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2011年6月30日

東京新聞コラム6/30~山桃に意味はありません

東京新聞「筆洗」6/30付

【マンションの共用の庭にある山桃がルビーのような美しい実を付けている。三階のベランダから手を伸ばして、一粒むしり取って口に含む。甘酸っぱい香りが広がった▼公園や街路にも数多く植えられ、実はジャムや果実酒にしてもおいしい。<楊梅(やまもも)を拾ひ食ひする下校の子>(田村安芸夫)。漢名で「楊梅(ようばい)」と呼ばれ、樹皮は整腸や胃の消化作用に効果がある▼この梅雨の季節に、山桃の実の酸っぱさは一服の清涼剤のようだったが、きのうの日本列島は、梅雨の晴れ間にしては厳しい暑さに覆われた▼各地で三五度以上の猛暑日となり、東京では、体育大会を開いていた中学・高校の生徒十六人が熱中症で搬送された。東京電力によると、四千九百万キロワットの供給量に対して、ピーク時の使用量は四千五百七十万キロワット。東日本大震災後の需要としては最大だった▼「でんき予報」が気になるが、一喜一憂することはない。七月中にも全面復旧が見込まれる福島県の広野火力発電所(計三百八十万キロワット)などを含めれば、電力不足はことさら深刻に考える状況なのか。原発に固執する「電力不足キャンペーン」を見極めたい▼もちろん個々の節電は大切だが、夜間電力は今も余っている。寝る時にエアコンを使うことをためらう必要はない。特にお年寄りは我慢してしまいがちだ。涼しい風の中でたっぷり睡眠を取っていただきたい】

 広野火力発電所は既に一部運転を再開している状況なのですがね…しかし今はまだ6月ですよ?6月なのにこの真夏並みの暑さ、電力が必要なのはまさに今なのに、「7月中には火力発電が復旧するから心配ない」というのは全く理解できません。

 だいたい「電力不足はことさら深刻に考える状況なのか」って、電力需給の逼迫は原発事故の影響を受け、今や全国的な現象となっています。こういう状況下において、「いかに大停電だけは回避するか」というのは、我々一人ひとりの行動に関わってくる大事な問題ではありませんかね?今後の被災地の復興にだって当然電力は必要になってくるのです、所詮地方紙に過ぎない東京新聞は気にする必要のない事かも知れませんけど。

>夜間電力は今も余っている。寝る時にエアコンを使うことをためらう必要はない

 いくら「夜間は余裕がある」とはいえ、それは柏崎刈羽原発からの約450万キロワットの電力供給があっての事でしょう?代替案すら出さずに原発即時停止を訴えてる東京新聞が「エアコンを使うのをためらうな!」とか言うのはどうなのかと。だいたい扇風機でも足りるでしょうに?

>原発に固執する「電力不足キャンペーン」を見極めたい

 原発、いや「核」に固執しているのはどちらでしょうかね?

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