« 脊髄反射 | トップページ | 怒髪天を衝く »

2007年1月18日

今日の東京新聞は偉そうだ

自民党大会 随分と内向きになって

【大会のゲストスピーカーは選挙支援を頼む友党と資金を頼む財界の首脳二人だけだった。これは自民党の内向き機運の表れか。外向けのメッセージより政権の維持優先では自称「改革の党」が泣く。

 総選挙圧勝の余韻を残した一年前の党大会と比較してしまう。絶頂にあった当時の小泉純一郎氏を筆頭に沸き立つような自信が、はた目にも感じられたものである。

 総裁が安倍晋三氏に代わった今回は、想定外の内閣支持率の落下が影を落としたか、政権党の守りの機運が目についた。

 国民の冷める視線が党員たちの気にならないはずはないのに、会場に緊張や危機感が乏しかったのはなぜか。野党・民主党の支持率が頭打ちのままという事情があって、それに安住してのことならば、心得違いだと注意を喚起しておきたい。

 来賓スピーチに招かれたのは太田昭宏公明党代表と御手洗冨士夫日本経団連会長の二人だけだった。「開かれた党」のアピールにと、あえて苦言や注文を語ってもらうのが恒例となっていた、政財界以外からの有名人招請がここで途切れた。

 統一地方選、参院選と続く選挙の年のはじめだから、耳に快い「エールの交換で」と考えたのだとしたら内向きすぎるし、党外には政権党の「おごり」とも映ろう。

 安倍首相の総裁演説は、前日の日本記者クラブなどでの講演内容をやや手短にして繰り返した。ここで示されたいくつかの政策目標は、下旬に予定する施政方針演説のいわば骨子といった程度のものだ。

 前任の小泉氏は、内容の有無は別として、国民へ直接訴える話法を心がけていたようにみえる。それをまねよとはいわないが、安倍氏にはもっと実のある言葉を求める。

 「統一地方選や参院選に向けて正攻法で臨む。堂々と目指すべき方向について論じ、国民に実績をわかりやすく示せば必ず勝ち抜くことができる」と力説されても、それは内輪の論理にすぎない。正攻法とは、目指す方向とは、を語らないと、国民はさっぱりわからないのだ。

 「成長の果実を全国に」と地方重視を唱えるのなら、その道筋を示さないでは説得力を欠く。新憲法づくりも含めて「あらゆる難題にたじろがず挑戦する」と安倍氏が気負っても、空元気のポーズにしか聞こえない。

 いつもながらのシャンシャン大会ではあったが、あるべき言葉が軽んじられたようなのが気になる。

 政党政治を活気づけるのも、壊すのも、政権を握る政党次第であることを、自覚しておいてもらいたい】

 イヤミ満載。だいたいお前ら、小泉嫌いだったんじゃなかったっけか?

東京新聞「筆洗」1/18付

【春闘がまだ機能していた時代だから、三十年ほど前になる。東京・代々木公園で総評系の春闘総決起集会があるというので、デモ警備の取材に若い警察回りの社会部記者も駆り出された▼プレスの腕章を着けて会場でうろうろしていたら、いきなり外国テレビ局の女性リポーターにマイクを突きつけられた。どうやら英語で「彼らは何のために集まっているのか」と聞いているようだ▼ステージの後ろの立て看板には「全国一律最低賃金制の確立」と書かれている。はて英語で何と説明しようかと考え、返答に詰まった。後で調べて「ミニマム・ウエイジ(最低賃金)」という英語を知るのだが▼この場は逃げようと、英語で「私は警察担当で…」と口ごもったら“ポリス”という言葉だけ聞こえたらしく、女性は、腕章の“プレス”に指を突きつけ、憤然と立ち去った。若き日の恥かき話である▼時は移って史上最長の好況下、久々の春闘復活だ。今年こそはと手ぐすね引く労働側に、政府と経営側が突きつけたのが、「ホワイトカラー・エグゼンプション」。何度聞いても耳に残らぬこの和製英語、「一定の条件を満たすサラリーマンを労働時間規制の対象から外し、残業代をなくす労働基準法改正案」をいう▼所信表明演説でカタカナ英語を乱発した安倍首相だが、日本語にならない制度改正など、不信を招くに決まっている。メディアによる“翻訳”が「残業代ゼロ法案」と足並みをそろえたところで、統一地方選や参院選への悪影響を考えたか、はやばやと法案の提出を見送った

 「俺たちメディアが愚民どもに判りやすく翻訳してやったから、この法案はツブせたようなもんだぜ?」などと言う声が聞こえてきそうで少々腹が立つ文章だが、メディア、特に左側の連中が「翻訳だけやってる」と思ってる奴は、以前と比べて大分少なくなっているはず。いつまでも「世論はメディアが作る」とか思い上がってると、そのうち痛い目見るぞ?

|

« 脊髄反射 | トップページ | 怒髪天を衝く »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今日の東京新聞は偉そうだ:

« 脊髄反射 | トップページ | 怒髪天を衝く »