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2011年5月18日

東京新聞コラム5/18~何かわけがあるそうです

東京新聞「筆洗」5/18付

【デジタルカメラの普及前は、支局の記者は自分で撮った写真を暗室で現像していた。シャッターチャンスを見事にとらえたつもりなのに、現像すると何も写っていない。そんな失敗談は数知れない▼現像が終わると、フィルムを印画紙に焼き付ける。強調したい部分を拡大するなど、構図を整える作業を「トリミング」と呼んだ。懐かしい言葉にこんな形で再会するとは思わなかった▼焼き肉店などが生肉を扱う際に、大腸菌が付着しやすい肉の表面をそぎ落とす基本作業もトリミングと呼ぶと知った。うまく処理するには、多くの肉を扱う精肉店などで半年~一年の経験が必要になるという▼食の安全に直結する極めて重要なこの作業がなおざりにされていた。幼児ら四人が死亡し、百人以上の重軽症者を出した集団食中毒事件は、焼き肉のチェーン店も卸業者も基本作業を軽視していた▼人気のユッケは二百八十円だった。デフレ時代の消費者には、あまり違和感はないかもしれない。でも、冷静に考えれば、肉質や衛生管理面、従業員の教育など、何かを犠牲にしてコストを切り詰めないと、ここまで値段を下げることはできない▼これで利益が出るのだろうか、と驚くような安い食品もよく見掛ける。あまりに安価な食品には、何かわけがあるんじゃないかとまず疑ってみる。悲しいけれど、それでしか身は守れない

【参考】各新聞紙の購読料比較

 日本経済新聞・4,383円
 読売新聞・3,925円
 朝日新聞・3,925円
 毎日新聞・3,925円
 中日新聞・3,925円

 東京新聞・3,250円

 ※1ヶ月、朝・夕刊セット価格、いずれも税込み。
 ※産経新聞は朝刊のみのため比較から外しました。
 ※なお、東京新聞の統合版は月2,550円で、これは関東各県の地元紙より安い金額との事(Wikiより)。

 なるほど、中の人の弁に従うなら、東京新聞は記事の質や記者の管理・教育などを犠牲にしてコストを切り詰めているという事なのですね。いやいや皆まで言わずとも、あの紙面を見ていればその辺はハッキリ読み取れますって!だいたい「新聞」などと名乗ってるワリには他紙に比べても明らかに記事が遅いし、その上昨今の紙面構成は新聞というよりも「反原発団体の機関紙」みたいで、アレを「新聞」と呼んで読者から購読料取るってのは正直いかがなものかと思っているのですが…それにしても、業務提携している中日新聞と比べても700円近く安いとは、ここは「安価な新聞」ってのも一度疑ってみるべきなんじゃありませんかねぇ?

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