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2007年5月29日

木鐸と言うよりも

東京新聞「筆洗」5/29付

【政治家として「真実一路」を信条にしていたという。自殺した松岡利勝農相のことだ。安倍晋三首相が、男子プロゴルフツアーで最年少優勝した石川遼さんに贈った色紙の言葉と同じだ。山本有三の『真実一路』にもあるように、この信条を貫いて生きていくのは簡単ではない。だからこそ大事にしたい生き方になる。信条を捨てて自殺を選ぶとは、残念でならない▼松岡さんは農相になることが念願だった。農家の長男に生まれ、大学は農学部に進み、卒業後農林省に入った。営林署長、営林局室長、林野庁広報官などを務めて衆院議員に転身。農水政務次官、農水委員長、農水副大臣と「農水一路」のキャリアを重ね、専門家を自負していた▼別の言い方をすると、松岡さんほど農水省関係の組織や団体に食い込んでいる「族議員」はいなかったのかもしれない。その一端が、全国の森林土木業者や林業経営者が加入する業界団体からの巨額の献金になる▼農水省所管の「緑資源機構」の官製談合事件では松岡さんの地元、熊本県で進む大規模プロジェクトをめぐり、談合疑惑も浮上した。献金を通じた松岡さんと受注業者の結びつきが明らかになっている▼農相としての松岡さんは、部下にきめ細かい心配りをする人だったと聞く。「お世話になった人を大切に」との松岡さんのもう一つの信条ゆえだろうが、大切にすることが癒着に見えることがあったかもしれない▼多額の事務所費の問題もいまだに「闇」の中にある。閣僚の責任としても、すべての真実を語る道を選んでほしかった】

 松岡大臣の自殺から一夜、さすがに今日の各新聞社の社説は似たり寄ったりだったので、ここでは東京新聞のコラムのみ紹介。それにしてもまぁ、昨日の日記で予想した通り、マスゴミは「自分たちが事務所費問題やら献金疑惑について一生懸命バッシングしていた」という点について、まるで他人事のように語り口だな。

 だいたい政治とカネの問題について、事務所費問題の闇を明らかにしたいのなら、民主党の小沢代表が17年度、4億円以上もの使途不明な事務所費を計上していた点について、もっと突っ込んで糾弾すべきだし、献金疑惑なら同じく民主党の角田義一氏が、朝鮮総連の傘下団体から違法な献金を受けていた問題などもある。他人様に「真実を語れ」と言いながら、そういう自分たちに都合の悪い部分はスルー、あるいは内々に処理してごまかそうとする連中も同じように、いやそれ以上に叩かれるべきではないか。

 今日のマスゴミからは、例えて言うならば、水に落ちた犬を散々叩きまくった(その理由は「犬の飼い主が気に食わない奴だから」)くせに、そのうち犬が浮かんでこなくなると「何だよ~、もっと頑張ればいいじゃ~ん」なんてニヤニヤ笑っている糞餓鬼みたいな雰囲気すら感じられた。ホント、胸糞悪いったらありゃしない。

 マスコミを表す言葉として「社会の木鐸」なんてのがあるが、連中には「木鐸」よりも「撲殺魔」の方がしっくりくるんじゃないだろうか。いくら自業自得であっても、ペンは人殺しの道具ではないのだから。

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