政治家の責任
う~ん…大臣の発言を擁護するつもりはあんまりないんだが、マスゴミや野党の連中があまりにヒドイんで、どうしても考えが大臣側に寄ってしまう。勘弁してほしい。
【女性を「産む機械」と暴言を吐いた柳沢伯夫厚労相は、いまや孤立無援、四面楚歌(そか)である。それも身から出たサビだから恭順の意を表すしかない。ただ小欄は、山本周五郎の小説「ひとごろし」の敵役、仁藤昂軒に思えて哀れみを禁じ得ないのだ。
▼藩内一の剣術家、昂軒はひょんなことから藩主お気に入りの小姓(こしょう)を切ってしまう。さりとて、上意討ちの討っ手は昂軒に勝てない。そこで一計を案じた討っ手は、行く先々で「人殺し-」と叫んで昂軒を心理的に追い込む。至る所で非難の目にさらされる昂軒は切腹を思い立つ。
▼さて柳沢昂軒である。いくら何でも女性を「機械」にたとえてしまっては、もう弁解の余地がない。夏に参院選を控えているから、野党は「上意討ちだ」とソロバンをはじく。とたんに「ひとでなし」の大合唱が起きた。敵失を待っていた野党の声は高まるばかりだ。
▼討っ手役の小沢民主党は、「主導権を取り戻す絶好の機会だ」と意気込む。与党の女性議員からの後押しもあって、ともかく「クビを切れ」と押しまくる。こうなると、朝鮮総連系組織からの献金疑惑で辞任した民主党の参院副議長などもう誰も顧みない。
▼そんなことを考えていたら、小紙の投書欄に主婦の長尾加代子さん(43)が、男性だって「会社の歯車」のように働き、リストラにあって大変だと書いていた。「それより、もっと前向きで具体的な少子化対策を早急に進めないと、日本の国力が低下していく」。
▼小説の中の昂軒は、討っ手がクビの代わりに髷(まげ)を持ち帰ることで一件落着となる。長尾さんは柳沢昂軒を攻撃する政治家たちに、「いちいち目くじら立て、辞任要求する時間が惜しい」とコトの本質が何かを突きつけた】
人格と政治遂行能力が必ずしも一致するとは思わない。柳沢大臣においては、可及的速やかに、できれば今国会中にも「少子化対策・子育て支援」の法案を作成・提出し、国民の判断を仰ぐという方が、政治家の責任の取り方としては辞任よりも理に適っているし、早急になさねばならない事だと思うのだが。
だいたい、国民が政治を審判するために「選挙」ってものがあるんだろ?政治家を辞めさせるかどうかなんて判断は今野党がやらなくても、後で国民がやればいいだけの話。野党の連中は職場放棄してないで、ちゃんと政治家としての仕事をしろよ。このまま野党欠席で国会が進んでいくようなら、それこそ「野党は何やってるんだ?」って非難されるようになるぜ?
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