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2008年9月 9日

民主は身の程をわきまえるべきです

小沢氏3選 無投票に賛否両論 民主群馬県連

【民主党の小沢一郎代表が8日告示の代表選で、無投票3選を決めたことを受け、同党群馬県連内では、「代表選で政策論争を交わし、党勢拡大につなげてほしかった」と不満を漏らす声が出た。次期衆院選で保守王国・群馬に風穴を開けるには、代表選による追い風を利用したいとの危機感がある。ただ、党の結束ぶりが示せたと評価する向きもあり、「小沢3選」の影響は読み切れないのが実情だ。

 衆院群馬3区総支部長の柿沼正明氏は、代表選で野田佳彦広報委員長が出馬を模索したことに言及し、「負けると分かっていても出てほしかった。民主党のアキレス腱(けん)といわれる安全保障や外交問題で政策論争を交わし、支持層を広げる好機にするべきだった」と指摘する。石川貴夫県議(民主改革クラブ)も「対抗馬が1人も出ないと、人材がいないと思われる」と、無投票による有権者の離反を懸念した。

 ただ、2区総支部長の石関貴史衆院議員は「バラバラの与党に対して、小沢代表の3選は民主党が一致団結していることの現れ」と強調。1区総支部長の宮崎岳志氏も「前回の参院選で大勝し、政策も支持されている」と話す。

 県連はすでに、衆院5選挙区のうち、4選挙区で独自候補者を擁立する方針を決定。公認が決まっていない4区の対応については、幹部が今週中に鳩山由紀夫幹事長と会談し、石川県議の擁立を軸に最終調整を行う。5区では、公認候補を擁立する社民党県連合と選挙協力を進める方針】

 …日本とメキシコあたりがサッカーの試合をして、メキシコのオウンゴールで日本が勝ったとしましょう。この時日本は「俺たちにはメキシコに勝てる実力があるんだ!」と誇る事が出来るでしょうか?

 民主党関係者も勘違いしている(あるいはそう思い込みたい)ようですが、先の参院選での民主党大勝をはじめ、現在民主党に支持が集まっている最大の要因は、あくまで「自民党の敵失」です。つまりは「自民党はいい加減何とかしたい。だから、とりあえず有力な対抗馬を支持しておこう」と。この事は、先日のエントリの関連項目を見て頂ければ明らかでしょう。

 「政策も支持されている」なんてとんでもありません、昨日小沢代表が発表した基本政策案についても、今朝の新聞社説で朝日や毎日にすら「相変わらず財源が不明瞭だ」と評される体たらくです。民主党のマニフェストに財源が伴っていない事は随分前から言われていたはずですが、どうやら彼らはそこから全く進歩していないようです。小沢代表は以前の辞任騒動の折「この党には政権担当能力なんてない」などと評しておりましたが、そこからの改善は「期待すべくもない」と言わざるを得ないでしょう。また「与党はバラバラ、民主党は一致団結している」なんてのも、団結だけで政権を握るに適しているというなら社民か共産にでもやらせてあげればいいワケで(政策の内容はともかく)、これもまた国民へのアピールにはなりませんです。

 本気で民主党が政権を取る気でいるのなら、まず政治をしっかり運営できるだけの力を身につける事ですね。現状では仮に政権を取れたとしても実力が伴っていないでしょうから、期待が大きかった反動で早々に支持率が急落、ジリ貧に陥るのが目に見えていますから。あと、小沢代表に「おんぶにだっこ」も、程々にしておきませんとね。

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