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2010年10月15日

あれが老獪?

老かい答弁仙谷流、説教・煙幕…自民攻めあぐね

【国会は14日、「ねじれ国会」の主戦場である参院で、予算委員会の本格論戦が始まった。

 目立つのは、内閣の要である仙谷官房長官の奮闘ぶりだ。まごつく菅首相や閣僚をサポートし、時には質問者を説教し、答弁拒否のそぶりも見せるなど、あの手この手で防戦を展開している。老かいな“仙谷流答弁”を前に、自民党が攻めあぐねる場面も少なくない。

◆すでに40回◆

 「新聞記事を確認する質問なんて聞いたことがない。最も拙劣な質問方法で、私はそれだけはやらないよう教育を受けてきた」

 仙谷氏は14日、自民党の山本一太参院政審会長が新聞記事をもとにした質問をするとこうかわした。山本氏は「民主党も野党時代、週刊誌や新聞を見て質問した。間違ってるなら官房長官を辞めて」と激怒。委員会は紛糾し、中断した。結局、仙谷氏は謝罪したが、質問への答弁や、「辞任要求」はうやむやになった。

 山本氏が「影の首相」と呼ぶ仙谷氏は、12日に始まった衆参予算委員会の論戦で、すでに約40回も答弁に立っている(14日午前まで)。夏の臨時国会は4日間で約30回だったのに比べ、存在感は飛躍的にアップした。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件や、公務員制度改革など、懸案での答弁が増えたためのようだが、野党の集中攻撃を浴びる首相や閣僚の脇から半ば強引に答弁に立つ場面も目立つ。

 14日には、答弁で立ち往生しかけた柳田法相に助け舟を出したが、「官房長官には聞いてない」との怒号が飛び交った。

◆弁慶のよう◆

 「仙谷流答弁」の極意は、法律論を長々と語って煙に巻くなどの「はぐらかし」と、「開き直り」を辞さない押しの強さだ。「何を聞かれているのかさっぱりわからない」と相手の気勢をそぐ発言も目立つ。

 「事実関係」も仙谷流のキーワードだ。13日の衆院予算委員会では、官僚の事実上の天下りである「裏下り」の存在を指摘した江田憲司氏(みんなの党)に対し、仙谷氏は「何ですか?事実をちゃんと把握してからおっしゃってほしい」。

 仙谷氏は政界進出前、人権派弁護士としてならし、在日韓国人の就職差別訴訟などを戦った。この経験に加え、十数年の議員生活で政策に通じ、「何を聞かれても自分の土俵に持ち込んで答えられる」(周辺)自信があるようだ。

 攻める自民党側では「はっきり言って手ごわい。仙谷さんを相手にポイントを稼ぐのは大変だ」(幹部)との声が広まりつつある。谷垣総裁は14日の記者会見で、首相に代わって答弁する機会が目立つ仙谷氏を「牛若丸の前に立つ弁慶のようだ」と皮肉交じりに評した。今後は仙谷氏との論戦を通じ、「逃げる首相」を際立たせたい考えだ】

 「質問にまともに答えられない」「質問を質問で返す」「時折意味不明な言葉を使う」など、これらは「老獪」というより「老人ボケ」ではないかと思うのですが…それに一万歩くらい譲ってあれを「戦術」だと言ってみたとしても、あんな答弁を繰り返されたのでは、国会の論議は全く進展しませんでしょうね。民主党にとっては要の存在でも、国民にとっては疫病神も同然。だいたいアレが「要」だってんですからねぇ、どんだけ民主党は能無し揃いなんでしょうか…。

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