民主政権である限り不安は尽きぬ
「ポスト菅」レースの行方は? 一長一短、小沢グループは「草刈り場」なのか
【菅直人首相の「みせかけ退陣表明」が集中砲火を浴び、退陣時期が前倒しになってきたことを受け、民主党内で「ポスト菅」レースが本格化してきた。前原誠司前外相ら約10人が俎(そ)上(じょう)に載るが、いずれも決定打を欠く。キーワードは「党内融和」と「野党協調」。主な候補者を色分けすると…。
●人気度
「すべての政治家がどう国難を乗り切るか考えるべきだ」
5日のフジテレビ「新報道2001」に出演した前原氏。代表選出馬について問われると言葉を濁した。ただ否定もせず、北川正恭早大大学院教授に「慎重なのが怪しい」と突っ込まれると「何をおっしゃっているんですか」と目元を緩ませた。
前原氏の強みは各種世論調査で「首相にふさわしい人物」として上位に位置することだ。
その前原氏を上回り、人気上昇中なのが、東日本大震災以降、メディアへの露出度が高まった枝野幸男官房長官だ。もっとも、前原氏率いる凌雲会に属し、閣僚経験からも前原氏の後(こう)塵(じん)を拝しているのは否めない。
●野党協調
前原氏は同番組で「時限的連立でテーマを絞ってやりきる覚悟を持てるかどうかだ」と大連立の必要性を強調。同時に、内閣不信任決議案の採決に欠席した小沢一郎元代表の処分を見送る方向となっていることに対し「ドライに考えてよい。大事なのは、党内の融和ではない」と言い切った。
岡田克也幹事長も大連立志向だが、首相と二人三脚で「反小沢」路線を徹底させた上、融通の利かない性格もあって、小沢グループだけでなく、反小沢勢力からも煙たがられている。
仙谷由人官房副長官は自民党の大島理森副総裁とのパイプを生かし、大連立にひた走るが、問責決議を受け、今年1月に官房長官を退いた経緯から、「仙谷代表」を望む声は自民党内にほとんどない。
●党内融和
保守系の野田佳彦財務相は「自民党とも組みやすく、温厚な性格から小沢グループ内にも敵は少ない」(民主党中堅)というのがもっぱらの評判だ。ただ、財政再建派として知られ、増税路線に傾きがちなのが、増税に否定的な小沢グループにとって玉にきず。
政調会長を兼務する関係から党内融和にこれまでも努めてきたのが玄葉光一郎国家戦略担当相。党内基盤がないのが弱点だ。
このほか、周囲に出馬の意向を漏らしている小沢鋭仁前環境相や樽床伸二元国対委員長は中間派に位置するが、支持の広がりに欠く。
●小沢系は…
党内最大勢力を誇る小沢一郎氏のグループは、不信任案採決で大部分が賛成から反対に回り、一部は欠席。結束力に陰りを見せ始めており、「草刈り場」になる可能性は高い。
小沢氏に近い原口一博前総務相は「求められれば逃げない」と語るがグループ内の支持は得られていない。海江田万里経済産業相も東京電力福島第1原発事故の影響で出馬は困難との見方が強い】
外国人献金問題で辞任して以降、「みそぎ」も何も済んでいない前原をはじめとして、ここに名前挙がっている連中ってほとんどがトップとしての資質に「問題あり」ではないですかね?出る奴出るやつこういうのばかりってのは、もう民主党という政党自体が何らかの吸引力を持っているとしか思えないくらいでして、この連鎖は民主党がなくならない限りは変わらないんじゃありませんか?
【菅直人首相が民主党の斎藤勁国対委員長代理らと5日に会談した際、東日本大震災の復旧・復興のための11年度2次補正予算案の編成を、当初想定していた8月から7月末に前倒しした上で、成立まで続投する意向を示していたことが6日明らかになった。民主、自民両党内では首相の退陣を前提に大連立に向けた機運が高まっているが、自民党が早期退陣を求めるなど退陣時期にはズレがあり、今後駆け引きが激化しそうだ。
首相は会談で、2次補正の編成を前に改めて被災地を視察したいとも表明。その上で、在任中に2次補正と11年度予算の執行に必要な特例公債法案、子ども手当法案の成立を目指す考えを強調した。
民主党は6日午前、岡田克也幹事長や安住淳国対委員長らが会合を開き、2次補正などの取り扱いなど今後の国会対応について協議した。午後には役員会を開き、大連立についても協議する。
枝野幸男官房長官は記者会見で「東日本大震災や福島第1原発事故にスピード感を持った対応を進めるために、国会で幅広くご協力いただける体制が望ましい。具体的なことは党で対応してもらえると思う」と述べ、前向きな考えを示した。退陣時期については「震災対応に一定のメドをできるだけ早くつけるべく全力を挙げる。一定のメドは常識の範囲で幅はあるかもしれないが、ほぼ常識の範囲で皆さん共有できると思う」と語った。
民主党の09年衆院選マニフェストの見直しを野党が協力の条件としていることについて、枝野氏は「マニフェストを約束した時点で想定しなかった大きな事態の変化に対し、硬直的であることを国民は期待していない」と語り、柔軟に対応すべきだとした】
一方で当の空き缶は、少しでも長く首相のイスに居座りたいご様子。「子ども手当法案」なんて未だに言ってるのはこの人くらいでは?
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