まとめりゃいいってもんじゃない
【日本と韓国の歴史認識の溝を埋めようと、両国の歴史研究者や教員が十年がかりで製作した高校生向けの副読本が三月一日、日韓で同時出版される。先史から現代までを網羅した交流史を共通の教材とする試みは前例がなく注目を集めそうだ。
出版されるのは「日韓歴史共通教材 日韓交流の歴史」。東京学芸大とソウル市立大の研究者を中心に三十六人が執筆を分担したが、すべての内容について徹底的に討論して修正を重ね、共通の歴史認識に基づく一つの文章に練り上げた。両論併記も、あえて避けた。
例えば、豊臣秀吉の朝鮮出兵について、韓国側から「責任を秀吉一人に負わせるのは疑問」との指摘が出て、名称は「日本の朝鮮侵略」に。
一九一〇年の日韓併合については、それまでの経過を詳述。合法、非合法の評価は避けた。また、戦前の朝鮮半島での日本人を加害者、侵略者という視点だけで描かず、貴重な建造物の保護を主張した民芸運動の柳宗悦らの活躍も紹介した。一般書籍としても市販される。一九九七年の企画当初から製作に携わるソウル市立大の鄭在貞(チョン・ジェジョン)教授(55)は「これまでの両国の教科書とは違う内容になった。二つの国が事実に基づいて一緒に歴史を語り、書くことができるという実例を、嫌韓論や反日論を唱える人々に示したい」と話している】
こういう事ができたというのは、日本側の研究者が譲ったか、あるいは韓国側の研究者が冷静かつ論理的だったか(つーか研究者は冷静かつ論理的なのが基本)。このソースが東京新聞1面の記事だという事を考えると、それだけでかなり話が怪しくなるのだが。
まぁ、百万歩譲ってこの本がある程度マトモだったとしても、歴史認識と民度はそもそも無関係。その時には必ず韓国サイドから排斥論があがるだろうし、それがなければ「そういう本」というだけの事だ。だいたい白か黒しかない話を「じゃあ灰色にしましょう」という発想自体が疑問。論理や事実よりも妄想が優先されるような連中と、歴史認識の統一なんてムリムリ。
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