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2012年1月23日

東京新聞社説1/23~「ジミンモー」はもう飽きた

自民党 政権奪還して何をする

【党首の年頭あいさつにも、採択した運動方針にも、衆院解散・総選挙で政権奪還、の掛け声があふれた。しかし問題は、いま何をするか、だ。政権にかつて長くあった、老舗の党の矜持(きょうじ)を見せよ。

 自民党が野に下って三度目の、新年恒例の党大会だった。

 野田民主党政権の評判はなお芳しくない。解散・総選挙で取って代わる好機だと、野党第一党として気がはやるのも無理はない。

 党の運動方針には「日本の存亡をかけた政治決戦の年」「政権を奪還し、日本の危機を救う」と、それが表れた。

 ところが大会は簡素ではあったが締まりがない。往時と違う盛り上がりの乏しさは冷たい雨のせいばかりではないだろう。やはり政権与党としての立場を失うことの意味をあらためて感じさせた。

 端的だったのが、経団連会長、米倉弘昌氏の来賓あいさつへ会場の一部からやじが飛んだことだ。

 米倉氏は、一点率直に、と前置きして、環太平洋連携協定(TPP)推進と消費増税による社会保障立て直しへ、政策論議をリードしてほしいと促しただけである。

 場をわきまえよ、余計なことを言うな、の抗議のやじに、企業献金が細り、野党暮らしも板についてしまったと隔世の感だった古参党員もいたのではなかろうか。

 これら重要テーマに自民党はいったいどう対応するのか、まだ答えていない。消費増税などをめぐって党は、野田政権が呼び掛ける与野党協議に応じるのかどうか。会場も息を潜めて傾聴した。

 谷垣禎一総裁は「いま問われているのは自民党はなぜ協力しないかではなく、信を問い直せということだ」と、総選挙やり直しが先決、との主張を繰り返した。

 公約が総崩れ状態の無責任政権に終止符を打ち、正統性ある政権樹立を、という谷垣氏の言い分はよくわかる。与党との密室談合を良しとする国民などいまい。

 だが、与野党協議をかたくなに拒んでいては、これまでと同じ、動かぬ国会、何も決められない政治を繰り返すことにならないか。

 各種世論調査で支持政党なしの回答が急増している。二十四日からの通常国会も駆け引きやにらみ合いに終始しては、与野党で政党・政治不信まん延のお先棒担ぎを競い合うことになりかねない。

 政権を奪還して何をするか。目前の危機にどう向き合うか。谷垣氏の言葉足らずが不満だ。代表質問、党首討論での出直しを待つ

 自民党が意見集約をできていないのも確かですけど、しかし与党・民主党の主流はTPP推進・消費税増税であり、これらの政策に東京新聞は反対の立場であったはず。昨日のコラム(1つ下のエントリ)では、これまで応援してきた民主党を政策面でズレてきたからと批判し出したくらいなのですから、今度は自民党内でTPP反対を掲げる政治家でも応援してやったらどうなんです?

>政権を奪還して何をするか。目前の危機にどう向き合うか。谷垣氏の言葉足らずが不満だ。代表質問、党首討論での出直しを待つ

 「言葉足らずが不満」「出直しを待つ」などと仰いますけど、谷垣に限らず自民党の政治家の口から、アンタら左巻きの満足できる発言が出てくるはずもないとは思うのですがね。彼らの言葉で納得しようと思うのなら、脳ミソでも入れ替えてきたらいかが?

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