« 経団連×アメリカなんて… | トップページ | 復興担当相も地雷ポストか? »

2011年10月18日

東京新聞コラム10/18~サギ師がサギ師を批判する

東京新聞「筆洗」10/18付

【米国のバンド・シカゴの一九八〇年代のヒット曲に『素直になれなくて』がある。うまい邦題だと思うが、原題は「ハード・トゥー・セイ・アイム・ソーリー」。そのまま訳せば「ごめんなさいと言うのは、難しい」▼これは恋人同士の歌だが、どんな場合でも謝るというのは難しいものだ。たとえ謝罪はできても、思いが相手に届かない時もある。かえって怒らせる場合さえ。一番こじれるのは、謝る方が、本当は悪いと思っていない時だ▼今、九州電力が批判にさらされている。佐賀・玄海原発の再稼働をめぐる「やらせメール」問題で経産省に出した最終報告書がひどいシロモノだったゆえ。同社自身が第三者委員会に調査を頼んだのに、やらせの発端は古川・佐賀県知事の発言だとした三者委報告の核心部分をオミットした▼原発推進における行政と電力会社の“共謀”を示す象徴的な話ともいえ、第三者委の委員長が「問題の本質部分を無視した」と怒るのも当然。かてて加えて同社は真部社長の続投まで決定し、枝野経産相も「何を考えているのか」とカンカンだあのやらせは、民意の捏造(ねつぞう)をたくらんだ一種の悪質な“詐欺”である。深甚な反省が当然で、最終報告書や幹部の処分こそ、そのことへの正式な「謝罪」のはず▼それが、むしろ怒りを買うのは、多分、九電が本当は悪いと思っていないからである】

 まぁ、九州電力の対応は私も問題だと思いますけど、責任の取り方云々という話については、民主党政権も東京新聞を含むマスゴミも九州電力を批判できる立場にないと思うんですよなぁ。お前ら、これまで自分たちがしでかしてきた不祥事に対して、責任者をきっちり処分したというケースはどれだけありましたっけかな?とりあえず東京新聞が「最終報告書や幹部の処分こそ、正式な『謝罪』のはず」と書いてた事は、こうして記録しておきましょうね。

|

« 経団連×アメリカなんて… | トップページ | 復興担当相も地雷ポストか? »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東京新聞コラム10/18~サギ師がサギ師を批判する:

« 経団連×アメリカなんて… | トップページ | 復興担当相も地雷ポストか? »