東京新聞社説11/19~何でこんな偉そうに物が言えるのか
【大阪でまた悪質なひき逃げ死亡事件が起きた。被害者は七キロも引きずり回されたという。殺人に等しい卑劣な犯罪が後を絶たないのは、人命や飲酒運転を軽くみる不心得者がまだ存在するからだ。
大阪で飲酒運転でのひき逃げが続発したのに、茨城では十七日、警視庁警視が酒酔い運転で逮捕された。取り締まる側の幹部がこんなありさまだから、飲酒運転への甘い風潮が社会からなかなか消えていかないのだ。
大阪府富田林市で新聞配達をしていた少年を軽ワゴン車で引きずり続けて死亡させた男も飲酒運転だった。男は「何かにぶつかったが、逃げた」と供述している。だが、相手が小動物であっても運転者は相当な衝撃を感じるという。「何か」どころではないはずだ。
被害者を引きずって死なせたひき逃げ事件は先月、大阪市内で起きたばかりだ。逮捕された男は「無免許のうえ、飲酒運転だった。引きずったまま走れば被害者が死ぬと思ったが、逃げたかった」と供述しているという。
衝突後、車体に人を巻き込みながら運転を続ける心理状態はどのようなものか。殺人罪適用も考慮しながら捜査するのは当然だ。
二〇〇六年八月に福岡市で起きた幼児三人死亡事故を契機に、飲酒運転やひき逃げの厳罰化は進んだ。現に飲酒事故件数、ひき逃げ(無申告)事件ともに、最近の数年間は減少傾向にある。
現場で救護措置をして救急車を呼べば被害者死亡に至らない可能性がある。逃げても車体の塗膜片や損傷といった物証から容疑者にたどりつきやすく、昨年の死亡事件の検挙率は九割を超える。
それでも、悪質な事件がなくならない。死亡ひき逃げを誘引する多くは飲酒運転であり、撲滅への対策を講じていくしかない。
富田林市事件の容疑者は今年六月、酒気帯び運転で免許停止処分を受けていた。その後も飲酒運転をしていた疑いがある。
酒気帯びの免許停止期間が最高九十日では抑止効果が乏しいようだ。酒酔いで二年なのだから、一年に引き上げてはどうか。
“逃げ得”を許さないことも抑止力になる。警察は飲酒運転の取り締まりを強化するとともに、ひき逃げの検挙率をさらに高めてもらいたい。
米国やカナダでは飲酒運転常習者には酒気を検知すると車のエンジンがかからなくなる装置を義務付けている州がある。日本もこれに倣って導入を検討すべきだ】
>取り締まる側の幹部がこんなありさまだから、飲酒運転への甘い風潮が社会からなかなか消えていかないのだ
【参考】東京新聞コラム12/12~田島真一の件をまとめておいた
警鐘を鳴らす側のマスゴミがこんなありさまだから、飲酒運転への甘い風潮が社会からなかなか消えていかないのですね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。


コメント