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2012年1月25日

東京新聞コラム1/25~マジキモイわこの新聞

東京新聞「筆洗」1/25付

【「土砂降りの雪」という表現は妙かもしれない。でも、それぐらいおとといの夜の雪は迫力があった。稲妻がまぶしく光り、大粒の雪が激しく落ちてくる。傘はすぐにずっしりと重くなった▼都心では一時、四センチ積もった。湿った雪だったのでだいぶ解けたが、厳しい冷え込みでかちかちに凍って歩くのに苦労した。滑らないように腰をかがめてしずしずと歩く。周囲を見るとそんな人が多かった▼この程度の雪で、と雪国育ちの人はあきれるかもしれない。こんな雪でも転倒やスリップ事故が相次ぎ、首都圏で六百人を超える人が骨折や負傷をしたのだから笑い事では済まない。滑りやすい日は続くので、ご注意を▼<雪がはげしく/ふりつづける/うわべの白さで/輝きながら/うわべの白さを/こらえながら/雪は/汚れぬものとして/いつまでも白いものとして/空の高みに生まれたのだ/その悲しみを/どうふらそう>。吉野弘さんが作詞した合唱組曲の中の詩「雪の日に」の一節だ▼汚れを隠す白い雪と誠実でありたいという気持ちを重ね、詩人は<どこに/純白な心など/あろう/どこに/汚れぬ雪など/あろう>と問うた▼原発が大地にまきちらした放射性物質は今、雪に覆い隠されている。春が訪れたら、雪解け水はセシウムなどとともに川や海を再び汚すだろう。春が待ち遠しい、と思えないのが悲しい

 毎度隙あらば原発ネタをねじ込まんとしてくる東京新聞朝刊1面のコラムです。まぁ、これだけなら「東京新聞ってちょっと異常」くらいの感想ですが、今朝の東京新聞朝刊1面の構成はさらにぶっ飛んでました。1面の3/4が原発関連の話題、残りの1/4も震災関連の緊急性のないニュースと、震災・原発ネタと関係ないのは日付と天気予報だけという有様です(ちなみに、最下段の書籍広告も1/4は原発モノ)。野豚の施政方針演説の記事ですら、見出しは「復興・原発素っ気なく」でしたからねぇ…。

 かつて(今も?)朝日新聞が「正しいのは日付だけ」なんて言われた事もありましたけど、東京新聞もその内「日付と天気以外は原発だけ」なんて言われる日が来るのでしょうかな?もういい加減「報道機関」を名乗るのはやめて、「反原発団体」にクラスチェンジして下さいっての。

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