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2011年9月22日

東京新聞コラム9/22~心の防波堤(爆笑)

東京新聞「筆洗」9/22付

【意外と知らない人が多いけれど、東京の荒川は自然の川ではない。浸水した家屋二十七万戸、被災者百五十万人に上った明治四十三年の大水害を機に、首都の水害対策として、隅田川から大きく迂回(うかい)するように開削された人工河川である▼多くの農民が立ち退きを迫られた「国家プロジェクト」により、隅田川下流は洪水の脅威から解放されたという。治水の歴史を学ぶと、自然の脅威と正面から向き合ってきた先人たちの労苦に頭が下がる▼列島に大雨を降らせた台風15号はきのうの夜、関東地方を縦断した。首都圏では、鉄道の運休が相次ぎ、ダイヤは大きく乱れた。それを見越して仕事を切り上げて、早々と帰路に就いた方も多かったようだ▼氾濫した川に流された車や散乱するがれきの写真や映像を目にすると、津波に襲われた被災地が思い浮かぶ。無残にも防波堤が破壊された海岸線で、応急措置として土のうがあちらこちらで積み上げられていた。満潮時に高波が来たら崩れるかもしれない。台風が被災地をこれ以上苦しめないように願う▼東京の下町が濁流に沈み、荒川放水路の工事が始まってから、まだ百年。自然の力との終わりのない知恵比べである▼人間が自然を克服できると考えるのは慢心だ。公共工事などのハード面だけではなく、一人一人が心の防波堤を高め被害に遭わない心の備えを保ちたい

 なかなかの迷言じゃないでしょうか、「心の防波堤」(笑)。それでどう自然の脅威と立ち向かうというのでしょうか?「被害を最小限に留める」のはともかく「災害を未然に防ぐ」ってのは、文中にあるところのハード面でしかできない仕事ですよ?

 昨日の記事でも書きましたけど、そのハード面を「税金の無駄遣い」扱いして批判し、「コンクリートから人へ」などというハード面を軽視したスローガンを掲げる民主党をこれまで応援してきたのが東京新聞です。近年相次ぐ自然災害で亡くなられたり、避難生活を余儀なくされている方々について、その責任の一角を東京新聞が担っているかも知れないとしたら、アンタらはどうするんです?「彼らは心の防波堤が低かったんだ」とか言って逃げますか?

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