東京新聞コラム2/20~書かない部分を読んで見る
【日清カップヌードルが発売されたのは一九七一年。値段の高さなどから売れ行きはいまひとつだったが、翌年のある事件をきっかけに爆発的な人気を得る。七二年二月十九日に起きたあさま山荘事件である▼弁当すら凍る長野県軽井沢町の山中で、湯気の上がる即席麺を口にする機動隊員たちがテレビの中継で映された。その宣伝効果は絶大だった▼銃を持った連合赤軍のメンバーは保養所の管理人の妻を人質に籠城、警官隊に発砲した。クレーンにつるされた巨大な鉄球を打ち込み、警官隊が突入する場面を四十代後半以上の人は覚えているだろう。山小屋での凄惨(せいさん)なリンチで十二人の仲間を殺していたことも判明、学生運動は民衆の支持を完全に失った▼先週、事件から四十年を迎えるあさま山荘を訪ねた。建物はまだ残っていて、近くのほこらには小さな地蔵が祀(まつ)られていた。激しい銃撃戦で警官ら三人が命を失ったとは想像もできない静寂な山中だった▼無期懲役刑で服役中の元幹部は、独善を重ねて破滅に至った運動を、革命に殉じることへの「自己陶酔以外の何者でもなかった」と振り返る(大泉康雄著『氷の城』)。あの時代、彼らは決して特別な人間ではなかったはずだ▼美しい言葉で粉飾されていても「個」をすりつぶし、自由な思考を奪う組織は疑ってみる。事件から得られたせめてもの教訓ではないか】
ふむふむ、そんでもって東京新聞は、現代社会においても「『個』をすりつぶし、自由な思考を奪う組織」ってのが存在している、そういうやつらは疑ってかかるべきだとでも訴えたいんでしょうか?ぶっちゃけちゃえば橋下とか。
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