田母神氏はサヨクの尻拭いをしていた?
【(共産党・井上哲士氏の質問より抜粋)
井上氏「今年の1月30日に熊谷基地を視察して講話されていることが埼玉新聞に報じられているが、記憶にあるか」
田母神氏「はい、講話を行った記憶はあります」
井上氏「基地視察などに航空幕僚長が行う講話とか訓話はどういう性格のものか。職務権限に基づく教育的な中身と考えていいのか」
浜田防衛相「講話とか訓話について厳密な定義はないが、講話は部会者に対して広報目的で実施して、訓話は上級者が部内のものに対し教えを諭すことが多い」
井上氏「当日、1月30日に我が愛すべき祖国日本と題した講話の記録文書では、専守防衛は国策だが、これがずっと続くかは検討されなくてはいけないとか、南京大虐殺はだれもみていないとか、決して日本が侵略のために中国にいったわけではないと述べているが、記憶にあるか」
田母神氏「私はいつも前置きをしてしゃべるが、これは私の私見である。正しいかどうかはみなさんが判断してください、と。これは私の考えですということで話しているが、内容は論文と同じだと思います」
井上氏「今年の4月1日に空自の訓練の場で訓話にたって、南京大虐殺に触れ、自虐史観を悲観したと報道されている。論文と同じ趣旨の内容をさまざまな場所で訓話や講話をしている。その場で教育をしている。その内容が政府見解にも反しており、一自衛官の言論の自由という問題ではない。強力な権限をもっている人がその権限として講話をしている。重大ではいか」
浜田防衛相「大変重大との認識のもとに今回おやめになってもらった」
井上氏「参考人の講話では、自衛隊は親日派、保守派の代表として外に向かって意見をいわないといけない。問題が起きたときは航空幕僚長を先頭に、航空自衛隊が頑張るしかない。問題はなんぼ起こしてもいいから頑張ってください、と言っている。これはけしかけている。今回の集団応募の背景にもこういう問題がある。参考人は基地視察でどういう懇話や訓話をしてきたのか明らかにしてほしい」
浜田防衛相「すべて確認していませんので、今後検討させてください」
井上氏「田母神氏は平成16年の雑誌で『統幕学校では今年の一般過程から、国家観・歴史観という項目を設け、5単位ほどわが国の歴史から伝統への理解を深めさせるための講義を計画した。主として外部から講師を呼び実施している』。これは事実か」
田母神氏「はい、事実です」
井上氏「この一般過程の創設を主導したということでよろしいか」
田母神氏「はい。日本の国をですね、やっぱりわれわれがいい国だと思わなければですね、頑張る気になれませんね。悪い国だ悪い国だと言ったんでは自衛隊の人もどんどん崩れますし、そういうきちっとした国家観、歴史観なりをですね、持たせなければ国は守れない、と思いまして私がこの講座を設けました」】
「日本という国に対して確固たる価値観を持てなければ、国を守る事はできない」今日行われた田母神前航空幕僚長の参考人招致で、個人的に最も共感した部分です。ましてや自衛隊員のような「己を盾に国や国民を守る」立場であるならば、国や共同体といったいわゆる「公」に対して「私」を超える価値観を持てなければ、そのような「覚悟」でもって職にあたるような事はできないでしょう。戦後教育がそうした覚悟を「戦前の軍国主義につながるもの」として否定し、「自由」や「権利」という言葉で「私」ばかりを肥大させてきた現状を鑑みれば、田母神氏がわざわざ統幕学校内でそのような講義を行わなければならなかった事についても十分理解できます。
確かに、日本は先の大戦において、世界の国々に迷惑をかけたかも知れません。しかしだからと言って、それは「日本は未来永劫『悪い国』でなければならない」という理屈には繋がらないでしょう。日教組をはじめとするサヨクがそれを無視し、ただただ自虐史観に塗れた教育を長年行ってきた結果、日本人は日本人であるというアイデンティティーを確立できず、「国」や「公」について考える事もない、小市民的民族になってしまったのです。当然、そうした価値観を持ったままの人間では「公の為に尽くす」自衛隊など務まるはずもなく、それはどこかで正さねばなりませんでしょう。
田母神氏の一連の行為は、航空幕僚長という幕僚長という立場を考えれば適切ではなかったかも知れません。ただ、「何故それをしなければならなかったのか」という事を考えると、田母神氏は国防という国の重要な部分のトップに立つ者として、「国」や「公」の教育を意図的に切り捨ててきたサヨクの尻拭いをやらざるを得なかったのではないでしょうか。私は自衛隊などの方々の不断の努力によって保たれている平和を享受し、その「公」に尽力する姿勢に尊敬の念を抱くいち国民として、氏を声高に批判し、責任を押し付けんとする政治家・マスゴミなどのサヨク連中には憤りの念を禁じえません。
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