東京新聞コラム7/17~百文は一見にしかず
【立っていることができず、固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒する。多くの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損、落下し、耐震性の低い住宅は倒壊するものが多い。地割れや山崩れが発生することもある。これが地震の震度6強を解説した気象庁の文章だが、読んだだけでぞっとする▼三連休の最終日、その激しい揺れが新潟県中越地方と長野県北部を襲った。新潟県柏崎市内で旅館を営む女性が「今までに経験したことのない恐怖」と話していたが、死を意識することの恐怖かもしれない▼新潟県では二〇〇四年十月の大地震の傷跡が癒えていない。仮設住宅で暮らす人も七百人近くいる。まるで追い打ちをかけられたようだ。被災地には物心の両面で多くの支援が必要になる。人ごとと思わずにいたい▼今年の防災白書は、切迫性が指摘されていない地域で大地震が続いていることを指摘している。日本列島が「地震列島」であることをあらためて実感する。明日はわが身と思いたい▼今回の地震でも同じようだが、震度6強レベルの地震から身を守るには、寝室や居間の家具を固定することが必要となる。「災害の一日前に戻れたらどんな備えをするか」。内閣府が行った質問に対し、三年前に被災した新潟県小千谷市の大工も「家具の転倒防止をしなかったことが一番の後悔」と答えている▼ところが家具を固定している人は二割程度といわれる。これでは建物の耐震診断や補強は、もっと後回しになるのだろう。「備えあれば憂いなし」の言葉が頭に浮かぶ】
>読んだだけでぞっとする
>人ごとと思わずにいたい
>明日はわが身と思いたい
>言葉が頭に浮かぶ
…どっかで見たようなフレーズの羅列、なーんか「テンプレ通りの文章」って感じがするんだよな。伝わってくるものが何もない。こんな文章をコラムとして1面に載せるのって、ハッキリ言ってムダじゃね?
今回の地震については今日やってたニュースで、「家具の補強や非常食の備蓄など、3年前の地震の教訓がほとんど生きていない」という声を聞いた。実際に被害を受けた人々でさえそんな感じなのに、関東圏をはじめ、あまり大きな地震を経験していない地域の人々の認識はどんなものだろうか。地震国ニッポンに暮らす者として日頃の備えの必要性を考えるなら、こんな文章を読むよりもテレビで被災地の画像を見た方がよっぽどキッカケになると思うぞ。
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