« その身の浅ましさを知るがいい | トップページ | 東京新聞社説10/13~無能あるいは自殺志願者 »

2011年10月12日

犯した罪の方がよっぽど残虐

死刑の違憲性:「絞首刑は限りなく残虐」元最高検検事

【5人が死亡した大阪市此花区のパチンコ店放火殺人事件で殺人などの罪に問われた高見素直被告(43)の裁判員裁判で、争点となった「死刑の違憲性」の審理が12日、大阪地裁(和田真裁判長)であった。元最高検検事の土本武司・筑波大名誉教授が弁護側証人として出廷、死刑執行に立ち会った経験を振り返り、「絞首刑はむごたらしく、正視に堪えない。限りなく残虐に近い」と証言した。

 土本氏は東京高検検事時代、死刑執行に立ち会った際の手記を手に手順を説明。「(絞首台の)踏み板が外れる音がした後、死刑囚の首にロープが食い込み、宙づりになっていた。医務官らが死刑囚の脈などを確かめ、『絶息しました』と告げていた」と振り返った。

 さらに「少し前まで呼吸し、体温があった人間が、手足を縛られ抵抗できない状態で(ロープにつられて)揺れているのを見てむごいと思った」と証言した。

 絞首刑を合憲とした1955年の最高裁判例については「当時妥当性があったとしても、今日なおも妥当性を持つとの判断は早計に過ぎる」と述べ、否定的な見解を示した。

 また、11日に証言したオーストリアの法医学者の研究を挙げて「絞首刑は苦痛と身体的損傷を生じる」と指摘。約60年前に絞首刑は最も苦痛がない死に方と指摘した法医学者の鑑定について「正しくない」と述べた】

 「その刑罰が残虐か否か」という問題は、刑に処せられる犯罪者というより、観察者の感じ方によるものですよね。元最高検検事だか何だか知りませんけど、コイツが証言している事はまさしくそれに過ぎません。感情に左右されず、犯した罪の重さに応じた公正な判断が下せるようにというところで法は定まっているものと思うのですが、今回の「見てて気分悪いから法律を改めろ」みたいな、感情を元に法を変えてしまおうという行為はいかがなものなんでしょう?

|

« その身の浅ましさを知るがいい | トップページ | 東京新聞社説10/13~無能あるいは自殺志願者 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 犯した罪の方がよっぽど残虐:

« その身の浅ましさを知るがいい | トップページ | 東京新聞社説10/13~無能あるいは自殺志願者 »