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2011年10月25日

東京新聞コラム10/25~右が悪なのではない

東京新聞「筆洗」10/25付

【早春、梅の花に群がったメジロは、秋になると木の実をついばむ。押し合うようにして枝に止まる姿が見られるが、それが「めじろ押し」という言葉の由来だ。最近の閣僚の「沖縄詣で」は、まさにめじろ押しの感がある▼川端達夫沖縄担当相、一川保夫防衛相、玄葉光一郎外相が相次いで沖縄入りし、仲井真弘多沖縄県知事らと会談した。米軍普天間飛行場の移設に伴う「日米合意」の履行に取り組んでいますよ、と米側にアピールする狙いが透けて見える▼政府は環境アセスメントの評価書を年内に県に提出するが、これも野田佳彦首相がきょうパネッタ米国防長官と会談することに備えた「実績」づくりにしか見えない▼圧倒的な沖縄の反対世論を背景に、知事が反対の立場を貫く以上、手続きを一方的に進めても辺野古への移設は実現しない。強行すれば沖縄には激しい反米闘争が燃え盛る。分かっているはずなのに、米国向けに誠意の仮面をかぶる政府の本音は、問題の先送りではないのか▼ひたすら低姿勢に徹してきた野田首相の本心が見えてきた。原発の再稼働と輸出の継続、増税へ一直線、TPP交渉への参加…。「国是」の武器輸出三原則も見直すらしい。自民党以上の右旋回である国民的な議論も経ない重要政策のめじろ押しに財界は大喜びだ。政権交代で民主党に望んだのは、こんなことだったのか

>原発の再稼働と輸出の継続、増税へ一直線、TPP交渉への参加…。「国是」の武器輸出三原則も見直すらしい。自民党以上の右旋回である

 民主党には「党の憲法」たる綱領が存在しませんからねぇ…。構成員の多くが(おそらく)左巻きであるとは言っても、状況によってはこういう旋回も起きえない話ではないでしょう。東京新聞は期待を裏切った民主党を責める前に、民主党なんぞに期待して政権交代にまで手を貸した己が不明を恥じるべきですな。

 しかしながら、右(あるいは左)に旋回する事自体は、本来なら決して問題ではありません。右であれ左であれ、手法こそ反対であっても「この国を良くしていこう」という意志そのものは同じはずなのですからね。問題なのはどちらの立場であれ、「自分や他国を利するためなら日本の国益が損なわれても構わない」と考える(実に民主党のような)連中であり、そういうのは左右関係なく「売国奴」と呼ぶのですよ。まぁ私の感覚では、そういう連中が多いのは右よりも左であるように思いますが(笑)。

 …ついでに一言疑問を述べさせて頂きますと、「増税」ってのは右寄りの政策なんでしょうかね?国の財政が逼迫している状況において、社会保障などの財源を賄うために増税するというのは左右関係ない話だと思いますし、だいたいこれを「右」と言うなら、福祉国家とも言われる北欧の国々はガチガチの右翼国家って事なんでしょうか?「右翼は悪」というサヨクのレッテル貼りに基づき、悪いものは何でも右のせいだというような印象操作は止めて頂きたいものですね。

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