その昔マックにモーニング食いに行ったら「お会計は先にさせて頂くことになってますが…」と言われた事がある。金とか持ってなさそうに見えたのだろうか?JDです。
「オタ」「きもい」──スタッフのブログ発言、企業を巻き込む騒動に
バイトのブログで企業が謝罪、という事態。あーあー、アフォを雇うと企業は苦労するねぇ。
今回、企業側はイメージなどの問題から謝罪したワケだが、正直この件において被害者であるのは間違いない。バイトの店員のやった事はあまりに考えなしで愚かだが、自分のところで雇っている人間の全てをきっちり管理するというのは、よほどの大企業でもまず不可能だろう。まぁ、それを差し引いたとしても、例えバイトであれ客商売に身を置いている人間が、公然とその客の批判するってのは、もうお話にならない行為だからなぁ…。
だがこの話、企業との関わりとかそういった背景がなければ、今回のような騒動には発展しなかっただろう。話としては単に「オタがたくさんいてきもい」という内容の文章をブログに載せた、それだけの事なのだから。実際問題、ただでさえ怪しい「オタ」という人種が、それこそ万単位で群れている現場は、一般人からしてみればどう考えても異様な光景でしかない。今回はそれを何も考えずに記事にしたことから問題となってしまったが、私は、この意見自体は決して間違っていないと思う。
断っておくが、私はこのバイトの店員を擁護するつもりは全くない。ただ私は、オタは「人をバカにしている」と憤る前に、そういった「社会の視線」というものをもう少し意識した方がいいのではないか、と思っているのだ。そして、ここで言う「社会の視線」とは、「行動」もさる事ながら、むしろ重要視しているのは「外見」の方である。
「初頭効果」というのをご存知だろうか。「最初につくられた印象(=第一印象)の基調は簡単には逆転しない」というものだ。そして人間同士の場合、この「第一印象」の最も基本的な判断基準は、多くの場合「外見」である。「人を外見で判断するな」とは良く聞く言葉だが、この事実は、社会心理学者E・ウォルスターらの研究によって実証されている。「外見(身体的魅力)のある人は第一印象で地位も能力も高く評価され、外見(身体的魅力)が平凡な人は第一印象もそれなりである」
一方、人はよく「一つのことに熱中すると、周りが見えなくなる」というが、一般に「オタ」と云われる人種はまさにコレであろう。自分の世界に没頭するあまり、周りの社会との繋がりが希薄になる。そうした「視線」が気にならなくなった場合、大半のケースでまず影響を受けるのは「外見」だろう。
そうでなくとも「オタ」は「何を考えているか判らない」とか「子供から脱却できていない」とか、世間から偏見を持たれている存在だ(それが「偏見」の域に留まるかどうかは各個人によるが)。そんな偏見に加えて、第一印象を左右するファクターである外見すらも今ひとつ、今ふたつであったならば、一般世間に与えられる印象は推して知るべし、というところだ。そして、世間からの「良くない」視線は、オタと社会との繋がりをさらに希薄にする要素となり得るだろう。結果、オタはますます自分の世界へと没頭していき、ここに恐るべき「オタの引きこもりスパイラル」が完成するのである。
自分の世界に閉じこもる彼らには「周囲に迷惑をかけていなければ、あとは自分が良ければ問題ない」という意識しかない。しかもこの意識も、スパイラルが加速していくうちに「周囲に迷惑をかけていなければ」の部分が欠落してしまう。あくまで自分中心、他人からの視線など一切気にしない、社会不適合者の完成だ。
一般人がそんな連中を見た目で判断し、その結果をもって批判したとしても、それは無理もない話というものだ。極端に言えば、「あの現場」にいた連中が皆イケメンであったなら、「きもい」などという内容の記事がブログに載る事はそもそもなかったのである。
あの現場に「きもい」個人(「客」とは限定しない)がいた、というのは、紛れもない事実であろう(「オタ」に関しては、「コミケ会場」にいる時点でほぼ全員が該当すると思われるため除外)。彼らの姿が一般人の目から見て明らかに異様であった、という点についても、経験則からしてほぼ間違いない。だとすれば、そもそもの問題は「一般人のバイトの店員」と「オタ」のどちらに存在すると考えるのが妥当なのだろう?
それにもう一つ。記事の中にあった「客をバカにしている」という意見だが、「物の売買」とは、人と人との繋がりによる社会的な行為である。そしてそれは、ネットやコンピューターが普及した現在に至っても変わるものではない。それを無視して、社会的な繋がりを放棄した人間が「俺は客なんだぞ!」とばかりに騒ぎ立てる姿は、想像すると滑稽ではないだろうか。「彼」は、客であるところの~すなわち、社会の一員としての~条件を満たしている、と、果たして言えるのであろうか?
今日の冒頭で紹介した私の経験というのが、まさにコレなのだ。あの日私は友人の集まりで、徹夜で遊んだ帰りであった。季節は初冬、羽織っていたコートはよれよれのくちゃくちゃで、目は腫れぼったくヒゲは伸びて髪もボサボサ、一晩中外にいたおかげで全身薄汚れ、大きなバッグを抱えた姿は、間違いなく浮浪者一歩手前という感じだったことだろう。そんな俺にマックの店員がかけてくれた言葉が、冒頭の一文である。
いくら「客」としてやってきた人間であっても、印象が怪しければ警戒されるのは当たり前。「不快な外見」なんてのはその最たるものではないか。第一「他人に不快感を与えない」というのは、客だ何だと言う以前の問題として、社会の基本的マナーである。そういう気配りをしない人間に社会活動に参加する資格はないし、それどころか存在そのものがメーワクだ。
もう話がいい加減長くなり、書いてる方もダルくなってきたので、この辺で「まとめ」として一発ぶっちゃけさせてもらう。「テメーの身なりすらキチンとできねーような奴を、赤の他人様がマトモに相手するはずねーだろ?それをツッコまれて勝手にキレてんじゃねーよキモオタ。」
どんな人間でも一人で生きていく事はできないし、オタもヒッキーもそれは同じである。ならば、少しでもオタの社会的印象を向上させるため、せめて見た目くらいは各々努力してほしいと思うのだがどうだろう。これ以上自分たちの地位を自ら貶めても、いい事なんかひとつもないぞ?
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