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2011年2月25日

まさかの?門前払い

婚姻届受理の訴え却下=夫婦別姓訴訟で一部判決-東京地裁

夫婦別姓を認めない民法の規定は憲法違反だとして男女5人が起こした訴訟で、東京地裁は24日、別姓のまま提出した婚姻届を受理しなかった処分を取り消すよう求めた訴えについて、却下する判決を言い渡した。5人は計600万円の慰謝料も請求しており、同地裁の別の部で審理される。

 婚姻届の受理を求めていたのは、事実婚を続けるフリーライター加山恵美さん=東京都荒川区=の夫婦。2004年以降、それぞれの姓で婚姻届を3度提出したが、区に受理されなかった】

【参考①】違憲訴訟:夫婦別姓巡り3都府県の5人、国家賠償求め提訴

【夫婦別姓を認めない民法の規定は個人の尊厳や両性の平等を保障した憲法に反するとして、3都府県の男女5人が14日、1人100万~150万円の国家賠償などを求めて東京地裁に提訴した。原告側によると、夫婦別姓を求める違憲訴訟は初めて。法制審議会が96年に夫婦が各自の姓を名乗れる「選択的夫婦別姓制度」の導入を答申したものの、長期にわたり立法措置が取られていないことから「国会の怠慢は明らかだ」と訴える。

 原告は富山市の元高校教諭、塚本協子さん(75)ら女性3人と東京都荒川区の会社員、渡辺二夫さん(43)、フリーライター、加山恵美さん(39)夫妻。夫妻は各自の姓で提出した婚姻届を不受理とした区の処分の取り消しも求めている。

 原告のうち女性4人が提訴後に東京都内で会見した。塚本さんは事実婚をした後、子供のために婚姻届を提出。その後も通称として塚本姓を名乗っている。長く戸籍名と通称の違いに苦しんできたといい「政治が動いてくれないので仕方なく同じ志を持つ仲間と提訴した」と話した。

 加山さんは結婚後も通称として加山姓を名乗っていたが、公的手続きなどで本人確認を求められる煩わしさから形式的に離婚届を提出。今年1月に夫とともに各自の姓で婚姻届を出したが不受理となった。「夫婦のどちらも氏名を変えることなく婚姻届が受理されるような制度を望んでいる」と訴えた】

 わずか10日間、しかも東京地裁で「却下」判断ですか。誰が裁判長をやってるのかは判りませんが、慰謝料請求も却下されるといいですね。

【参考②】毎日新聞コラム2/24「I・eye・愛」選択制夫婦別姓 /富山

【「夫婦同姓の強制は違憲」と富山市の女性らが国家賠償を求めて東京地裁に提訴した。個人的には、選択制夫婦別姓を認めるべきだと思っているが、その理由はズバリ「離婚問題」なのである▲反対意見には「家族のきずなが弱まる」「日本の文化になじまない」というものが多いが、日本の離婚件数は既に年間20万件を超え、身近に離婚した人がいないという人はほとんどいないだろう。元総理大臣だってバツイチの時代。今や恥でもないし、ごく普通のことになっている▲ただ、再び名前が旧姓に戻ってしまう面倒さは、女性と婿養子だけのデメリット。これはあまりに不公平だ。「元に戻りました」では、周囲もどう反応していいか分からない▲結婚前から離婚のことなんて、と思われるかも知れないが、娘に「嫌ならすぐに帰って来い」と言って嫁に出す親も多い。ドラマ「渡鬼」のような「婚家で我慢」の時代ではもうないのだ】

 ズバリじゃないでしょ、ズバリじゃ。「離婚した時に面倒だから」とか「本人確認を求められるのが煩わしいから」とか、他にも「同窓会の時、姓が変わっていると電話帳などで探せないから」など、どう考えても既存の制度を改めなければならないほどの重大な理由とは思えないんですが?

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