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2011年10月27日

ジワジワ首が絞まっているようで

【株価診断】花王が急落、増額なかったことで「売方」が一気に攻勢、一段安も

花王 <4452> の26日(水)株価は96円安の2030円と急落、安値は124円安の2002円まであった。

  9月27日から、急落前の前日(25日)まで、ほぼ1ヶ月間2100~2190円のモミ合っていた水準を下放れた。30日線も大きく割り込み、チャートは「押し目買い」から「戻り売り」に変わった。

  25日(火)15時に第2四半期(4~9月)決算を発表。前年同期比2.3%増収、営業利益0.6%減益。順調だった。今3月期通期も従来予想通りで、前期比4.1%増収、営業利益3.3%増益、1株利益109.2円の見通し。配当は年58円の予定。

  にもかかわらず、大きく下げたのは、「根っこに夏場から続いている不買デモがあるからだろう。とくに、去る、21日(金)のデモは規模としては大きかった。売方(空売り)は、増額となっては負けるので、通期の増額がなかったのを見たうえで攻勢をかけたようだ」(中堅証券)。

  2000円を割れば、今年9月7日以来となるところだった。今日の安値で配当利回りは2.8%、PERは18.3倍。PERは市場平均12.9倍を上回っている。3月安値1830円まで下げることはないとしても2000円大台をキープすることは難しそうだ。一段安の可能性は残っている。不買デモを抱えていることと、上値でシコリができたことから戻れば売方は空売り攻勢をかけてくるものとみられる】

【参考】花王社長、タイ洪水の業績への影響「経過見て判断」

【花王(4452)の尾崎元規社長は25日、タイ洪水について「工場には影響はないが、現地の小売業の流通センターが被害を受けている」と語り、現地物流網の被災による販売減などの可能性があるとの認識を示した。業績への影響については「もう少し経過を見て判断する」と述べるにとどめた。

 テレビ局のスポンサー契約にからみ、一部消費者の間で同社製品の不買運動が起きていることについては「影響は一切ない。基本的に業績に影響が出るような問題ではないと認識している」と話した

 「影響は一切ない」ですか…口では強がっても、体…じゃなかった、数字は正直ですな(笑)。トップの認識がこの程度だから、消費者から不買運動を起こされるような対応しかできないんでしょうなぁ。顧客を敵に回して成功した会社の例なんか、一つとして知りませんが?

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