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2010年12月21日

東京新聞コラム12/21~本当の「敵」

東京新聞「筆洗」12/21付

深刻な経済難が続く北朝鮮では、生活苦から解放されたいがために、戦争を望む民衆の声が強まっているという。本紙外報面「平壌ウオッチ」が、秘密警察出身の脱北者の話として伝えているのを読み、かつて北朝鮮に潜入した韓国人記者のルポを思い出した▼中央日報の李讃三記者は一九九〇年代に行商人や貿易商を装い北朝鮮に入った。庶民の暮らしに接し、飢えを耐え抜いている人々の中に、戦争を期待する声があるのを知った(『戦争になれば飢えは終わる』)▼「金王朝」の後継者の評価を確立する必要に迫られているのか、北朝鮮は民衆の生活そっちのけで韓国を挑発してきた。砲撃を受けた延坪島などで韓国軍はきのう射撃訓練を実施、再び緊張が高まった。戦争待望論が現実にならないことを祈るばかりだ▼朝鮮半島の緊張をよそに、日本では「一兵卒」の振る舞いをめぐって、政権党内の対立が激化している。国民を置き去りにした権力闘争である政権交代から二年もたたずに迎えた民主党分裂の危機。ほくそ笑む本当の「敵」を直視せず、内紛に精を出す愚かさをそろそろ自覚したらどうか▼感情的なもつれが大きくなると、だれかが「大人の対応」をしなければ収まらないだろう。ここは、三たび「脱小沢」で政権浮揚をもくろむ菅直人首相の思惑をのみ込み、一兵卒が大将に従うのが筋だと思うが】

 さて、「民主党内のゴタゴタを眺めてほくそ笑んでる敵」とは誰の事でしょう?東京新聞をはじめとする民主党シンパ的には「自民党」とか「既得権益」なんてのが正解になるのでしょうけど、私は今の民主党政権にとっての「本当の『敵』」ってのは、国民なんじゃないかと思うのですよね。支持率は右肩下がりで危険水域に突入、空き缶自身も「何をやっても国民が評価してくれない」などとボヤいておるくらいですし。

 ただ現実問題として、民主党政権に支持が集まらない原因が、連中が政府として果たすべき役割を果たしていないところにあるのは明らかです。甘言で国民を騙して政権をかすめ取った先の衆院選や、それ以降に繰り返されてきた売国的な言動、今の国民を無視した権力闘争などを思えば、先ほどの「民主党政権の敵は国民」という文も、「民主党政権は国民の敵」と言った方が正しいのかも知れません(笑)。まぁ国民にしても、そういう連中に政権を与えてしまった責任というものがあるのですから、今回の政権交代劇をきっかけに「日本の政治は何故良くならないのか」という事をよ~く考えた方がいいのではないでしょうかね?「本当の敵」ってのは、意外と内側に潜んでたりするものですから。

【参考①】小沢切り、野党は警戒「支持率上げる魂胆」

 だって空き缶はこれしか支持率上げる方法を知らないんですもの。一時的に上がったところで、どうせすぐ元に戻るのでしょうけど。

【参考②】北朝鮮、対応する価値ない訓練と 強硬策一時留保か

 国民が待望している「無慈悲な鉄槌」は今回もお流れのようです。弾薬切れですか?(・∀・)ニヤニヤ

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