100%を求めた結果
【在沖縄米海兵隊のグアム移転計画見直しをめぐり、米政府高官が一月末、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の停滞を直ちに打開するのは困難で、普天間を当面現状維持するしかないとの考えを日本側に伝達、「固定化」はやむを得ないとの認識を示していたことが五日、分かった。日米関係筋が明らかにした。
両政府は在沖縄海兵隊約八千人のうち四千七百人をグアムに先行移転させ、前提条件となっていた普天間移設と切り離すことで既に合意。米高官が普天間の継続使用方針を日本側に明確に伝えたことで、普天間が置き去りになる可能性がさらに膨らんだ形となり、地元沖縄の反発は避けられない。
米側は海兵隊が拠点とする航空施設を沖縄に確保することが重要との立場は変わらないとしており、普天間の名護市辺野古への県内移設実現を引き続き日本側に強く求める姿勢は堅持する。
日米関係筋によると、米高官は一月末に韓国・済州島で開かれた日米韓の防衛当局による高官協議の際、日本側出席者に対し、当面普天間を継続使用せざるを得ないとの考えを伝達。沖縄の反対を踏まえ、普天間移設で早期の進展を望める状況にはないとの認識も表明した。米側は継続使用を見越し、補修工事も計画している。
日米両政府は今後グアム移転をめぐり、日本側の経費負担を定めた日米協定の見直しを視野に協議を加速させる考え。
グアム移転は、二〇〇六年の在日米軍再編に関する日米合意の柱で、合意の枠組み全体に影響する可能性も否定できない】
鳩山民主とサヨクが引っかき回し続けた普天間移設問題は、当面「基地固定化」という、沖縄にとって厳しいところに落ち着きそうです。そりゃ安全保障絡みの、他国(しかもアメリカ)も関わっている問題で、市民(自称含め)や一自治体の意志が100%反映されるなんてのは絶対にありえない話ですよ。どこかで妥協点でも模索していれば、まだ多少なりとも成果と呼べるものを得る事ができたでしょうに…こういう「欲を出し過ぎて結果全てを失った」みたいな例え話はいろいろありますよね?
【関連】宜野湾市長選が告示、2氏届け出 「普天間移設」の対応焦点
【前市長が病気辞職したことに伴う沖縄県宜野湾市長選が5日告示され、いずれも無所属で、新人の元県議佐喜真淳氏(47)=自民、公明、改革推薦=と、元市長の伊波洋一氏(60)=共産、社民、沖縄社大推薦=の2人が立候補を届け出た。12日に投開票される。
市面積の約4分の1を占める米軍普天間飛行場の移設問題への対応が焦点。ともに県外移設を掲げるが、県内移設をかつて容認していた佐喜真氏と、強硬な反基地派の伊波氏では大きな違いがある。
告示直前に、真部朗沖縄防衛局長が職員に2人の主張を紹介する「講話」をしていた問題が発覚。市民が「選挙介入」と反発を強める中での選挙戦】
民意を示すのも結構ですけど、「100%を求めたらゼロが返ってきそうになった」という現実がひとつあった事を、沖縄の有権者の皆さんは考えるべきかと。
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