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2011年6月 3日

「あれは嘘だ」シリーズに新商品追加!

首相、早期退陣を否定、党内対立再燃必至

【衆院は2日の本会議で、自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が提出した菅内閣に対する不信任決議案を、民主党、国民新党などの反対多数で否決した。

 菅首相が東日本大震災への対応に一定のメドがついた段階で退陣する意向を示唆したことで、民主党の小沢一郎元代表グループなどから大量の造反者が出て党が分裂する事態は回避された。

 ただ、首相は2日夜、首相官邸で記者会見し、早期退陣に否定的な考えを示したため、退陣時期を巡り、党内対立が再燃するのは必至の情勢だ。

 首相は記者会見で、「(東日本大震災の)復興に向かって2次補正予算(編成)や体制作りが必要となる。(東京電力福島第一)原子力発電所事故の収束も安定的な形にもっていくには、まだ努力が必要だ。新しい社会づくりの方向性に一定のメドがついた段階だ」と述べ、続投に意欲を示した。

 退陣時期としては、事故の収束に向けた政府と東京電力の工程表で、今年10月中旬から来年1月中旬終了をメドとした「ステップ2」が完了し、「放射性物質がほぼ出なくなるまでもっていくために全力を挙げ、一刻も早い実現を目指すのが私の責任だ」と説明した。

 首相が早期に退陣しなければ、「菅降ろし」の動きが再び強まるのは必至だ。野党も今国会中に参院に首相問責決議案を提出する方向で検討している。「ポスト菅」を巡る駆け引きも活発化することが予想される。

 衆院本会議での不信任案採決は記名投票で行われ、反対293票、賛成152票だった。共同提出した3党とみんなの党が賛成し、民主党では松木謙公前農林水産政務官と横粂勝仁衆院議員(離党を表明)が賛成し、小沢元代表ら15人が欠席・棄権した。共産、社民両党は棄権した】

「それはウソ」色をなす鳩山前首相

【2日の菅首相の「退陣示唆」は、内閣不信任決議案の可決を回避するための方便だったのか――。

 攻防の舞台裏を検証した。(文中敬称略)

◆極秘作業◆

 菅の退陣に関する条件なのかどうかを巡って解釈が割れた鳩山前首相と菅の間の覚書は、菅の指南役、北沢防衛相と鳩山の側近、平野博文元官房長官が極秘にまとめ上げたものだ。

 「鳩山は時間をかけて話をすると、あっちへ行ったりこっちへ行ったり揺れるから、一気にやろう」

 平野と北沢が覚書作りに着手したのは1日夜。鳩山は不信任案賛成の意向を表明済みだったが、平野は鳩山の、北沢は菅の意向を確認しながら、何度も電話で文案を詰めた。

 2日午前、首相執務室。北沢は覚書を手に、枝野官房長官とともに菅に向き合った。

 「2次補正の編成とは、成立のことか」

 いぶかる菅に、北沢は「そこはぼかさないとダメです」と進言した。

 約1時間後、菅は平野、岡田幹事長らの前で鳩山と覚書を交わした。鳩山は覚書を退陣条件と考え、署名を求めた。菅は「党の中のことだから、信用してほしい」とかわした。しかし、両者の意図の違いは、菅がこの日、一度も「退陣」という言葉を使わなかったことに表れていた。

◆「終わり」の始まり◆

 玉虫色の合意のほころびは、すぐに表面化した。

 「それはウソだ。私と首相との間で、辞めていただく条件の話をした」

 岡田が2日昼の党代議士会後、菅の退陣時期について「区切っていない。(確認事項が続投の条件とは)言ってない」と記者団に語ったことを伝え聞いた鳩山は色をなして反論した。

 逆に、菅は「紙に書いてないのに、何を言っているんだ」と、鳩山への不信と怒りを周囲にぶちまけた。鳩山が代議士会で、2011年度第2次補正予算案の「編成のメド」をつけた段階で菅が辞任すると説明したからだ。

 鳩山には、小沢一郎元代表の顔も立てなくてはいけない事情があった。2日午前の菅との会談内容を小沢に報告した際、「どこまでしっかり詰めたのか」と問われ、「私が代議士会できちっと話をします」と約束したのだ。ただ、不信任案否決後、鳩山が議員会館のエレベーター前で居合わせた側近議員に語りかけた言葉には、菅への不信が色濃くにじんでいた。

 「まだ油断できない。もし約束不履行だったら(退陣を求める)両院議員総会を(実現する署名を)150人、いや250人は集めないといけない」

 矛先は岡田にも向いた。

 「岡田氏が小沢元代表は除籍と言っているって? 本当にやるなら、岡田氏のクビを取らなくては」

 当選1回の若手衆院議員は衆院本会議後、ため息交じりに「民主党の『終わり』は、まだ始まったばかりの気がする」とつぶやいた】

 空き缶は2日の党代議士会で、内閣不信任案の否決を受け、周辺に「おれは辞めるつもりはない」などとも話したそうです。このところの不信任を巡る騒動で、「この非常時に政局でもめてる場合か!」などと批判の声を挙げていた皆さん、こんな事が日常茶飯事だという、全く言葉に信用が置けない人間及び政党に国の舵取りを任せていて、震災からの復興が成ると本気で思ってらっしゃるんですか?

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