神算か無策か
信じられない。妥協点を探るのはまだいいとしても、打つ手ナシという状態の韓国に対し、よりによって日本側から妥協案を持ち出すとは。
前日の日記の最後で杞憂していたものが、1日も経たずに現実のものとなってしまいそうである。
どうせなら「国際司法裁判所への提訴に同意するなら調査を延期してやる」くらいの事を言ってやればいいのに、「本当にただの海洋調査なんですから」などとはバカ正直にも程がある。ここでの対応を誤れば、同時期に起きた東シナ海の航行禁止問題で一旦は引いた中国が、新たな攻勢を仕掛けてくる可能性だってあるというのに。
だいたい、韓国が「国際会議での提案を見送る(「やめる」でなく「見送る」)」なんて約束したところで、連中が本当にそれを守ると言えるのか?これまで竹島絡みでは(それ以外もだが)韓国のゴリ押しにさんざん辛酸を舐めさせられてきたクセに、それでもなお性善説に頼るというのであれば、日本の外交はもう救いようのないレベルまで堕ちたという事だろう。
谷内外務事務次官は、これまでの韓国絡みのいくつかの発言ではなかなか期待を持てていたのだが、今回の譲歩はちょっと問題なんじゃないのかと。あるいはこれが「日本は妥協点を模索しましたが、韓国は聞き入れませんでした」というポーズであるのなら、それはそれで「神算」といえるのだが…。
マヂか?20隻近い警備艇が手ぐすね引いて待ち構えている海域に、測量船2隻のみを送り出すなんて、正気で言ってるのか海上保安庁。「韓国側の反発に配慮」って、測量船に乗ってる日本人の安全はどうなるのだ?
本当に「神風」でも吹いてくれれば、韓国の船団が一掃されたあとで、何の心配もなく測量を行い戻ってこれるのだろうが。ちなみに今日、西日本は大しけだったようで。あれ?
もし現状において海洋調査中止という事になれば、連中に「やはり日本には高圧的に当たるのが有効」という印象を与えた上、「反日効果」でノムヒョンの支持率上昇、竹島の実効支配も継続されるなど、韓国側にとってはいい事尽くめである。ところが日本側のメリットは「海底地形の国際会議で韓国の提案が見送られる」くらいのもので、下手をすれば「日本が韓国を挑発した」という連中の主張が世界に認知されかねないなど、デメリットの方が遥かに大きいと思われる。この妥協案、クロと出るか黒と出るか(←どっちもダメじゃん)。
↑…と、ここまでが今日(20日)午前10時くらいまでに会社で書いた文章(←仕事しろよ)。このあと外回りに出かける。
その後、午後6時前に帰社。そしてニュースを確認。↓
…あーよかった、韓国人が○○○(←字数に囚われず、貴方の好きな言葉で補完して頂きたい)な奴らばっかりで。
何だこりゃ?自分たちにはもう打つ手がないからと、国連に超法規措置のお願いか?散々「国際法など無視だ!」と言ってる連中の妄言を、国連が受け入れてくれるとでも思っているのだろうか。これはむしろ「紛争が起こってますよ?」と自ら進言する行為に近いような気がするのだが。だから韓国人は○○○(←字数に囚われず以下略)。
とりあえず、韓国側が相変わらずというか、全く冷静さを欠いたままというのが判って安心した(笑)。ここまでくればもはや韓国側からの譲歩や妥協はあり得まい。相手をハメるには絶好の状態と見える。
中国とも東シナ海の問題を抱えている日本にとって、今回の一件にどのような対応が取れるかという事は、今後も発生しうるこの手の問題についての試金石となる。当然ながら、政府は毅然とした対応を取らなければならないのであって、それができなければこの国の未来は暗い。
仮に今回韓国との間で妥協が成立したとしても、それは単なる問題の先延ばしであって解決ではない。やるなら今しかないのだ。以下のリンクは参考までに(笑)。
(また、コチラでは「ランチェスターの法則」ってヤツを用いて、上の分析を一歩進めております)
…しっかし、今回の作戦は「どちらに転んでも韓国が不利」という、日本にしてはなかなかうまい作戦だと思っていたのだが…政府の一連の動きを見ていると、「本当に海洋調査だけしか考えてなかったの?」と思わずにいられない部分もある。これは「敵を欺くにはまず味方から」というヤツなのだろうか?頼むよホント。
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