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2012年2月 6日

朝日新聞コラム2/6~サンゴも災難だったねぇ

朝日新聞「天声人語」2/6付

【魚にも「十匹十色」の処世がある。大海を群れ泳ぐマグロやイワシが転勤族なら、底近くに居ついたカレイなどは個人商店か。才覚ひとつで太れるが、あたりが生きづらくなっても逃げ場がない▼福島県沖でとれたアイナメ、ヒラメ等の底魚(そこうお)から、国の基準値を超す放射性セシウムがいまだに検出されている。放射能はしつこい。福島の漁師たちは、汚染調査のためだけに空しく船を出しているそうだ▼よからぬ物を取り込んだプランクトンが海底に沈み、ゴカイや小魚を介して底魚に至る。セシウムはいずれ排出されるが、餌が汚れている限り魚の受難は続く。海底の土はあまり動かない。陸地のような除染も難しいという▼〈鮟鱇(あんこう)の骨まで凍(い)ててぶちきらる〉加藤楸邨(しゅうそん)。底魚の宝は旬のアンコウだ。幸い基準値を超えた例はないが、大食らいの胃袋が気になる。確か国語の授業で、吊(つる)し切りを描いた村野四郎の詩「さんたんたる鮟鱇」を知って以来、悲しい魚と思うようになった▼〈顎(あご)をむざんに引っかけられ/逆さに吊りさげられた/うすい膜の中の/くったりした死/これはいかなるもののなれの果(はて)だ〉。降り注ぐ異物を知らずに食(は)む底魚にも、くったりの形容が似合う▼原発事故は生活の場を奪い、汚染は深山深海に及ぶ。人類のはるか前から、この列島の沖で種をつないできた魚介類にも、とんだ災難だ。福島発の電気を無邪気に使ってきた当方、海の仲間にも謝らねばならない。食べ物ではなく、生き物としての魚たちに

>福島発の電気を無邪気に使ってきた当方、海の仲間にも謝らねばならない。食べ物ではなく、生き物としての魚たちに

【参考】朝日新聞珊瑚記事捏造事件(Wikipedia)

 日本を悪者にしたいがためだけに貴重なサンゴを傷つけた朝日新聞は、この事件の後、果たして海の生き物たちにもちゃんと謝罪したんでしょうかね?謝った上でこういう事を述べてるのならまだいいのですが、何しろアサヒですから…。

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