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2011年8月30日

挙党態勢が第一!民主党

野田新首相:輿石氏の幹事長起用 挙党態勢の構築狙う

民主党の野田佳彦代表(54)は30日、衆参両院本会議で新首相に指名された。野田氏は党役員人事で輿石東参院議員会長(75)を幹事長、前原誠司前外相(49)を政調会長に起用することを内定した。同党幹事長を参院から起用するのは初めてで、自民党でも前例はない。小沢一郎元代表に近い輿石氏の起用で挙党態勢を構築する狙いがある。

 自民、公明両党には元代表の復権を警戒する声が強く、秋の臨時国会へ向け与野党協力に影響が出ることも予想される。

 野田氏は30日昼、国会内に輿石氏を訪ね、「幹事長は党内融和の象徴」と就任を要請。輿石氏は「参院議員会長として支える」と固辞したが、野田氏は同日夕、党本部で輿石氏に「あなたしか考えていない。この人事が決まらないとほかの人事も進まない」と説得し、輿石氏は「親小沢・反小沢の党運営はやめてほしい」と注文をつけたうえで受諾した。

 輿石氏は記者団に「ただ一つ、党内融和に全力を尽くす」と抱負を語った。引き続き参院議員会長も兼務し、衆参両院の党運営・国会対策を取り仕切る大きな権限を持つことになる。元代表の党員資格停止処分については「(見直しを主張してきた)私の考えは変わっていない」との考えを示した。

 輿石氏は代表選で小沢元代表とともに海江田万里経済産業相を支持したが、内々に幹事長の打診を受けた29日夜、元代表と相談し「受けた方がいい」と勧められていた。

 野田氏は鳩山由紀夫前首相に近い平野博文元官房長官(62)を国対委員長、中間派の樽床伸二元国対委員長(52)を幹事長代理に起用。記者団に「党を挙げての態勢を作り、しゃにむに働くための人事だ」と強調した。

 政調会長に起用した前原氏は、自民党の石破茂政調会長との親交があり、野党との政策協議の窓口となる。

 一方、自民党の逢沢一郎国対委員長は30日の記者会見で「3党合意をないがしろにする状況になれば、信頼関係は壊れてしまう」と警戒感をにじませた。民主、自民、公明3党は子ども手当の見直しなどを前提に11年度第3次補正予算案の成立に協力する合意を交わし、野田氏は合意順守を強調する。だが、マニフェスト重視を主張する元代表との党内融和を優先した人事により、政権運営に矛盾を抱えることになった

 党内融和を優先した結果、何となく見えてきたのは政策面での八方ふさがりの可能性でしょうか。いくら幹事長のポストを差し出すなどしたからって、小沢一派が野田の言う事を聞くようになるとは思えませんしねぇ。そうして最終的に置いてきぼりにされるのは我々国民なんですが。

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