« 民主党ではありえた話 | トップページ | 民主党の連中の常套句 »

2011年8月24日

当代の無責任男ども

首相、引責辞任を否定=造反回避時の「約束」果たす

菅直人首相は23日午後の参院財政金融委員会で、自らの退陣について、「別に何か間違ったことをしたから責任を取るということでは全くない」と述べ、東日本大震災や原発事故の対応などの「失政」による引責辞任には当たらないとの認識を示した。たちあがれ日本の中山恭子氏に対する答弁。

 首相は、6月の内閣不信任決議案の採決直前に民主党代議士会で「震災復興に一定のめどが付けば若い世代に責任を引き継ぐ」と退陣を示唆した経緯に触れ、「あの段階で多くの仲間が造反すれば、内閣が機能しなくなり、国民に混乱を与えることになった」と説明。「(この約)3カ月でかなり責任は果たした。党内に向けての(発言の)約束を果たすことが政治家のけじめだと思った」と語った】

 要は「責任を取りたくないから認めない」という話ですね。民主党はトップですらこの程度の認識なんですから、他の有象無象は推して知るべし、と。

前原氏 「挙党一致で国難対処」

【民主党の前原誠司前外相(49)は二十三日、自らを支持するグループの会合で「挙党一致で国難を乗り越えるため、先頭に立つ」と述べ、菅直人首相の後継を選ぶ党代表選への出馬を正式に表明した。 

 前原氏は「国民は政治に失望している。もう一度、国民の信頼を取り戻さないといけない」と強調。取り組むべき課題として、東日本大震災の復興や福島第一原発事故の収束などを挙げた。

 前原氏は会合後、自らの外国人献金問題について「辞任した時に約束した通り、国民に説明する」と記者団に述べ、近く記者会見する考えを示した。

 距離を置いてきた小沢一郎元代表との関係では「大事な政策で足を引っ張り合う政治から脱却しないといけない。代表経験者にはあいさつに行きたい」と述べ、近く直接会談したい意向を示した。

 小沢元代表は同日、自らを支持するグループの会合で、次の代表について「マニフェストの理念を守る人、知識、経験がある人が望ましい」と述べた。出席者から「前原氏と会うべきだ」との声が出たのに対して「私は誰にでも(門戸を)開いている」と応じた。

 小沢元代表は同日夜、都内で前原グループ重鎮の仙谷由人官房副長官と会い、協力の可能性について意見交換した。代表選に出馬する意向を固めている野田佳彦財務相(54)を支持するグループは二十三日の会合で、二十四日から支持を呼び掛ける活動を本格化することを確認した】

 自身が外国人からの献金問題で公民権停止すら取り沙汰されてる状況だってのに、「もう一度、国民の信頼を取り戻さないといけない」もないでしょうに。「先頭に立つ」ってんなら、民主党の恥知らずどもに手本として、潔く議員辞職されてはいかがですか?

【参考】朝日新聞社説8/24~前原氏立候補―政策論争にかじを切れ

【民主党代表選に前原誠司氏が立候補を表明した。外国人献金問題で3月に外相を引責辞任したばかりで、今回は出ないと言われていたが、きのう方針を転換した。

 党代表や重要閣僚を歴任し、知名度のある政治家が名乗りをあげたことで、ようやく少しは代表選らしくなってきた。

 27日告示、29日投開票の短期決戦には、中堅からベテランまで、いまのところ7、8人が取りざたされている。

 新代表は首相として東日本大震災の復旧・復興を担いつつ、鳩山、菅と2代続けて挫折した民主党政権を立て直すという重責を担う。そんな覚悟と準備を、候補者たちは果たしてできているのだろうか。

 乱立模様の一因として、新代表は来年秋の全党員が投票できる代表選までの「つなぎ」に過ぎないという考え方があるようだ。しかし、またまた任期1年の首相をつくろうというのか。これほど国民を愚弄(ぐろう)した発想はない。

 すでに政権運営能力に巨大な疑問符がつけられた民主党にとって、「暫定首相」などありえない。新代表が解散・総選挙を仕掛けることもありうる。前原氏の参戦は、そんな「本格首相」選びへの転換点になろう。

 すぐに政策論争を始めてほしい。そのためには、立候補するなら現職閣僚であっても菅首相の正式な退陣表明を待つことなく、所信を発信すべきだ。

 これまで、複数の立候補予定者が、党員資格停止中の小沢一郎元代表を訪ねたり、その処分解除を口にしたりしている。最大勢力の小沢グループの支持を取り付けたい気持ちはわからないではない。だが、いつまで「小沢か脱小沢か」という内輪もめをさらし続けるのか。

 小沢氏の処分は、党の機関が手続きを踏んで決めた。刑事裁判の判決も出ていないのに、見直す理由などない。そもそも、代表選の争点に浮上すること自体が見るに堪えない。

 「小沢詣で」のより深刻な問題点は、グループの票を欲しさに、候補者たちが基本政策や主張をあいまいにする傾向がみられることだ。

 これでは、党所属国会議員にも、国民にも、十分に判断材料を示せない。

 候補者は首相になるという気構えのもと、堂々と政策の旗を掲げなければならない。そして議員は、一人一人が全国民の代表であることを深く自覚して、投票行動を決すべきだ。それなくして、この危機のさなかに、代表選をする意味はない】

 アサヒは外国人献金問題の重さを理解していない、あるいは理解しているためにそれを必死でごまかそうとしていますか。政治家としての資格のあるなしは、政策論争以前の問題なのですがね?

|

« 民主党ではありえた話 | トップページ | 民主党の連中の常套句 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 当代の無責任男ども:

« 民主党ではありえた話 | トップページ | 民主党の連中の常套句 »