ためにならない?イソップ童話
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【設問】以下の文章を読み、後の問いに答えなさい。(8点)
…ある日のこと、北風と太陽がどちらが強いかで言いあらそいをしていました。
「よし、だったら力くらべをしよう。あそこにいる男が着ているコートをぬがすことができたほうの勝ちだ」
「よし、まずはぼくのばんだ」
北風は冷たい風をふきかけて、男のコートをふき飛ばそうとしました。
ところが、コートはぬげません。
「あー、さむい、さむい!」男はさむがって、よけいにコートをかぶってしまいました。
「じゃあ、つぎはぼくのばんだ」
太陽はそういうと、さんさんとかがやきはじめました。
あたりがぽかぽかとあたたかくなっていきます。
「日ざしが出て、きもちよくなってきたなぁ」
しかし男は、コートをぬごうとしません。
太陽の光であたりはあたたかかくなりましたが、男にとって、コートをぬぎたくなるほどの暑さではないようなのです。
けっきょく男はコートをぬぎませんでした。
あきらめてしまった北風と太陽が男を見ていると、男の前に一人の女があらわれました。
みねふじこばりのダイナマイトバディのびじんです。
女は一糸まとわぬすがたになると、男にむかって手まねきをしました。
するとどうでしょう。男はコートどころか着ていたものをぜんぶぬいで、女にむかってダイブしたのでした。
【問】以上を踏まえた上で、韓国政府は北朝鮮に対し、どのような姿勢で臨むのが最善だったかを考えなさい。
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…上は有名なイソップ童話「北風と太陽」のパロディだが、これは「物事に際し、厳しい態度よりも寛容な態度で臨んだ方が良い結果が得られる」という意味の寓話である。だが、勘違いしてはならないのは、寛容な態度とは「ただ媚びるだけ」とか「愛情を注ぐだけ」というものではない、という事だ。
元の話で、男は照りつける太陽のあまりの暑さに自らコートを脱ぐが、「暑い」という感覚は「不快なもの」に分類されるだろう。男は決して「喜んで」コートを脱いだわけではないのだ。すなわち「冷たい風」も「太陽の光」もその方法が違うだけで、その根底にあるベクトルは同じなのである。
もちろん相手にもよる。だが、確固たる目的もなしにただ「暖めてやる」だけで上手くいくほど、世の中は都合よくできていない。韓国が行ってきた「太陽政策」が今回破錠したのは、まさに根底のベクトルの方向が定まっていなかったからだと言えるだろう。この失敗に対し、韓国がどれほど大きなツケを払う事になるのか、少々楽しみである。
むしろ独裁者相手には、本当にハニートラップみたいな仕掛けの方が良かったんじゃないだろうか?アレは何しろ特亜のお家芸みたいなものだし。
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