東京新聞コラム12/13~どこを取っても出来レース
【【菅(かん)る】(1)いつまでも同じ地位に居座ろうとする(2)何もせずにダラダラしている(3)無意味に粘る。【海江田る】(1)上司の発言に大きく振り回される(2)すぐに泣く-。大修館書店が国語辞典に載せたい新しい言葉を中学・高校生から募集すると、民主党政権を振り返る多くの新語が集まった▼【枝る】(1)極限まで睡眠を取らないこと。寝る間も惜しんで働くこと(2)上司に恵まれず、必要以上の努力を強いられること-。なかなか鋭い観察力だ▼こちらは順当だろうか。今年の世相を表す漢字を全国から募集して選ぶ「今年の漢字」がきのう、京都の清水寺で発表され、「絆」が選ばれた。東日本大震災で家族や友人などかけがえのない人との絆をあらためて知ったことが理由だという▼流行語大賞にも入賞したので、予想通りという人も多いだろう。被災地で復興に励む人たちの心に響く言葉だと思うが、遠く離れた場所から東北に向かって「絆」を連呼する人たちには違和感を覚えてしまう▼精神科医の斎藤環さんは「しがらみとしての絆はどうか。それはしばしばわずらわしく、うっとうしい『空気』のように個人を束縛し支配する」と絆が持つ別の一面を指摘している(毎日新聞)▼確かにそうかもしれない。異論を頑として受け入れなかった原子力ムラの固い絆こそ、原発事故を防げなかった大きな要因だったのだから】
「菅る」だの「海江田る」だの、近頃の中高生はこんな言葉を使ってるんでしょうか?意味はともかく語呂は悪過ぎ、日本語としてのセンスが全く感じられません。グローバル化がどうのと、昨今教育の現場では英語学習のスタートの前倒しが検討されてたりするようですけど、日頃から文章(このブログですけど)を書いている者としては、その前に「まず日本語の学習をしっかりやれよ」と言いたいところです。
しかしそれ以上に思い出されるのは、2007年に朝日新聞が捏造取り上げ、中日(東京)新聞も一枚噛んで物議をかもした「アベする」という語句でしょうか。何らかの目的があってそういう言葉を広めたい、あるいは広がっているという事にしたい連中がいて、そういう奴らが何かをしかけているのかも知れません(前科者の東京新聞自身がやらかしている可能性も?)。まぁ、このブログでは空き缶のみならず、民主党政権について丸ごと批判しているワケですけど、それでも「菅る」なんて言葉は使おうとも思いません、文章を書いている者の端くれとしてはいくら何でも恥ずかしくて(笑)。
んで、昨日発表された「今年の漢字」が、コラム中にもあるように「絆」という字だったそうですけど、これにも同じような違和感を覚えます。上に挙げたような「出来レースっぽさ」に加えて、地震と津波で多くの犠牲者が出て、未だ原発事故の収束は見えない、そんな例年以上に過酷な年だったというのに、何となくキレイ事で現実逃避しているかのような印象すら受けるんですよねぇ…。
そして最後の段、出来レースという以前にこの無理やりなオチは、一体いつ考えついたのでしょうか。いくら東京新聞が反原発団体の広報紙に成り下がり、話のオチには原発批判を持っていきたがっているとしても、今日のはちょっと無理があり過ぎかと。イデオロギーに塗れた頭で物を書くと、文章までおかしくなるって事なんですかな?
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント