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2010年11月18日

問責された時点でアウト

仙谷が率先し相次ぐ舌禍事件 政権末期の雰囲気漂う

菅内閣では閣僚の失言など舌禍事件が後を絶たない。鳩山由紀夫前首相は自身のあまりに軽い言葉のツケで自滅したが、菅内閣ではスポークスマンであるはずの仙谷由人官房長官が率先して「実に珍妙な詭弁(きべん)をろうして」(公明党の東順治副代表)は謝罪や発言撤回を繰り返す。柳田稔法相の国会軽視発言も含め、たがが外れた閣僚の言動の数々は政権末期の様相だ。

 「仙谷氏に厳重注意をするのは誰なのかとブーメランにならないことを願っている。閣内や党内で誰が厳重注意するんでしょう?」

 新党日本の田中康夫代表は17日の記者会見で、仙谷氏が柳田氏に厳重注意したことについて皮肉った。

 実際、仙谷氏は陳謝の常連だ。野党時代に自身も「新聞報道によると」と繰り返し質問していたにもかかわらず、野党議員から新聞報道に基づいて事実確認をされると「最も拙劣な質問方法だ」と反論をして謝罪に追い込まれた。

 経産官僚が参考人として国会で答弁した際も「彼の将来に傷を付ける」と恫喝(どうかつ)し、これまた陳謝した。「盗撮発言」でも発言を撤回しており、柳田氏に注意できた立場ではない。

 菅直人首相自身は、官僚がつくったペーパーを読み上げ安全運転を心がけているため失言は少ないが、仙谷氏がそれを補い余りある問題発言を続けている。

 北沢俊美防衛相も負けてはいない。9、10両日の衆院予算委では、それぞれ永住外国人への地方参政権付与問題に関する過去答弁と、沖縄県知事選をめぐる公明党軽視発言で2日続けて陳謝した。

 「検事は誰が任命するか聞いても分からなかった」(自民党の石破茂政調会長)とあきれられる柳田氏は論外だが、岡崎トミ子国家公安委員長の答弁もしどろもどろで心もとない。

 「仙谷総理大臣!」

 17日の参院予算委では、前田武志委員長もこう誤って指名する場面があった。それだけ内閣における存在感が大きい仙谷氏は平成3年8月の衆院予算委で、法律を恣意(しい)的に解釈して切り抜けようとした政府側を厳しく追及していた。

 「こういうのをまさに法匪(ほうひ)というのだ。法律をもてあそぶことになるのだ」

 それが今では、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件という国家の外交・安全保障問題で、刑事訴訟法の規定を持ち出し、あくまでその枠内で説明しようと躍起だ。政権の「言葉」が揺らぎ続けている】

 参院で問責決議案が出されそうなのは仙谷、馬淵、柳田と既に3人、今後さらに増えるでしょうし、さらに全員が可決されるという事態も十分にあり得ます。そういう事態になれば現政権はおしまい、そこから一気に政局が動く可能性も出てくるでしょう。菅政権は本予算どころか補正予算までの命ですか?

【関連】法相の自発的辞任要求=社民、問責出れば賛成

 (デーデーン)柳田~、アウト~!

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