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2011年7月26日

高速鉄道は早かった

中国ではどんな大事故でも「死者は35人」? 新幹線追突きっかけに「上限説」浮上

中国高速鉄道の追突事故をめぐり、「犠牲者数が不自然に少ない」と、波紋が広がっている。乗っていた人の数や負傷者の数からすると、明らかに計算が合わない上、一度は当局も「41人」とした犠牲者数を「35人」と修正した。

 ネット上では、「犠牲者が36人以上になると幹部が更迭されるので、あらかじめ35人だと決められている」というまことしやかな噂すら広まっている。

行方不明者がまだいる?

 事故では、「D3115」号(福建省福州行き)に、「D301」号(同)が追突。D301の先頭4両とD3115の後ろ2両が脱線し、一部は高架から落下した。この乗客数や犠牲者数について、憶測が広がっている。

 鉄道省の王勇平報道官は事故から26時間が経った2011年7月24日深夜になって、

「D301に558人、D3115に1072人が乗っており、事故で35人が死亡、192人が負傷し、132人が病院に搬送された」

と説明している。この会見で、王報道官は記者から

「あなたは新華社通信の取材に対して、犠牲者数は41だと答えている。そして、また35だと言っている」

と発言のぶれを指摘された。しかし、

「把握している数は『35』。41という数字を出したことはない」

とし、「35」という数にこだわったと受け取れる発言をしている。

 さらに、D301の定員は約600人、D3115は約1300人なので、乗車率は8~9割と、かなり高い。これを考慮に入れると、少なくとも脱線した車両には270人が乗っていたとみられる。だが、発表された死亡者数と負傷者数を足しても270人には届かないため、「残りは全員無傷なのか。それはないはずで、行方不明になっているのではないか」といった見方が広がっている。

 事故現場には、現に「家族が行方不明になっている」などと訴える人もいるため、当局に対する不信感は高まる一方だ。

36人になると党の書記が免職?

 そんな中で浮上しているのが、「35人という数は、あらかじめ決められている」という説だ。そのきっかけが、内陸部の重慶市の共産党系ニュースサイトの掲示板に、7月25日、「35人: 中国での人災の死亡者数上限」と題して書き込まれた内容だ。

 書き込みによると、1997年5月の深セン空港での事故、2010年6月の福建省での洪水など、死者が35人以内に収まっている災害を数十件列挙。列挙されている死者数は、おおむね中国メディアの報道と一致している。さらに、掲示板の書き込みでは、

「死者が36人以上になると、市の(共産)党委員会の書記が免職される。したがって、一度(事故が)発生すると、死亡者数は36人を超えないことになっている」

と主張した。

 この説の真偽は不明なままだが、今回の事故の犠牲者は、新華社通信が7月26日未明の時点で、40人から39人に訂正している。また、7月24日の時点で、上海鉄路局の竜京局長ら幹部3人の更迭が決まっている】

 「35人縛り」が事実だとしたらとんでもない話ですよね。さすが中国。

韓国が緊張 事故多発で全面監査へ

韓国高速鉄道(KTX)が中国高速鉄道の大事故で緊張している。このところ大小の故障事故が相次いでいるからだ。

 韓国のメディアは25日、社説で「人ごとではない」(東亜日報)「大事故の前兆ではないか。KTXが心配だ」(朝鮮日報)などと一斉に警鐘を鳴らしている。

 KTXはフランスの高速鉄道(TGV)を導入し2004年に開通。昨年からは国産車両も運行しているが、故障事故は一昨年が36件、昨年が53件、今年はすでに38件も発生しており、走行中の停止などしょっちゅうだ。

 メディアは「事故鉄」とか「事故百貨店」と皮肉っているが、中にはトンネル内でのポイント故障による脱線や、モーター減速機の亀裂など大事故寸前のものもある。走行中の突然の停電で列車が長時間、立ち往生というのもある。

 鉄道公社は原因の多くを占めるとみられている各種部品の交換を進めると同時に、政府の監査院も近く全面監査に乗り出す。

 しかし世論に不安が広がっており、最高速度を時速300キロから200~250キロへ減速することや「運行中断による総点検」を主張する声が出ている。

 問題点としては、フランス製の旧型については整備不良、国産の新型は品質不安定が指摘されている。とくに新型は韓国が海外輸出をもくろんでいるものだが、部品不良などによる故障続発で頭が痛い。

 メディアによると、KTXについても中国同様、国産化や海外輸出を焦るあまり、多くの面で“拙速”になっているという。

 韓国は開業から7年、車両国産化からはわずか1年なのに、早くも米国やブラジルへの高速鉄道の輸出を狙っている。後発国の「追いつけ、追い越せ」論が安全性軽視につながっているというわけだ】

 「走る棺桶」を国外輸出とか。こいつらに高速鉄道なんて数百年早かったのではないかと。

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