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2010年11月 4日

まさに結論ありきの人選

【検事起訴】検察検討会議のメンバーに但木元検事総長や江川紹子氏 10日に初会合

大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件を受け、柳田稔法相が設置を表明していた第三者機関「検察の在り方検討会議」の委員について、柳田法相は4日、元検事総長の但木敬一氏や、元日本弁護士連合会(日弁連)会長の宮崎誠氏、ジャーナリストの江川紹子氏ら14人に決まったと発表した。座長にはすでに前法相で弁護士の千葉景子氏が決まっており、計15人で構成。初会合は10日に開かれる。

 会見で柳田法相は「みなさん人格識見に優れ、刑事司法にとどまらず、さまざまな分野で活躍されている。国民の信頼回復のための策を提言いただきたい」と語った。

 会議は法相の私的諮問機関の位置づけで、委員は、法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)経験者のほか、学者やジャーナリストからも選ばれた。

 検討されるテーマは、特捜部の存廃を含む検察の在り方▽特捜部事件を対象とした取り調べの全面的な録音・録画(可視化)▽検察捜査のチェック機能-などとなる見込み。

 会議のメンバーは次の通り。(敬称略)

 ◇

 【座長】千葉景子(前法相、弁護士)

 【委員】石田省三郎(弁護士)▽井上正仁(東大大学院教授)▽江川紹子(ジャーナリスト)▽郷原信郎(元東京地検特捜部検事)▽後藤昭(一橋大大学院教授)▽佐藤英彦(元警察庁長官)▽嶌信彦(ジャーナリスト)▽高橋俊介(慶応大SFC研究所上席所員)▽但木敬一(元検事総長)▽龍岡資晃(元福岡高裁長官)▽原田国男(元東京高裁判事)▽宮崎誠(元日弁連会長)▽諸石光煕(元住友化学専務、弁護士)▽吉永みち子(作家)】

 明らかに人格識見に優れてなく、国民の信頼も得ていないヤツが座長なワケですが。

「使うのは身内ばかり」 検察在り方検討会議に仙谷氏の裁判の代理人も

やっぱり身内ばかり-。4日発表された「検察の在り方検討会議」の委員に、仙谷由人官房長官による民事裁判の代理人を務める人物が加わったことが、波紋を呼んでいる。

 仙谷氏は10月、週刊誌の記事で名誉を傷付けられたとして、発行元の出版社に損害賠償などを求める訴訟を起こしているが、代理人を務めるのが今回、委員に就任した石田省三郎氏。

 2人はかつて同じ弁護士事務所に所属。柳田稔法相は「仙谷氏と過去に仕事をしたということは後で聞いた」とした上で「(仙谷氏との関係は)選考基準に入っていない」と強調する。

 一方、座長に就任する千葉景子前法相は、大阪地検特捜部による証拠改竄事件の舞台となった郵便不正事件公判時の法相。日本弁護士連合会は10月22日、「第三者性が確保されるか重大な懸念がある」との会長声明を発表している。柳田氏は「『第三者性』という意味が分からない。今は大臣ではなく弁護士だ」などと反論している】

 「『検察の在り方検討会議』検討会議」が必要になるんじゃないかと。

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