我々は抗議する!
「核保有論議も抑止力」中川の例の発言がそこまで見据えてのものかどうかは判らないが、ただ政府を非難するだけの政治家やマスゴミには、もう少し「国家の大計」というものについて考えてもらわないとな。
まぁそれはさておき、今日は北朝鮮の核実験とそれに伴う日本政府の対応について、プロ市民団体と朝鮮総連の抗議の声を取り上げてみた。当然ながら「感銘を受けた」とかそういうのではなく、彼らのお花畑感覚を笑ってやるためなので念の為(笑)。
【10月9日朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、核実験を行ったと発表した。私たちは、北朝鮮の7月5日のミサイル発射に続く今回の核実験が東アジアの軍事的緊張を一挙に激化させる暴挙であり、強く抗議する。
北朝鮮を巡っては、この間、02年9月17日の日朝ピョンヤン宣言、05年9月19日の6カ国協議共同声明が出されている。6カ国協議共同声明では、北朝鮮が核兵器・開発の放棄NPT(核兵器不拡散条約)IAEA(国際原子力機関)復帰を約束するとともに、米国は北朝鮮を核兵器・通常兵器で攻撃する意図を持たないことを確認した。米朝は、主権尊重・平和的共存・関係正常化の措置をとり、日朝は、ピョンヤン宣言に沿って、過去清算・懸案事項解決・国交正常化を進めることをも併せて合意した。
今回の核実験は、「米国が昨秋から行っている金融制裁の解除と二国間協議要求」(10月3日北朝鮮外務省声明)と言われている。しかし、いかなる理由であれ核実験は、核兵器保有を目的としたものであり明らかに東アジアの軍事的緊張を激化させ、共同声明が打ち出した解決のプロセスを踏みにじり後退させるものでしかなく断じて許されない。
日本政府は、今回の実験について「断固として対処」するとして、米国とともに国連安保理(議長国は日本)で北朝鮮制裁決議を採択しようとしている。すでに10月6日には、3日の北朝鮮の核実験予告声明に対して、核実験が強行されれば、「安保理が国連憲章の下での責任に基づいて行動する」という文言を盛り込んだ国連安保理議長声明が出されている。これをテコに安倍首相は、10月9日国連憲章第7章(「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」)に基づく決議案を採択するよう関係国に働きかけることを指示した。第7章は、「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為」に対して、「国際の平和を維持し又は回復する」ために、勧告をするだけではなく、非軍事的措置(経済封鎖、交通等の遮断、外交関係の断絶)、軍事的措置を講ずることを規定している。これは戦争宣言に等しい。
一方、米国は8月末に臨界前・未臨界核実験を強行している。また、米国は先制攻撃的な核戦略を振りかざして世界を脅迫し、イラク、アフガンで「平和の破壊」「侵略行為」を展開中である。にもかかわらず米国には何らの制裁もない。全くのダブルスンダードである。このような対応は絶対に問題解決をもたらさない。
戦争放棄、紛争の平和的解決を義務づける憲法をもつ日本で、政府がこのような制裁決議を率先して出すことは違憲である。しかも、日本は北朝鮮に対し過去の植民地支配を清算していない。7月5日の北朝鮮のミサイル発射の際に(自衛隊の)「敵地(先制)攻撃能力の保有」を口にし、日本の侵略戦争を賛美する安倍首相が、今回の事態を利用し「戦争国家」づくりを推進することは容易に予想される。「北朝鮮の脅威」をあおり、今国会での国民投票法案や防衛庁「省」昇格法案などの悪法の強行、国民保護計画をはじめとした地域の戦時体制づくりの推進である。私たちは、こうした危険な動きを止めるよう強く安倍内閣に要求する。
国民保護計画はミサイル攻撃よりもなお核兵器には無力である。核兵器は民衆が逃げるまもなく瞬時にしてすべてを灰燼に帰す。軍事的手段を含む北朝鮮に対する制裁決議で、より軍事的緊張を高め、国民には国民保護計画で戦時体制を強要することで、民衆の生命と安全は脅かされるのだ。軍事力に軍事力で対抗することは、なんの解決にもならないばかりか、戦争と市民の犠牲の危機を増大させるばかりだ。こうした道を許してはならない。
私たちの生命・財産を守る道は、戦争を起こさせないこと、これに尽きるのである。戦争をもてあそぶような安倍内閣に私たちの命を預けることはできない。外交によって、非軍事的手段で紛争を解決し、民衆レベルから平和、友好の関係を築き、積み重ねていく以外にない。今こそ、戦争システムを解体する無防備地域宣言運動を大きく広げるときである。
私たちは、今回の核実験に際し、北朝鮮の行動に強く抗議するとともに、米国・日本など当事国に対しては戦争に行き着く国連安保理制裁決議採択をやめ、「相互の主権尊重、平和裏の共存、関係正常化のための措置」の精神に基づく6か国協議共同声明の解決のプロセスに立ち返り、外交による平和的解決を図るよう要求する】
…最初の段落(太字)が北朝鮮批判、あとは日米政府への批判…お前らどこの国の人間だ?
そもそもミサイル攻撃には無防備宣言は適用されないし、仮に適用されていたとしても、ミサイルの爆風やら放射能やらが、無防備地域を避けてくれるなんて事はあり得ない。ハイテク化が進み、ボタン一つで何万人も殺せるのが「現代の戦争」だってのに、無防備宣言なんてのがどれほどの効力を発揮できるのか、連中は考えた事もないんだろうねぇ…。
とりあえずこいつらこそ、平和だ共存だ、などと言いながら、その実「自分たちが助かればいい」と考えるダブルスンダード(原文ママ)の最低エゴ集団である。猛省せよ。
【朝鮮民主主義人民共和国外務省は「9日にわが国の科学研究部門が地下核実験を安全かつ成功裏におこなった」と発表した。
外務省は「米国による反共和国孤立圧殺策動が極限を超え最悪の状況を醸し出している中」で「増大する戦争の危険を防止し、国家の自主権と生存権を守るため」の「自衛的戦争抑止力を強化する新しい措置」と言明している。また、核兵器の先制使用や威嚇、核の移転を絶対に行わず、「対話と協商による朝鮮半島の非核化実現の意志は依然として変わりない」との原則的立場を表明した。
米国などが、これを機に共和国に対する国際的な「制裁包囲網」を拡大強化し圧殺を企てている中、日本政府は7月5日と9月19日に次いで10月14日に単独で追加的「制裁」を実施した。
今回の追加的「制裁」措置は、すべての朝鮮籍船の入港禁止、朝鮮からのすべての品目の輸入禁止、「北朝鮮籍を有する者」の入国禁止など前例のない常軌を逸した異常な措置であるといえる。
日本が世界で唯一、農水産物などの民生部門の交易やスポーツ、文化に至るすべての人的交流にまで「制裁」の対象を広げ、「ヒト、モノ、カネ」の往来を全面的に遮断しようとしていることは、非道極まりなく、朝・日関係を極限の対立にまで至らしめる非常に危険な行為と言わざるをえない。
去る7月5日以来、矢継ぎ早に講じられている日本政府の「制裁」措置は在日朝鮮人の人権と生活を著しく脅かしている。
日本政府は在日朝鮮人と祖国を結ぶ「万景峰-92」号の入港禁止を「制裁」の象徴的措置として強行した。
そもそも「万景峰-92」号は、朝・日両国赤十字による帰国事業等の実績を踏まえ、在日朝鮮人の祖国往来のために就航し、国交のない朝・日間を結ぶ「人道の船」、「友好親善の架け橋」として広く認知されてきたものであり、その入港を政治的な理由で禁止することは国際赤十字の精神に背く許しがたい反人道的行為である。
在日朝鮮人がターゲットになるこの筋違いの反人道的措置により、多くの在日同胞、特に高齢者や病弱な人々、身体障害者などは祖国訪問と肉親との再会を実質上断念せざるを得ない苦痛を強いられており、民族学校に通う朝鮮人子弟らの祖国への修学旅行にも多大な障害をもたらしている。
また、日本当局による在日朝鮮人に対する再入国許可の締め付けなどの祖国往来への不当な規制は許しがたい人権侵害であり、地域社会で公益性が認められ固定資産税の減免措置が取られてきた朝鮮総聯関連施設への減免取り消しは、法的根拠のない理不尽な差別行為である。
日本政府による「制裁」措置は、日本社会における朝鮮人排斥の差別感情をあおり、とくに民族学校に通う幼い児童、生徒に対する許し難い迫害と暴行、朝鮮総聯機関に対する脅迫と放火、朝・日文化芸術交流のための公共施設使用に対する圧力や拒否などの事態を誘発、助長している。
さらに、融資差別や業界からの締め出しなど、在日朝鮮商工人の経営活動を圧迫しており、朝・日貿易に携わる同胞商工人には死活にかかわる打撃を与えている。
わたしたちは日本政府の度重なる「制裁」措置が、日本の植民地統治によってこの地に住むことを余儀なくされた在日朝鮮人に矛先が向けられ、新たな民族的排斥と迫害を生む深刻な状況を醸し出していることに民族的憤りを禁じえない。
歴史的経緯からみて過去を償い在日朝鮮人を保護すべき日本政府が自らの責任を回避するばかりか、在日朝鮮人の地位問題に誠実に取り組むことに合意した朝・日平壌宣言に反して、在日同胞の人権と生活権を著しく脅かしていることに強く抗議する。
圧力と「制裁」は対立と緊張激化の悪循環を生み不信と憎悪を増幅させるだけで、問題を解決することはできない。
わたしたちは、日本政府が不当な「制裁」措置を即時撤回し、在日朝鮮同胞の人権と生活権を保障することを強く求める】
制裁の元凶となった一件については一切言及なし。「常軌を逸して異常」なのはどう考えても奴らだと思うのだが…。
グダグダ言う前に、自分たちの置かれている立場って物を考えるといい。北朝鮮は「制裁は宣戦布告とみなす」と息巻いてるんだぞ?(今のところ口だけだが)もしそうなったら、お前らは敵国の人間って事になる。それがどういう意味を持つのか、ちゃんと理解してるのか?
日本に留まり、針のムシロの上にいるような生活を送るか、あるいは戦火に見舞われるかもしれない祖国に戻るか。どちらにしても、チョンとして産まれた事それ自体が不幸。
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