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2012年2月15日

東京新聞コラム5/15~東京新聞には唖然

東京新聞「筆洗」2/15付

【橋下徹大阪市長が代表を務める「大阪維新の会」の政治塾への応募者が三千三百二十六人に達したという。応募したのは現役の官僚や弁護士、医師、大学教授、地方議員などの面々▼現職の民主党の国会議員もいたというから驚きである。この中から次期衆院選の候補者が選ばれるだけに、橋下人気に便乗したいという思惑が透けて見える▼維新の会は、次期衆院選の公約となる「維新八策」の骨子も発表。既成政党からすり寄られるほど存在感が大きくなった橋下市長だが、大阪市の職員に実施している「思想調査」の内容はあまり大きく報じられていない▼市職員の組合活動を徹底的に調査し、実態を解明するという名目だ。アンケートの中身を読んでいて怖くなった。活動に誘った人物や特定の政治家を応援したことがあるかなど、組合活動を詳細に問う質問がずらりと並ぶ▼職場で選挙が話題になったことがあるか、組合に加入しないと不利益があると思うか、組合にはどんな力があると思うか-など計二十二項目。任意の調査ではなく、市長の業務命令なので、記名の回答を拒否したら処分の対象になるという▼「中央集権型の政治を変える」という橋下市長の意気込みと手腕には、期待したい気持ちはある。しかし、いくら問題の多い役所としても、密告を奨励するアンケートを強行する人権感覚には慄然(りつぜん)とする

 「橋下が市職員に対し思想調査を行っているのは問題!大きく報じられないのもおかしい!ブヒィ!」って、そもそも地方公務員の組合活動にもいろいろな問題が指摘されてる昨今ですからねぇ…。特に大阪市役所の労組はヤミ専従の問題が大きく取り上げられた前科がありますし、先の市長選では組織ぐるみで違法性のある選挙活動をしていた事まで明らかになっているんですから。市職員や労組は「不当だ」とか何とか言ってるようですけど、まず不当行為を働いている疑いが強いのは労組側ですよね。そういう連中を擁護しようという東京新聞の感覚も理解しがたいです。

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