が歩いている場所は2階部分の歩道、歩道の右側には抽選会場に並ぶ人の列がある。私の正面には「ゆりかもめ」の駅へと続く歩道。下は吹き抜けで、「ゆりかもめ」の軌道に沿って道路が走り、そしてすぐ左側には信号のある交差点…。

 何という事だ!日テレに着いた時最初に見かけた2階の行列が、「あ・石九博」の抽選会に並ぶ人の列だったのか(画像②及びその近辺の文章を参照)!

 冷静にあの時を思い出すと、列の人は減るどころかむしろ増えているような気がする。もう笑うしかない状況だが、大人しく列の最後尾に並ぶ事にする。吹き抜けの上にあるので、風は強いが見晴らしはいい。下には人がウジャウジャ見える。まさにゴミのようだ。

gazou17 (画像⑰)その日、列の最後尾は左側最奥の柱の辺りまで伸びていた(赤いコーンの所で右に折れ、さらに画像②の2階歩道に続く)。

gazou18(画像⑱)そして、何故かこんな所にも「シオタマ」。

 …その後。意外と早く列は進み、実質30分程度で抽選会場入口まで戻ってくる事ができた。スタッフの人、ちょっと時間サバ読み過ぎ。そんなんじゃお客さん来ても帰っちゃいますよー?

 んで、入口のスタッフに抽選券を見せて、いよいよ会場内へ。通路にのぼりみたいなのが立て掛けてあって「社員証はハッキリ見せて下さい」などと書かれていた。この通路、普段は社員用なんだろうか?どうでもいいが、通路を使うなら、のぼりくらい片付けておいて欲しい。今日がイベント初日ってワケじゃないんだし。

 抽選会場は、折り畳み式の机とか、手書きの案内とか、ここもやっぱり高校の文化祭っぽい雰囲気。だがその奥には、商店街の福引とかで使うガラガラ回すアレ(正式名称不明)が置いてあり、スタッフのにーちゃんねーちゃんも、福引などの時に手に持ってカランカラン鳴らすあの鈴(正式名称はハンドベルでいいのか?)を持っている。何だか妙にワクワクしてきた。抽選券にハサミを入れてもらって、いよいよガラガラ回すアレの前に立つ。さあ、いざ尋常に勝負!

 気合一閃、ハンドルを回すと、何と金色に輝く玉が転がり出てきた!商店街の福引とかなら車1台とか温泉旅行とかの特等として扱われる、あの金の玉だ。小学生くらいの頃は、1等の上に特等があるという大人の事情に釈然としないものを感じていたりしたが、ともかく金の玉が出てきたのだ!一瞬のうちに、期待が最高潮に高まる!これは、この金の玉は何等なのだ!?

 スタッフのねーちゃんに「残念でしたー」と言われた。え?金の玉なのに?言われて顔を上げると、ねーちゃんの後ろに抽選の詳細が書かれた紙が貼ってあった。

 白玉・1等 タンジェントくんスタンプ(抽選券の裏に押してもらうだけ)+ティッシュ
 金玉・2等 「黒バラ」特製シール(非売品)
 銀玉・3等 「黒バラ」特製バッジ(非売品)
 黒玉・4等 1/3タンジェントくん

 ハズレを1等扱いという事か。よって逆に、2等以下は「残念」という話になる。まぁ意図は判るが、微妙に嬉しくない配慮と言っておこう。せっかくの金玉のありがたみが今ひとつだ。普段金玉なんて言ったら、せいぜい自分のを拝むしかないくらいの貴重品なのに(笑)。ところで4等(つまり大当たり)が黒玉なのは、やはり番組が「黒バラ」だからなんだろうか(…て言うか、そもそも抽選やる前に、何が何等なのかくらいの事は確認しとけ)。

 まぁいい。今日のところは特製シールだけもらって、大人しく帰る事にする(当然だが、スタンプはおろか、ティッシュももらえなかった)。一応金玉はハズレではなかったワケだし、とりあえず明日も来る予定なのだから。1/3タンジェントくんよ、首を洗って待っているがいい(カバンに首はありません)!

 最後にJR新橋駅へ向かう途中、「ゆりかもめ」からの階段を下りた辺りに、ビリビリに破られたタンジェントくんの抽選券が落ちていた。ものの哀れを感じずにはいられなかった。南無。

 …ハイ、皆様お疲れ様でした。とりあえずここまでで「あ・石九博」レポ・1日目は終了です。今後は5月5日、2日目以降のレポートを発表していくつもりですが、リアルで明日から出張が入ってしまいましたので、次回の更新は日曜日以降になりそうです。

 まぁそーゆーワケなんで、次回もどうぞよろしく。

中井正広のブラックバラエティ

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2005年6月15日

「ときめき★MIDNIGHT」出張版(2)/「あ・石九博」レポその1

 全国の皆様、ご機嫌いかがでしょうか。甚六です。

 今回は姉妹サイト「ときめき★MIDNIGHT」からの出張版その2、という事で、「あ・石九博レポ」をお届け致します。

 この「あ・石九博」とは、日本テレビが4月末~5月初めのゴールデンウィーク期間中に汐留・日テレタワー内で行った、「中井正広のブラックバラエティ(毎週日曜午後10:30~)」(注1)という番組のイベントです。今回、このイベントに数日間に渡り参加してきましたので、その旨を数回に渡り、レポートとして皆様にお伝えしよう、というワケであります。

 まぁ確かに、1ヶ月以上も前の事を、いけしゃあしゃあとUPするというのはアレかも知れませんが、私のサイトでは文章の多少の遅れなどは日常茶飯事でありますので全くもーまんたいです(笑)。とりあえず、せっかく書いた文章ですので、コーヒーでも飲みながら眼を通してやって下さいまし。

 なお、文中の注釈は最下段に説明がありますので、そこんとこヨロシク。

5月4日(水)

 ゴールデンウィークも半ばを過ぎた5月4日。天気は晴れ、陽気もいいがやや風強し。GW前半はいろいろ予定があったため、今日が「あ・石九博」初挑戦の日だ。何しろ日テレに行くのは初めてなので、前日のうちにネットで会場へのアクセスなどを入念にチェックしておいた。転ばぬ先の杖である。

 自宅から電車を乗り継いで、午後3時頃新橋に到着。ここまでは当然ながら何の問題もない。だがよく考えたら、日テレはもとより、新橋で降りる事すら、人生30年近く生きてきて初めてなのだ。改札を抜けたのはいいが、そのまま地下通路に迷い込んでしまった。こういう所には案内板とか地図とかあってしかるべきはずなのだが、それすらも見つからない。いきなり不安…。

 方向だけ見当をつけてさまよい歩くうち、地上へ抜ける幅の狭い階段が見つかった。「地上へ出れば何とかなるかも…!」そう思って階段を上る。この辺り、家なき方々の異臭が漂っていてどうにもたまらない。のっけからコレかよ、マヂ勘弁して欲しい。

gazou1 画像①(地上に出たところ)

 んで、何とか地上に出る。わりと大きな交差点で、上に何か通っているようだ。案内板とかは全然なく、目的地はおろか現在地すらもさっぱりわからない(画像①)。やむを得ず地上ルートで新橋駅まで引き返すことにした。
 
 新橋駅まで戻って、銀座口近くにようやく地図を発見。現在地と目的地を再確認できた。さっき交差点の上にあったのは「ゆりかもめ」の軌道で、どうやら交差点の奥右手付近(画像①赤丸内)が目指す日テレタワーだったらしい。トホホ。

 仕方なく、戻ってきた道をさらに辿って再チャレンジ。横断歩道を渡ってさっきの交差点の反対側へ出ると、今度はそこら中に地図とか案内があるではないか。既に新橋に到着してから20分以上経過している。「転ばぬ先の杖」もあったもんじゃねーな全く。

 ほどなくして目的地である日テレタワーも見えてくる。ここまで来ると、さすがに歩いている人も多い。ふと上を見ると、正面2階の歩道に行列が出来ていた(画像②)。何の行列なのか判らないが、大分長く続いているようだ。「あんなのに並ぶなんて、みんなヒマなんだなぁ」と、思いっきり自分を棚上げしつつ、ようやくタワーに到着。うう、長い道のりであった…。

gazou2 画像②(正面上に歩道。右側に人の列が見えるが、あの列がずっと伸びていたのだ)

 いや、喜ぶのはまだ早い。何しろ目的地の「あ・石九博」会場は、さらにこのどこかにあるはずなのだ。近くでおねーさんがイベント案内のチラシを配っていたので1枚もらってみたが、「あ・石九博」会場の場所はやっぱり秘密らしい。事前にホームページから取っておいたメモを取り出し、それを頼りに付近を歩き回ってみる。

 メモによると、まず「なんざ~んすツアー」というのに参加しなければならないらしい。これはチラシに場所が出ていたし、何より人の列ができているのですぐに判った。とりあえず列の最後尾に向かったのだが、何故か周囲に「黒バラは2階」という手書きの案内板が何枚も貼ってある(「なんざ~んすツアー」は1階)。何だコレは?

 んで、最後尾に着くとスタッフらしきにーちゃんが列の整理をしていて「現在1時間20分待ちでーす」との事。いきなり挫折しそうになるが、我慢して列に並ぶ。他にも何人か「あ・石九博」目当ての人がいるみたいで、にーちゃんに「ブラックバラエティの列はここでいいんですか?」などと聞いている。ううん、同好の士か、などと思っていたら、彼曰く「黒バラはここじゃないんですよ」…は?

 慌ててにーちゃんに確認。「黒バラの列は上なんです」「でも、昨日の段階ではHPに、ここに並べと書いてあったんですが…「ああ、それはHPが間違ってまして…」ハァ?何じゃそりゃ?HPには10回は見ろ、とか言っといて、肝心の内容間違ってるのかよ!?

 恐るべき日テレの洗礼を受けつつも、にーちゃんに教えてもらった通りにエスカレーターで2階へ上がり、すぐの建物の中へ入る。するとそこで「あ・石九博」の抽選会場を発見(注2)!さらにそこでスタッフを捕まえ「あ・石九博」の詳しい場所を教えてもらう。どうやら会場への列は、私が来たのとは反対側の外周に伸びていたらしい。急いでそちらへ向かう。

 行ってみると、いたいた人の列。結構並んでいるではないか。あの番組、あんな内容で実は結構人気あるんだろうか、などと、再び自分を棚上げして考えてしまった。

 人の列の最後尾は日テレタワーの裏手、ヒット祈願神社のある辺りまで伸びていた(画像③)。近くにはカラー地に黒い水玉という、ベンチのような人型アートオブジェ「シオタマ」が置いてある(画像④)。「ここで後背位のポーズをとった奴は間違いなくいる」などと、余計な妄想を膨らませてみたりする。何しろ列が長いので、並んでいる時間がヒマで仕方ないのだ。文庫本でも持ってくりゃ良かった。

gazou3 画像③(ヒット祈願神社)

gazou4 画像④(シオタマ)

 屋外は結構風が強く、多少寒くすら感じる。鳥がビルの隙間を、円を描くように飛んでいた。杉花粉がまだ飛んでいるのか、少し鼻水が出てきた。前に並んでいる、ミニスカの中学生くらいの娘が後ろを押さえている。大丈夫、貴女は私のストライクゾーン外だから(笑)。

 そうしているうちにも少しずつ列は詰まってきて、私はタワー横手の歩道に出た(画像⑤)。やはりヒマなのは如何ともし難いので、今度は「今大地震が来たらどうやって逃げようか」などとシミュレートしてみる。

 「右手はタワーの建物なので、崩落に巻き込まれたらまず無事には済まない。この歩道も2階部分に当たるので、ここに留まるのは危険だろう。…となると、1段下の植え込みに降りて、そこから下の街路樹に飛び移って…しかし、街路樹は見た感じ、そんなに丈夫そうではないから、飛び移った時に枝や幹が折れてしまうかも知れない…ここから直接下に飛び降りるとなると、高さはおおよそ6メートルくらいか…そうすると、ダメージを最小限にするには…」

gazou5 画像⑤(右が日テレタワー、左が有事の際の逃走経路)

 …などと妄想にふけるうち、列に並んでからかれこれ30分程して、ようやく会場の入口が近づいてきた。「入口」の貼り紙が手書きなあたりが、むしろ黒バラらしくて良い感じを出している。

gazou6  画像⑥(会場入り口)

 「あ・石九博」会場は、ハウルの城の巨大模型の裏にあった(画像⑥)。映画は見ていないのだが、こうして見るとこの城のジオラマ、結構ブキミである(画像⑦)。小学生の頃、ドラクエとかに触発されて自分で考えたモンスター「ウォッチャー」を思い出してしまった(画像⑧)。この私の20年も前のトラウマを引きずり出すとは、宮崎駿、キサマ一体何を考えている?

gazou7 画像⑦(城のジオラマ)

gazou8  画像⑧(…頑張って思い出して書いたよ…)

 …とまぁ、ここからいよいよ「あ・石九博」会場内へ潜入する事になるのですが、いい加減文章が長くなっているので今回はここまで。そう、ここまではまだ、今回のレポのプロローグに過ぎないのだよ明智君。てなワケで、次回に続きます。

注1・略して「黒バラ」。なお、中井正広の「井」が間違っているのはデフォルトです。
注2・「あ・石九博」では抽選会があり、そこでは「黒バラ」のマスコットキャラ「タンジェント君」のミニサイズ版が当たる(かも知れない)。

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2005年6月10日

6発目・楽してキレイになっちゃいけません

 関東は梅雨入り。JDです。

 まず本文に入る前に、今回の文中で取り上げる「ダイエット」という言葉について語らせてもらう。この言葉だが、多くの人が「体重管理」とか、それに近い意味で捉えているのではないか。念のため辞書を引いてみたところ、英語の「diet」は「食餌療法」という意味であった。つまり、食事の種類や量を制限することで、健康や美容を維持しよう、というのが本来の「ダイエット」なのだ。

 なお、以降の文中では、ダイエットという言葉を使う際、いちいちこれらの意味を定義しない。どちらの意味で使われているのかは、前後の文脈から汲み取って頂く事をお願いして、本文に進ませてもらう。

 最近、仲間由紀恵が星一徹との共演で(笑)「楽してキレイになっちゃいけないんですか?」というダイエットサプリのCMが流れている。

 まぁ、ダイエットってやつはどんなものであれ、とてもじゃないが楽とは言えないものだ。例えば運動ナシの、食事制限のみで体重を管理しようと思ったら、自分の基礎代謝や毎食時の摂取カロリーの計算をしっかりとこなし、しかも相当長い時間をかけなければならないだろう。仲間のセリフは、世の中のダイエットに苦しむ人々の、心の叫びの代弁であろう。

 「楽をしたい」という考え方自体は、むしろ欲求に近いものであり、人間なら誰しもが持っていて当然のものだ。だが「ダイエット」という事に関して、「薬や健康食品で楽に痩せたい」と考えるのは、大きな勘違いではないかと私は思う。確かに、それらを使用する事によってある程度の効果を得ることはできるかも知れないが、それはあくまで一時しのぎのものでしかない、と考えるのだ。

 そもそも「楽して痩せる」などという発想自体が矛盾していないだろうか。一般的にダイエットが必要な状況とは「余分な体脂肪が増えてしまった」という事だろうが、その原因は一部の病気などを除けば「自堕落な生活」とか「ついつい食べ過ぎ」など、本人の生活習慣において「楽をしていた部分」によるところが多いはずだ。

 「楽をした」事で、摂取したエネルギーが消費するエネルギーを上回るようになり、そこに余剰分が生まれる。これを脂肪として溜め込む体内システムは、生命体がその活動を維持するために作り出した「自然の摂理」であり、そう簡単に制御できるようなものではない。どう考えても「楽をしていれば太る」のは当たり前なのだ。そして、自分が楽をしたからこそ負ってしまったペナルティーを取り返すのに、その分努力をしなければならないのは、精神論云々とか言う以前の問題で、子供でも判る理屈である。

 先日、ダイエット食品「天天素」が原因と思われる健康被害のニュースがあった。ダイエット食品とか健康食品について、こうした健康被害の話はちょくちょく聞かれるものだ。いくら「楽に痩せたい」と言っても、上に挙げた体内システムを無理矢理曲げるような効果のある薬などを安易に用いれば、肉体に大きな負担がかかるのは当然だろう。「治る見込みのない病に侵されていて、ワラにもすがりたい」というならまだしも、「簡単に痩せたい」なんて理由で逆に身体を壊してしまうのは、もう愚かとしか言いようがない。

 また、もし仮に薬やダイエット食品が効果を発揮して、体重が見事に落ちたとしても、それは決して長期間維持できるものではない。その根拠としては、リバウンドをはじめとしていくつか挙げる事ができるが、私はそれ以前の問題として「痩せる努力ができない者が、太らない努力をする事など決してできない」と言っておきたい。楽してキレイになれたらなれたで大いに結構、だが、そのツケは必ず何らかの形で現われるのだ。

 インターネットや薬事法の改正などで、私たちの周りには以前に比べて遥かに多い種類の薬やサプリメントが出回り、しかもそれらを気軽に手に入れられるようになった。だがそういった環境が、医薬品類を気楽に使う事への危機感を狂わせてしまってはいないだろうか。毒と薬は紙一重、○○という薬を服用したらとんでもない副作用が出てしまった、なんていう可能性は、決してゼロではないのだ。

 何より、薬やダイエット食品などに頼るよりも、運動するなどして健康的に痩せた方が、肉体的にも金銭的にも楽なのではないだろうか。仲間由紀恵はああ言っているが、彼女だってあの容姿を維持するためには、間違いなくそれなりの努力を払っているはずなのだ。まぁ、世間の連中がどんなダイエットをしようと私には関係のない事だが、己を信じるか、薬やサプリメントを信じるかという選択一つで、その人間の価値そのものも変わるような気がしないでもない。

 嗚呼、美を追求する道のりは、遥かに遠くて険しいのだよ。

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2005年6月 9日

5発目・韓国と山岡士郎

 東京消防庁が今年の危険物安全週間(6/5~6/11)のポスターで、シンクロ銀メダリスト・藤丸真世さんをモデルにしている。シンクロと危険物の結びつき、その発想が今ひとつ理解できない。JDです。

 とりあえず、今日のニュースからひとつ。

「独島の月」条例を制定 韓国・慶尚北道議会

 へー、そーなの。フーン。

  …この記事を読んでいた時、何故か頭の中に「美味しんぼ」の海原雄山のセリフが浮かんだ。

 「私を乗り越えようとしている間は、絶対に、私を乗り越えることはできない。私を乗り越えようと思うことは、私の呪縛から自由になっていないからだ。士郎にも言っておけ」(「美味しんぼ」79巻・P65より。これを調べるだけで20分かかった)

 そう、韓国の何かにつけ対抗しようという姿勢が、あの山岡士郎とダブって見えたのだ。それも近頃の、嫁に骨抜きにされてしまった山岡士郎ではなく、全盛期…いや、連載初期の、ケンカ屋同然だった頃の山岡士郎に、だ。

 両者とも、揉め事を起こす事にかけては一流。また、相手を意識しすぎて、自ら墓穴を掘ってしまう辺りも非常に似てはいないか。最も、韓国が引き起こす揉め事は、いちいち幼稚な上に解決の方向性が全く見えないのだが(笑)。

 となると、ここで海原雄山に相当するのは、話の流れからして日本という事になるのだが、残念ながら海原雄山と日本の相似点はほとんどない。せいぜい文化や技術に対する造詣くらいであろうか。雄山ぐらいのパワーを日本政府が持っていれば、近隣諸国にワーワー言わせる事もないはずなのだが。あんな政治家が一人くらい欲しいものである。

 …あれ?じゃあ栗田ゆう子は北朝鮮か?(←絶対ありえない)もし二人が結婚(←朝鮮が統合?)したら、日本と朝鮮は対立から和解路線を辿ることになるのか?試しに話を膨らませてみたら、途端にワケがわからなくなった。それでは今日はこの辺で(←あ、逃げた!)。

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2005年6月 8日

どうすれば虚人はまた強くなれるのか

 今日の話題はほとんどサッカーでしょうが、それは姉妹サイトの方に任せるという事で、こちらの話題は野球です。JDです。

 昨日、ナベツネの球団会長就任が発表された。正直、こんな棺桶に片足突っ込んでるようなじーさまにマトモな判断力があるとは思えず、「大ナタ」と称してまたも球界をメチャクチャにしてしまうのであろう。まぁ、ちょうどいいタイミングではあるので、先日序章を書いた「どうすれば虚人はまた強くなれるのか」の続きをUPさせてもらう。大分長文になるうえ、相変わらずやっつけ仕事でまとまりにも欠けるが、どうかご容赦頂きたい。

 そもそも、こんな文章を書こうと思ったきっかけは、先日とある番組で元虚人選手がゲストに出て、現在の虚人の状況を嘆いていた事だった。その対談の中で、彼は横浜のクルーン投手を挙げ、自称虚人ファンの番組司会者とともに「あの選手欲しいなぁ」と語っていた。

 マーク・クルーン。5月11日の対楽天戦で、日本最速となる159キロをマークしたアメリカンだ。実際に彼が素晴らしい働きしているのは確かだが、ここで私がちょっと気になったのは「他球団の選手を欲しがる」という発想そのものだ。仮に「貴方が贔屓にしているチームをもっと強くするためにはどうすればいいか」という質問を各球団のファンにしたとして、「○○チームの△△が来てくれればいい」という回答をするのは、虚人のファンが一番多いのではないだろうか(そして、きっと次点は楽天)。

 他のチームの優秀な選手を引き抜くために必要なものは、唯一「カネ」である。要するに、これは虚人の「選手はカネで集めるもの」というやり方を、ファンが「当然である」と受け止めている、という事を示している。無論、このやり方自体は虚人に限らず、社会の至る所で見られるが、ことスポーツの世界においては決して褒められるものではなく、むしろ批判の対象となる方が多いだろう。

 なのに何故、虚人ファンにとってそれは「当然」なのか。答えは明白、虚人ファンにとって虚人は「常に強くなくてはならない」のであり、そのために優れた選手を集める事は当たり前なのだ。虚人のファンのみならず、虚人軍の経営陣(主にナベツネ)がその思想の元、一丸となって球界に働きかけた結果、「ドラフト逆指名」や「FA制」などの虚人に都合のいいシステムが作られ、今の「虚人中心である事を余儀なくされた」歪なプロ野球と、まさにその象徴たる、他球団の戦力を寄せ集めて作られた虚人の姿があるのだ。

 しかし。そうした戦力補強のシステムがあり、さらに多額のカネが投資されている割には、その成果はほとんど出ていない。確かに選手のネームバリューがあり、打線もある程度強力だが、一旦崩れると非常にもろい。今の虚人には「張子の虎」という言葉が正にピッタリではないか。

 で、何故そうなってしまったかというと、それは上記したシステムがもたらした弊害に他ならない。強い選手が手に入る道筋を作ったところで、そんな選手は他球団も手放すはずがなく、例え本人が移籍を希望したとしても、契約だの何だのとがんじがらめで容易に動く事はできない。やがて権利が回るなどして、虚人への入団が実現したとしても、既にその頃には彼らの全盛期は過ぎかけているのだ。事実、他球団からFAなどで移籍した選手が、虚人でさらに活躍した、というケースは極めて稀である。

 仮に全盛期を過ぎたとしても、そこはさすがに一流の選手だけあって、それなりの活躍をする事はできるだろう。しかし、ファンや経営陣が求めるのは「全盛期以上の活躍」であり、「それなり」では決して納得してくれないのだ。その結果、また新たな戦力が求められるようになり、せっかく移籍してきた選手は飼い殺しにされてしまう。やっている事は正に自転車操業だ。

 また、戦力補強を他球団で活躍している選手で賄う、なんて事を続けていたら、スカウトなどの眼も確実に曇ってくるだろう。今年のミセリをはじめ、近年虚人に入団した新外国人のことごとくが使えないのも、つまりはそういう事なのだ。

 こんな状態で、素質のある選手が虚人に入団したとしても、それを見極めるべき人間の眼は曇ってしまっているし、既にネームバリューも実績もある選手がゴマンといるのだから、せっかくの能力も宝の持ち腐れで終わってしまうだろう。皮肉な事に、戦力をかき集める目的で作ったシステムが、逆に戦力を落とす方向に働いてしまったのだ。

 かつては幾多の名選手が在籍し、虚人軍は確かに無敵の力を誇っていた。しかし時代は流れ、ファンの好みは多様化した。サッカーなど新たなスポーツの台頭で、野球人気は落ち始めた。メジャーへの道が開けた事で、さらなる高みを目指す選手たちにとって、虚人はその頂点でなくなった。いや、頂点どころか、今の虚人は「球界の天下り先」に成り下がり、その成績もナベツネ自ら「歴史的な危機」と語るところまで落ち込んでいる。

 この状況から、虚人が強くなるためにまず必要なのは、周囲やファンが「虚人は強くなければならない」という思い込みを捨て去る事だ。この思い込みこそが虚人を弱くした原因ではないか、と私は考えている。何の根拠もない妄想、これに固執した事が、上で語ったような悪循環を招いたのではないだろうか。勝ち負けを全てとするのではなく、もっと選手を大事にし、育てる事こそが、今の虚人に必要なことではないだろうか。

 だが。冒頭でも触れたが、その妄想に誰よりも強く囚われ、またそれが原因で球界から離れたはずのじーさまが、今度は球団会長に就任するという。この話がなかった頃、具体的にはこの話の序章をUPしたくらいまでは、虚人はまだ何とかなる可能性があった。この文章もそれゆえに、敵に塩を送る気持ちで作った物だ。しかし、あのじーさまに「思い込みを捨てろ」なんて言うのはどだい無理な話である。

 てなワケで、せっかくここまで書いたのだが、結論として「虚人の復活はありえない」という事になる。あーあ、せっかく頑張って長文書いたのに残念(笑)。

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2005年6月 1日

4発目・あれから

 本ブログ開設から早1ヶ月、本当に時の経つのは早い。JDです。

 そういえば兵庫の脱線事故も、先月25日で発生から1ヶ月が過ぎ、あの日はあちこちのニュース番組で事故についての特集が組まれていた。

 この1ヶ月という期間は、過ぎてみればあまりに早い。あれだけの大事故であったのだから当然だろうが、事故関連のニュースは今でも入ってくるし、現場では線路の復旧工事がようやく始まったばかり。まだ入院している人だって大勢いる。事故に関わってしまった多くの人々の心と身体が癒されるのには、1ヶ月ではあまりにも短すぎるだろう。

 だが、マスコミはそんな彼らの心情を思い図ることなく、その内に土足であがり込み、心に傷を引っ掻き回し、あまつさえ「事故から1ヶ月が経った遺族の声を取材してきました」などと言い放つ。大きな事件があるたびに繰り返される事ではあるが、彼らに対してはいつも「報道の名の下に、それだけの事をするのが許されていいんだろうか?」と感じてしまうのだ。

 他にも今回の事故では、暴走するマスコミの姿が目に付いた。事故直後の現場で、被害者たちに何の断りもなくマイクを向けるレポーター、はしご車を引っ張ってきて、何とか事件現場を撮ろうとするカメラマン、JR西日本の会見場で、ヤクザまがいの振る舞いを見せた記者…。

 これらをつぶさに取り上げていくとキリがないのでこれくらいにしておくが、中でも個人的に一番気になったのは、某局のニュース番組でキャスターが身元が判明した事故犠牲者の名前を読み上げている時だった。TVの画面上に犠牲者の名前が数人ごとに表示され、それをキャスターが読み上げていたのだが、そのところどころで「○○さんは○人のお子さんを抱える主婦でした…」とか「△△さんは△△へ行く途中でした…」などのコメントを入れるのだ。

 コメントの内容自体は、別に重要なものではない。犠牲者の公表という場面において、このようなコメントは全く必要のないものだろう。なのに何故、わざわざ彼らはコメントを入れたのか。それに、全員にコメントをするならまだしも、何故ところどころなのか。何か作為的なものが見え隠れしてならない。

 犠牲者の方々は全員、何らかの事情があってあの日あの電車に乗り、そして運悪くも還らぬ人となってしまった。それぞれに生活があり、家族や友人があったことだろう。そんな彼らを、マスコミが自分たちの都合で色分けし、区別しているとしたら、それは傲慢以外の何物でもない。

 そして奇しくも、長崎で小学生が同級生を殺害したあの事件から、今日でちょうど1年。1年経っても癒えることのない心の傷に、今日もマスコミが無遠慮に踏み込んでいる。マスコミ関係者よ、訴えられる前に悔い改めよ。

 今回の話、本来なら先週の段階でUPしておくべきものなのだろうが、文章がうまくまとまらなくて(この文章もあまりほめられたものではないが)、修正しようと放置しておいたら時期を逃してしまったのだ(笑)。私みたいな筆の遅い人間がニュースをネタにすると、こういうのが一番大変である。

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