教職員諸君も右へならえ
【東京都日野市の市立小学校の入学式で、「君が代」のピアノ伴奏を拒否したことを理由に懲戒処分を受けた音楽科の女性教諭(53)が、「伴奏を指示した校長の職務命令は、思想・良心の自由を保障した憲法に違反する」として、都教育委員会に処分の取り消しを求めた訴訟の上告審判決が27日、最高裁第3小法廷であった。
那須弘平裁判長は、職務命令を合憲と判断した上で、教諭の上告を棄却した。教諭の敗訴が確定した。
入学式や卒業式の国旗掲揚や国歌斉唱を巡っては、起立や斉唱、ピアノ伴奏を拒否して処分された教職員ら延べ950人以上が、各地の教育委員会を相手取り、訴訟を起こしているが、一連の訴訟で、最高裁が判断を示したのは初めて】
「公職に就いている人間が『自由』とか主張するなよ」と言いたくなるこの「君が代裁判」だが、最高裁が至極当たり前の判断を下してくれた。これを弾みに、他に争われている同様の裁判でも、速やかな判断が行われる事を望む。
…つーかむしろこの記事では「950人以上も処分を受けた教職員がいる」という部分に驚いた。サヨの根はどこまでも深いのな。
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コメント
あれは不当判決です。「第二次大戦までの間、皇国思想や軍国主義の精神的支柱」であったような歌を、歌いたくない人間がいて当然です。思想弾圧です。何も国歌を歌いたくないのではなく、あのような歌だから歌えないのです。他の歌だったら、喜んでピアノをひくし歌うでしょう。皇室バンザイ派は、歌わない人間を国を想う気持ちがないと勘違いしたバカが多いですが、そうではなく、あの歌に問題があるのがいけないのです。皇室神道とかかわりのある天皇が、国と繋がりをもっていること事態が「信仰の自由」をさまたげているのは明白です。
こうした現状や、歌えない少数派に罵倒の声が多くあびせかけられますが、このような社会は貧しく情けないというほかありません。
http://blog.livedoor.jp/tarotohachinosu/archives/51086587.html
投稿: sakura | 2007年2月27日 20時49分
「「公職に就いている人間が『自由』とか主張するなよ」」?エッ、主張しちゃいけないの?(制約はあるとは思うが、それがどこまでかを検討してほしかった(1、2審の構成)。なお、蛇足を付け加えると、最高裁は、原告の思想と伴奏拒否行為のつながりを「一般的でない」と言ったそうだが(読売新聞掲載の判決要旨参照)、裁判所に「普通」を決められたくないわな)。
あと、あなたのエントリーより、sakuraさんのコメントのほうが私には妥当に思われますね。
投稿: 清高 | 2007年3月 7日 23時13分
sakura さま
「不当な判決」ですか?一般企業だって、個人のワガママで業務に支障をきたすような事があれば、それなりのペナルティーが下されて当然でしょう?原告が個人として「君が代」を嫌うのは別に構いませんし、その上でこうした判決が出たのならば確かに「押し付け」と言えるかも知れませんが、この一件はあくまで業務上の出来事であり、そこを混同してはなりません。
まして原告は、公務員にして教師という職に就いています。公務員は公に奉仕するのが職務なんですから、そのために個人の自由が制限されるのは当たり前。その対価として我々の税金から給料をもらい、生活の保障をされてるのです。また教師とは、子供たちにとって手本となるべき存在です。そういう人間が「イヤな事はしなくてもいい」「気に入らなければ法に訴えても戦いなさい」という姿を子供たちに見せる事が、果たして公共の利益にかなっているものと言えましょうか。
この原告のように「『公よりも私が優先される』と思いこんでいる」人間、むしろ「心が貧しい」のはそういう類の人間だと私は思いますが。何かにつけ「弾圧だ」「自由を守れ」と主張するのも結構ですが、あなたの発言はどちらの立場からのものですかね?
清高 さま
「公職の人間は自由とか主張しちゃいけないの?」職業選択の自由は大丈夫ですよ?職務の性質上、自由の制限が許容されなければならない職業は他にもありますが、公務員や教師は間違いなくそれらに当たります。そうした制限がイヤなら、仕事を変えるしかないでしょう。代わりはいくらでもいるのですから。
あと蛇足の部分ですが、私たちが使う「普通」とか「一般的」という言葉は、その判断基準に多分に主観が混じります。十人いればそれだけの基準があってもおかしくないですし、またそれは誰かに強制されるものでもないでしょう。しかし最高裁の見解は、今後類似する案件が発生した際、その判断基準となるものです。ならば「司法の最高機関が、どのレベルをもって『一般的』とするか」というのを知っておく事は、決してムダではないと思いますが?
投稿: JD | 2007年3月 8日 19時51分