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2006年10月31日

履修不足は5年以上前から?

 以前はしょーもない中韓ネタが多かったこのブログだが、最近は本当に腹の立つ国内ネタが急増している感がある。別に「安倍政権になって世の中が悪くなった」と言いたいワケではないので念の為。

 その安倍首相が進めている教育基本法改正案の審議が、高校の履修漏れ問題やいじめ問題などで足止めを食う形となっている。しかし、これらの問題の一端が「時代の流れにそぐわない現行の教育基本法」にあるとするならば、早急に法の改正を図るべきだと思うのだが。これらの問題は政治家ごときがやいのやいのと騒いだところで、どうなるというものでもあるまい?

 私はこの問題の根本について、教師・役人、そして子供たちも含め、現在の教育に関わるあらゆる人間が「自分第一で、他人については無関心」というところにあるんじゃないかと思う。ホント、教育を取り巻く環境全てに大ナタを振るわんと、この問題は解決しないよ絶対。

いじめ「法務省調査では増加」 法務相

 いくら「統計の取り方が違う」とはいえ、文科省と全く反対のデータが出ている事に関しては、もっと早い段階で内容の検討なり何なりできたんじゃないかと思うのだが。縦割り行政の弊害?

いじめが原因、「可能性大」=学校側が統一見解-自殺中2に「5月から」・岐阜

 「自殺に結び付くような、具体的ないじめの事実は出てきていない」とか言ってるけど、「いじめのなかった事実」も確認されてないんだろ?サヨがよく使う手じゃん。

教育基本法審議、必修漏れ責任論争に 指導要領にも矛先

 責任論争は文科省・教育委員会・学校がなすり合いをしているが、この「世界史外し」については、日教組も一枚噛んでたりしないかな?などと邪推。まぁこの3者の中では、一番問題があるのは学校だと思うのだが。だいたい教育の末端である学校が、国の方針に対して「独自の解釈」を加えられる、ってのは一体どういう事?

高校長自殺 生徒に経緯説明…履修不足発覚の茨城・佐竹高

 死者に鞭打つようだが、自殺の原因が履修不足問題だったとすれば、少々無責任なのでは。前がどうだったかは知らないが、少なくともこの校長が赴任してきたのは今年4月であって、この高校の履修不足についての責任はどれほどなのやら。死を選ぶ覚悟があったなら、それを生徒の救済に向けても良かっただろうに…。

 …ところで、今朝のアサヒの「声」欄に、ちょっと気になる投稿があった。ネット上のソースがなく、全部書き写すのも面倒なので(笑)、投稿の最初の文章だけ紹介する。

【心が育たない若者つくるな 文筆業 田付賢一(東京都練馬区 65歳)

 高校の必修科目履修漏れが問題になっている。5年ほど前まで現場にいた者として、今も変わっていないのだと落胆している】

 …ごく一般的な読解力でこの文章を言い換えると、「5年前には既に科目偽装の問題があり、現場はそれを認識していた」という内容にならないだろうか?(そしてこれ以降の文章のどこにも、それを否定する内容は書かれていない)

 投稿者の年齢と「5年前まで現場にいた」という事から、おそらく投稿者は定年退職したのだろうが、退職の時期と偽装が始まった時期がピッタリ重なるとは考えにくく、偽装自体はさらに以前から行われていた可能性が高い。現在に至るまでずっと、学校はそれを隠蔽してきたという事になる。

 投稿者はこれ以降の文章で「心が育たず、自分を持たない若者を大学に送り出す無責任な高校教育を、真剣に見直す時期に来ている」とも書いているが、見直すも何も、問題に気づいた時点で声を上げるなり何なりすべきではなかったのだろうか。もし投稿者がこれに関与していたとしたら、時が経って問題が明るみになった時に、まるで他人事のような口ぶりでモノを語るというのは、卑怯以外の何物でもない。まったく、何様のつもりだ?

 最後に、やはり今朝の「朝日川柳」から。

  そこかしこ 必修漏れのようなヒト  東京都 高橋モトキ

 選者はこの句に「国会方面に?」などと付け加えている。確かに1から勉強が必要な政治家は大勢いるが(主に民主)、一番ヤバイのはこの川柳が載っている新聞の中の人かと。

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» 高校の「履修不足」問題が示唆する教育基本法改正の必要性 [松尾光太郎 de 海馬之玄関BLOG]
font size=3 その経営再建を請け負った幾つかの高校に対して私はカリキュラム編成のアドヴァイスを担当したことがあります。また、予備校側で(各校舎拠点の営業エリア内にある)個々の高校に対応する補習授業の商品開発とそれら商品の組み合わせパッケージ開発(≒各高校の時間割を持って申し込みに来てくれる高校生を<迎撃>する予備校側のカリキュラム編成)はむしろ本業でした。 それらの経験から言わせていただければ、(「学習指導要領は最低限の履修基準」であるとか、「学校長の判断で履修..... [続きを読む]

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