お前らは特権階級じゃない
【映画監督の山田洋次さんに取材した時の言葉が頭に浮かぶ。「恋人に裏切られるのは人間の悲しいさがとして仕方がないが、政治の裏切りは人間の心の奥底に染み込んで退廃的な気持ちにしていく」。自社さ連立の村山政権誕生についてがテーマだった。信頼に背く政治への深い嘆きを感じた▼政治は今も人々の信頼に応えているとは言い難い。政権の枠組みや政策論以前の問題として閣僚や参院副議長、政党幹部ら政治家の不透明な資金の流れが新聞をにぎわしている▼背信は政治の専売特許ではない。今や「背信列島」の感さえある。北海道北見市での都市ガス漏れは、何の落ち度もない住民の命を奪っている。ガス警報器が作動したのに適切な対応が取られていない▼不二家では埼玉工場で消費期限切れの食材使用が発覚した後も、ずさんな商品管理が次々と明らかになっている。体質の問題ととらえるしかない。名古屋市発注の公共工事をめぐる談合事件では、大手ゼネコン四社が「談合決別宣言」をした後の入札が疑惑に包まれている。宣言をもはや信用できない▼関西テレビが制作し、フジテレビ系で放映された「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)では、請け負った番組制作会社が過去に別の番組で捏造事件を起こしていることが分かっている。テレビ局のチェック体制の甘さは弁明の余地がない▼背信への嘆きは深く退廃的な気持ちになりそうだが、ここは何とか堪(こら)えたい。背信の「罪」の重さを日々学んでいる。これ以上繰り返すほど日本人が愚かだとは思いたくない】
企業の不祥事が立て続けに明るみになっている。不二家の衛生管理や関西テレビの捏造番組をはじめ、例を挙げればきりがないくらいで、本当に困ったものである。
取引というやつは形こそ様々あれど、基本的にはサービスを提供する「送り手」と、それを受ける「受け手」に分けられるものだが、これらの不祥事はえてして送り手側が受け手側を軽視する事で発生する。そしてその多くは「利益を上げたい、損失を少しでもなくしたい」とか「どうせ素人には判らないのだから適当にやってもいい」などといったところだろう。よって、一つの不祥事が発生した時、それは業種業態に関係なく、あらゆる企業が自らの鏡としなければならないと思うのだが、現実には日々どこかの企業のトップがカメラの前で頭を下げているワケだ。
…が、ここにそうした企業のひとつでありながら、自分のところの不祥事や受け手への姿勢に関して全く不誠実な連中が存在する。言わずと知れたマスゴミだ。連中は様々な情報を伝達する立場として、本来であればあらゆる業種の中でもトップクラスの中立性と透明性を保っていなければならないはずなのだが、その実態は皆さんも良くご存知の通り。カネと欲にまみれ、印象操作・歪曲・偏向何でもござれである。そして何か事件が起こると、そ知らぬ顔で政治やら社会やらを批判する。普段から言っているのだが一体何様のつもりなのか。
そんな連中がいざ問題を起こしたとしても、その対応は押し並べて厚顔無恥と言わざるを得ない。昨年TBSが安倍官房長官(当時)に対して行ったいわゆる「報道テロ」なんかはいい例だ。隠蔽工作は基本、仮にバレたとしても「故意にやったものではない」と悪意を否定。さらに処分を行おうとすると「言論弾圧だ!」などと抵抗する。今回の不二家が同じ事をやったらどうなるだろう?「期限切れの材料がたまたま紛れ込んだ」「商品撤去や農水省・厚労省の注意は不当であり営業妨害」なんて発言したら、世の風当たりがさらに激しくなるのは自明の理である。「利益追求が至上課題である」企業同士、「マスゴミは許されるが不二家はダメ」なんて事は決してあり得ない。
マスゴミに告ぐ。我々一般市民はお前らに「我々の側についてくれ」と頼んだ覚えはない。お前らは自分たちを「国民の『知る権利』のために動いている」と言うが、我々はそれをお前らに頼んだ覚えもない。我々とお前らの間にも「送り手と受け手」という絶対の関係は存在し、ゆえに我々がお前らを守ってやる義理もない。お前らだって我々に背信するならば、しかるべき罰が与えられなければならないのだ。まぁ実際には、マスゴミは幾度となく我々を裏切っているのだが。
お前らが日々取り上げている不祥事、決して「別の世界の話」と思うなかれ。判ったか前科者どもめ。
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