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2011年6月12日

東京新聞コラム6/12~デモもメディアも胡散臭くね?

東京新聞「筆洗」6/12付

【よくいえば自由奔放。悪くいえば無秩序。数千人の参加者が東京・新宿の繁華街を練り歩いた反原発デモは、数百人もの警察官が物々しく取り囲む中、アンプとスピーカーを積んだサウンドカーが大音量で演奏して先導するお祭りのような騒ぎだった▼東京や名古屋をはじめ、全国各地できのう、反原発を訴えるデモがあった。労組が前面に出る従来型だけでなく、ネットを通じて自然に集まった若者たちが、思い思いに声を上げるスタイルに新しい時代の風を感じた▼事故を防げなかった電力会社と政府に対する怒りと不信、生活を奪われ苦しむ人たちへの深い同情、二度と事故を起こさないという決意。参加者の胸にはさまざまな思いが去来していただろう▼「なぜ日本ではデモも起きないのだろう」。海外からは不思議がられたが、デモに参加する人はもっと増えるだろう。多少の不便はあっても原発に頼らずに暮らしたいという考えは、世代を超えて根を下ろし始めているからだ▼イタリアではきょうから、全廃された原発再開の是非を問う国民投票が実施される。3・11以降、原発の是非が正式に問われるのは世界で初めて。原発反対派が優勢らしいが、有効投票率50%に届くかどうかは微妙のようだ▼外国の政策を左右する日本の影響力は本来、誇れることだが、先例のない危機が原因であることがやり切れない】

【参考①】脱原発:全国130カ所で市民グループがデモなど

【東京電力福島第1原発の事故を受け、各地の市民グループが連動して脱原発を訴える「6・11 脱原発100万人アクション」が11日、全国約130カ所であった。事務局によると、事故後、脱原発を目指す全国一斉の行動は初めて。

 東京・新宿の繁華街では、市民有志が「原発やめろデモ!」を行い、楽器を持ち寄り即席でつくったマーチングバンドが先導。プラカードを掲げた人々が「原発いらない」「子どもを守ろう」と呼びかけた。出発前の集会でスピーチした作家の雨宮処凛さんは「(原発事故で)命と健康がおびやかされている」と話した。

 福島県南相馬市に実家がある保育士の青田典子さん(37)は「4月から東京で仕事をしているが両親は滋賀県の知人の家に避難している。一日も早く故郷にきれいな空気と水を」と訴えた】

20110612

 ネットでの拾い物ですが、「9条改憲阻止」とか「普天間即時閉鎖」とか「差別徹底糾弾」とか、「反原発」というワリには、余計なものが混じりすぎてると思うんですよね。デモの参加者は最大で2万人(主催者発表)とからしいですけど、これは参加人数の水増しにあたるんじゃありませんか?

【参考②】2010年尖閣諸島抗議デモ(Wikipedia)

 それにしても日本では、昨年今回と同じようなネットを通じての反中デモが各地で起こってるんですけど、上のコラムを読む限り、そんな事はまるでなかったかのようですね。まぁ、内容が「反中」であったためか、実際にメディアでは一部を除いてほとんど取り上げられませんでしたけど、「報道機関」を名乗りながら、自分たちの都合の良し悪しで流す情報を選り好みするような事を平気でやる連中の弁に耳を傾ける価値があるものか、それは疑わしいと思います。

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