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2012年5月29日

未だ法の概念がない国

中国大使館書記官に出頭要請=登録証不正入手の疑い-口座に入金も、スパイ活動か

東京の在日中国大使館の1等書記官(45)が外交官の身分を隠して外国人登録証明書を不正に入手していた疑いがあるとして、警視庁公安部が出頭要請をしていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。書記官はこれを拒否し、すでに帰国したという。

 この書記官は中国人民解放軍の情報機関「総参謀部」に属していたとみられ、政財界の要人と交流していたほか、外登証で不正に開設した銀行口座には都内の会社から入金があったという。公安部は書記官がウィーン条約で禁じられている外交官の経済活動やスパイ行為を行っていた可能性もあるとみて、日本での活動実態を調べている。

 警視庁などによると、この書記官は2008年、外交官の身分を隠し、都内の区役所に前回取得時と身分や住所が変わっていないと偽り、外登証の更新を申請。必要のない外登証を不正に取得した、外国人登録法違反や公正証書原本不実記載の疑いが持たれている】

 外交官クラスでも法律というものを理解していないとはまこと中国らしいですが、そもそも情報機関の人間であるならば、最初から日本の法律なんて守る気ないでしょうね。この件をきっかけに、早いところ日本でもスパイ防止法を作るべきですな。

「荒唐無稽」とスパイ疑惑否定=中国大使館

【在日中国大使館の楊宇報道官は29日、同大使館の1等書記官が外国人登録証明書を不正に入手し、スパイ行為を働いていたとの疑惑について、「いわゆるスパイ行為をしていたとの報道は全く根拠のないもので、荒唐無稽な話だ」と否定した。

 1等書記官は警視庁の出頭要請を拒否して帰国したとされるが、同報道官は「(書記官は)今月、任期満了で帰国した」と説明。書記官の大使館での職務に関しては「中日両国の経済交流と協力方面の仕事をしていた」と強調した】

 荒唐無稽ってんなら任期と関係なく公安の調査に応じりゃいいものを、こんな事を言ったら疑いが強まるばかりだと思うのですがね?

>「中日両国の経済交流と協力方面の仕事をしていた」

 「スパイ活動をしていた」としか読み取れませんなぁ。中国人の口から「協力」なんて言葉が出てくる事自体、非常に稀な話ですから。

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東京新聞コラム5/29~スコットランドの羊

東京新聞「筆洗」5/29付

【<自分を認め様(よう)とする言葉はなんて/相手を非難する言葉と似ているんだろう…>。故河島英五さんの初期の作品「かけがえのない人」にこんな歌詞がある。自分を守りたいが故に誰かを責めてしまう。誰でも思い当たる節はあるはずだ▼保身と非難は表裏一体ともいえるが、東京電力福島第一原発の事故を検証する国会調査委員会の参考人招致でも、強く批判することで自らや組織を守ろうという姿が垣間見えた▼菅直人前首相の現場視察や吉田昌郎所長(当時)に直接、連絡を取ったことを「混乱の極みで所長は指示をし、指揮を執らなきゃいけない。そんな時に質問的な話で時間を取るのは芳しくない」と批判したのは、東電の勝俣恒久会長だ▼きのう、参考人に呼ばれた前首相は「東電から派遣されたフェローはほとんどのことが分からなかった」「分からないと言われるのは、本当に困った」と東電や保安院に矛先を向けた▼事実が究明されるなら批判の応酬も結構だが、東電が全面撤退を政府に打診したかどうかは結局、分からずじまいだ。混乱と不信感が渦巻く中の「伝言ゲーム」が招いた「迷宮」に思えてきた▼前首相の質疑を聞いて痛感させられたのは、この国の政治家や官僚、電力会社には、破局的な事故を起こす可能性を秘める魔物を扱う能力も資格もなかったということだ。そして、それは今もない

 海外のジョークの中に「スコットランドの羊」というものがあります。
 
【学者がみんなでスコットランドを旅行していた。
 すると列車の窓から黒い羊が見えた。

 天文学者「これは驚いた。スコットランドの羊は黒いのか。」
 物理学者「いいや、正確には、スコットランドには黒い羊もいる、ということだ。」
 数学者「いやいや。厳密には、スコットランドには、少なくとも一匹の羊がいて、その羊の少なくとも片方の側面が黒い、ということだろ。」
 哲学者「羊とは何か? 黒いとはどういう状態か?そもそも、今、見ているこの現実は正しいのか?
 そのまえに、現実とは何か?正しいとは何か?などと考えている、私の考えはそもそも正しいのだろうか?」
 生物学者「あれは山羊だ」】

 それぞれの職業によるものの捉え方の違いがこのジョークのポイントであるワケですけれも、さてここに「マスメディア」が加わった場合、彼らは何と述べるべきなのでしょうかね?そして、↓

【東京新聞「私は黒い羊は嫌いだ!アレは魔物に違いない!魔物は誰にも飼いならす事などできやしない!よって脱『黒い羊』」】

 …などと述べる東京新聞は、果たしてマスメディアとして適切なんでしょうかね?

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2012年5月28日

これが責任者の弁か?

「国の責任者としてお詫びする」 「原発事故止められず」と陳謝 

緊急事態宣言の遅れ「押しとどめたという気持ちは全くない」 

首相の権限、説明受けず 

現場への視察「状況が把握できるのではないかと思った」 

海水注入の中断指示「東電の意向、私の意向とは違う」と反論 

「過酷事故に対応できず」 法律不備に責任転嫁 

「全体考える余裕なかった」 次々に新たな事象 

米の協力申し入れ 「私には具体的な話なかった」 

「保安院が不十分だった」 状況把握で不満 

「私の夫婦げんかより小さな声」 東電本社での恫喝 

「国家機能、崩壊しかねなかった」 脱原発依存を主張

 今日行われた原発国会事故調による空き缶の参考人招致、本人の発言は要旨しか確認してませんけど、そこから私は「責任逃れ」という印象しか感じませんでした。東電の対応にも確かに問題はあっただろうけれど、それ以上に空き缶という無責任かつ無能なリーダーが事故を拡大させた事に、疑いの余地はなさそうなんですがね?

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2012年5月25日

どうして「勝てる」と思ったのか…

遺族側、二審も敗訴=こんにゃくゼリー窒息死-大阪高裁

【こんにゃくゼリーを喉に詰まらせ窒息死した兵庫県の1歳男児の遺族が「安全性に欠けた食品を販売したのは製造物責任法(PL法)違反」として、製造会社「マンナンライフ」(群馬県富岡市)に約6200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が25日、大阪高裁であった。八木良一裁判長は「危険性はこんにゃくゼリー自体にはなく、専ら食べ方の問題」として、訴えを退けた一審神戸地裁姫路支部判決を支持し、遺族側控訴を棄却した。

 八木裁判長は、事故当時、商品の袋に「子どもや高齢者は食べないでください」との警告が表示され、国民生活センターなどの指摘を踏まえて商品の設計変更などもされていたとし、「PL法上の安全性を欠いているとは認められない」とした。

 その上で、「食べやすい大きさにせず、そばに付くこともせずに食べさせたのは配慮を欠いていた」と述べた】

 そう言えば、もちが詰まっての窒息事故で訴訟って聞いた事がないですね。

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その前にやるべき事があるんじゃね?

外相「アジアの中間層育成支援」 TPP・ODAを活用

【玄葉光一郎外相は24日、東京都内で講演し、「アジア太平洋地域で豊かで質の高い社会を構築するため、アジア諸国の中間層を強化・拡充することが重要だ」と語り、アジアの中間層を育てる戦略を、今秋までに打ち出すと表明した。玄葉氏は、環太平洋経済連携協定(TPP)による貿易・投資の活性化や、政府の途上国援助(ODA)を活用したインフラ整備などを戦略の柱に挙げた】

 何で外国の中間層育成を日本が支援してやらなきゃならんと?まずは国内の経済対策をしっかりやるべきでしょうよ。ホント民主党はアジア地域とやらにカネをバラ撒くのが好きですなぁ、同じバラ撒くなら国内にしときなさいよ、お前ら政党なんて言っても実態は選挙互助会なんですから…。

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2012年5月23日

罰せられないと調子乗り過ぎ

職員の政治活動に罰則=規制条例を検討-大阪市

大阪市の橋下徹市長は23日、市職員の政治活動について、国家公務員と同様に罰則付きで規制する条例の制定を目指す考えを明らかにした。市役所内で記者団に「国家公務員と地方公務員を区別する必要はない」と語った。7月に開かれる臨時市議会への提出を念頭に、2年以下の懲役などの罰則を盛り込んだ条例案の検討を進めている。

 制定されれば全国初となるが、市議会では市長与党の「大阪維新の会」が過半数に達しておらず、成立するかどうかは流動的な情勢だ。

 地方公務員の政治活動をめぐっては、地方公務員法が一定の制限を設けているが罰則はない。一方で国家公務員については、国家公務員法や人事院規則で地方公務員よりも幅広い内容の政治活動が禁止されており、違反すれば3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。 

 こうした違いについて、橋下市長は「地方公務員法の不備だ」と強調。罰則付きで規制することに問題はないとの認識を示した。

 ただ「政治活動の自由に対する制約は、抑制的でなければならないというのが大原則だ」とも指摘し、規制の具体的な内容は慎重に検討する必要があるとした】

 常識的には、法で制限されているものを守らなかったら罰則が適用されるのは当然でしょう。それがないのはまさに「法の不備」というもの。まぁそもそも、法を守らない人間が公務員なんてやってほしくないんですけれどねー。

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2012年5月22日

電力需給の心配、一括解消!

発電・節電あなたの案を 賞金総額1000万円 京都のNPO

【電力不足が心配される夏が近づく中、広く節電や発電アイデアを集め、無理のないエネルギー施策につなげようと、京都のNPO法人が総額一千万円の賞金を用意し、七月から募集を始める。

 この法人は「京都SEINEN団」(清水三雄代表、京都市)で、耕作放棄地を農地に戻したり、住民の半分以上が高齢者で占められる限界集落を農業で解消していく試みに取り組んできた。

 これまでの同法人の活動とは離れた募集だが、原発依存度の高い関西圏の電力事情は厳しく、危機感を抱いた清水代表の発案で始まった。賞金は、趣旨に賛同してくれる企業から集めている。

 募集は、節電・省エネ、発電、エネルギー政策提言の三部門。既に実行、商品化しているもので構わないが、審査は、容易に導入でき、安く、その割に効果があることを重視するという。

 発電大賞に三百万円、節電・省エネと政策提言の各大賞には各百万円が贈られる。残る五百万円は優秀と認められたアイデアに分割授与される。

 清水代表は「私たちが想像もできないようなアイデアが集まると期待している」と話している。

 応募は日本語に限るが、国籍は問わず、団体でも個人でも可能。本文は最大八千字、図表や写真などはA4で五枚以内にまとめて同法人に郵送する。応募は七月一日から八月末までだが、七月に電力需要ピークがくる可能性もあり、優秀と認められた時点で、どんどんアイデアを公表し、役立ててもらうという。詳しくは、京都SEINEN団のホームページへ】

 今夏は昨年度以上に電力不足が心配されていますが、そんなお悩みをきれいサッパリ解消する方法を皆さんにお教えしましょう!それは「原発の再稼働」です。

 皆さんよーく考えてみて下さい、「被災地復興のための増税なら認めよう」「被災地のガレキも受け入れよう」「被災地の名産品を買って支援しよう」と並べておいて、「しかし原発の再稼働は絶対にイヤ!」というのはちょっとおかしくありませんか?「福島の人々は、余所の人間が電気を使うための犠牲になったのだ!」と仰るなら、福島復興のための資本やエネルギーは他の地域の人たちが捻出してあげるべきなんじゃありませんか?エネルギーが足りなくなれば被災地の復興にだって影響は出るでしょうし、まして大停電のような事態が発生したら、社会に何が起きるか判ったものではありません。ならば、もちろん安全対策は十全に取られなければなりませんが、代替エネルギーも十分でない今この時だけは原発に頼るというのも、選択肢の一つに入れるべきではないのでしょうか。

 だいたい、脱原発派があまりに無責任過ぎるんですよ。さんざん「電力は足りるんだ!」と煽って原発を止めさせておきながら、その結果生じた電力需給のギャップを埋める知恵がまったくないんですから。例えるなら、警察が不祥事を起こした時に「もう警察なんかには頼っていられん!街の治安は我々住民で守る!」などと言って警察を追い出した連中が、いざ泥棒を前にして「どうやって捕まえればいいんだろう?」などと首をひねっているような状況ですよ。この記事だって、今日の朝刊の1面に載ってるんですよ?今更何を言っているのかと…。

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2012年5月21日

東京新聞コラム5/21~腐った連中からの忠告

東京新聞「筆洗」5/21付

【「度胸のいい方が勝つでしょう」。テレビの解説で元横綱の北の富士さんが断言した通り、初の平幕同士の優勝決定戦は旭天鵬が硬さの目立った二十五歳の栃煌山を破って初優勝した▼三十七歳八カ月での優勝は昭和以降で最年長。モンゴル出身の旭天鵬は二〇〇五年に日本国籍を取得しているので「日本人力士」としても六年四カ月ぶりの優勝になる▼一九九二年に旭鷲山らとモンゴルから来日、大島部屋に入門した。稽古の厳しさや食事になじめず、ともに来日した四人とモンゴル大使館に駆け込んだことも▼日本語を身につけ、歴史を切り開いた先駆者は後輩力士の信頼も厚く、優勝パレードは横綱白鵬が旗手を買って出た。通算出場は歴代七位、勝ち星は十位という実績に、幕内優勝という勲章が加わった▼平幕同士の決定戦は意外性があって盛り上がった半面、目立ったのは上位陣のふがいなさだ。横綱白鵬が珍しく黒星を重ね、史上初の六人の大関には好機到来だったはずだ▼ところがトップを走っていた稀勢の里は決定戦にも進めず、栃煌山と千秋楽で当たる予定だった琴欧洲の休場・不戦敗がアナウンスされると、国技館では珍しい大ブーイングが響いた▼涙の初優勝は美しい絵のようだったが、給料をたくさんもらっている人たちが仕事をしなければ、どんな組織でも腐ってしまうことを忘れないでほしい

>給料をたくさんもらっている人たちが仕事をしなければ、どんな組織でも腐ってしまうことを忘れないでほしい

 何度かこのブログで書いてますけど、私はマスメディアの「仕事」ってのは「視聴者が世の中の様々な事象について適切な判断を下すために必要となる客観的な情報を提供する」事だと考えています。そこへ行くと、自分たちの「反原発」という主張に傾注した紙面作りをしている東京新聞は、とてもマスメディアが求められる「仕事」をしているとは思えないんですがねぇ…年収1千万とかもらってるんでしょ?皆さん。

 …まぁ、東京新聞に限らず日本のマスメディアは、とっくの昔に腐り切って自浄作用なんかとても期待できませんからねぇ。この言葉は先達の忠告として捉えておく事にしましょうか(笑)。

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…少しは反省しないものかね?

民主・鳩山氏が維新の期限なき公約批判

【民主党の鳩山由紀夫元首相は19日、テレビ東京番組に出演し、大阪市の橋下徹市長が次期衆院選に向けて首相公選制や参院廃止を掲げていることに対し、「実現の期限を区切らずに大きなテーマを掲げており、マニフェスト(政権公約)にはほど遠い。正攻法ではない」と批判した。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設をめぐっては、鳩山氏は「現行の辺野古案には県民が総意で反対している。米議会の新たな動きを日本の国会議員も受け止めれば、(新たな)結論が出ない話ではない」と述べた。米上院の有力議員から嘉手納統合案など見直し案が出ていることが念頭にあるとみられる。

 一方、15日の自らの沖縄訪問に批判が集まっていることに対し、「行ってよかった。私は県民のために戦おうとしたが、今、(政府は)必ずしも県の側に立っていない」と述べた】

 こいつは維新を批判できる立場でも「沖縄のために戦う!」とか言える立場でもないよな。

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2012年5月18日

もう節電ネタは尽きたのか?

節電 涼しさ分かち合う 集まって過ごす「クールシェア」

自宅のエアコンを止めて外出し、冷房の効いた公共施設などに集まって過ごす「クールシェア」が今夏、広がりそうだ。人々の交流につながり、商業施設がシェアの場となれば経済の活性化も期待できると多摩美術大(東京都世田谷区)の学生たちが提唱したところ、地元商店街や埼玉県熊谷市も呼応、環境省も節電の有効事例として推奨する方針だ。

 いかに消費電力を減らすか。多摩美大デザイン学科の堀内正弘教授(57)のゼミは昨年五月、東京電力福島第一原発事故と計画停電を受け、十五人ほどのゼミ生が授業で節電策を練った。家庭での猛暑時の消費電力の約五割をエアコンが占めていることに注目し、楽しい節電術としてクールシェアに行き着いた。

 アイデアは次々と飛び出した。家庭内なら一つ部屋に家族で集まる。近所の人たちが一軒に集まるのも良い。図書館や美術館を開放したり、喫茶店などが「エアコンを止めて来た」という客には割引や、店に長居できるサービスを提供するのも手だ。公園や神社の境内など涼しい場所で集まれば、消費電力ゼロじゃないか-と。

 昨夏は、学生らの呼び掛けに世田谷区内の等々力商店街振興組合と東急電鉄が啓発ポスターを掲示。ショッピングセンターや飲食店など約二十店舗が割引サービスなどの協力店となった。

 認知度はいまひとつだったが、今年一月にエコビジネスを育てる「eco japan cup」(環境省など主催)のエココミュニケーション部門でグランプリを受賞。環境省はクールビズより一歩進んだ事例として今夏の実践を呼び掛けることを決めた。

 「日本一暑いまち」で地域おこしを進める熊谷市も推進を決め、全国の商店街、日本百貨店協会も参加を予定している。持続可能な社会づくりに取り組む米NPO「グリーンマップ」も多摩美大と連携する予定で、海外でクールシェアを呼び掛けるという。ゼミ生たちは六月、参加施設や協力店などを紹介する地図をインターネット上に公開する。

 堀内教授は「大量エネルギー消費社会に問題提起し、地域の絆を深める契機になれば」と期待を込める。卒業生の田村祥子さん(24)は「震災を機に、周囲との関わりの希薄さを実感した。子どもからお年寄りまで幅広い人たちの出会いの一助になれば」と話す。問い合わせは、クールシェア事務局=電03(6421)2118=へ】

 率直に申し上げて、記事を読んだ最初の感想は「セコっ!」でした。大学のゼミで、15人ほどの大学生が練ったアイデアとやらが「夏場に外回りの営業マンがどこでサボるか」というのと同程度ってのは…「クールシェア」などと横文字にしたところでねぇ?

 だいたいこんな記事が、夕刊とはいえ1面トップとはありえないでしょ、東京新聞。何かもう、夏の気配がどんどん近づいてきて、これまで「原発がなくても電気は足りるんだ!」と主張してきた脱原発派がいよいよ追い込まれてきたかのような感じが致します。脱原発派が節電について有効かつ実現可能なアイデアを出してこないなら、マジで原発は再稼働させるべきだと思いますよ、連中の無責任な言動に国民が付き合う必要はありませんて。

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サクラは集まりますかね?

「デモ割」で乾杯 脱原発をアピール 商店街に経済効果

デモの参加者はビールを半額-。飲食店などによるこんな試みが、東京都杉並区周辺で始まっている。名付けて「デモ割」。大勢が集まることで「騒がしい」と迷惑がられることもあるデモだが、経済効果としてとらえようと、デモと地元を愛する女性たちが、店に協力を呼び掛けて実現した。

◆20店舗が参加

 主催者発表で延べ四千人が参加した五月六日の「脱原発杉並デモ」。高円寺、阿佐谷などの二十店がデモ割に参加した。飲食店では、「デモをした」と言う客に割引やお通し無料などの特典を用意した。ほかにコーヒー豆販売店、マッサージ店なども加わった。

 脱原発杉並は、インターネット上のツイッターなどでの呼び掛けに応じた人たちの集まり。準備の段階から誰でも参加でき、五月のデモは二月に続いて二度目。デモ割も、ツイッター上での会話などから生まれた。

 「地域で歓迎されるデモにしたかった」。脱原発杉並のデモ割担当の会社員中村みずきさん(35)は話す。震災前にも反戦デモなどに参加したが「沿道の人に受け入れられてない」と感じていた。一緒にデモ割を担当する著述業石原由美子さんは震災前、原発に関心はなかった。ツイッターで放射能などの情報を集める中で、デモにも参加するように。

 二人とも区内に住み、地元への思い入れは強い。中村さんは「デモを応援してくれる店と参加者をつなげることは、お金の流れを自分たちの手に取り戻すことにもつながる」と気付いたという。

◆祭りみたいに

 音楽を流しながらの今どきのデモに「迷惑に感じている住民もいるはず」(杉並区の男性)という批判の声も、本紙発言欄には寄せられている。二人はデモ割のような試みを通じ「お祭りのときのように、店がデモに合わせて屋台を出してくれるような関係になれれば」と願っている。

 デモ割でビールを半額にした高円寺のカフェ「ぽれやぁれ」店主の安彦隆さん(61)は学生運動世代。「ぼくらの時は打倒、反対ばかり。今のデモは何かをつくっていこうとしていて励まされる」と話す。

 次のデモの予定は決まっていないが、参加店の中にはワイン一杯無料の有効期限を「廃炉まで」としているところもある】

 彼女らにとって重要なのはデモなのか、それとも脱原発なのか。例えば仮の話として、原発再稼働を求めるデモとかでも参加したら特典を出してくれるってんならまだいいのですが、そうでないのなら特典を報酬代わりに脱原発のサクラを集めているのと同じですよね?

 お祭りがやりたいのなら、フツーにお祭りを企画すればいいんですよ。「新しいデモ」だか何だか知りませんけど、お祭りとデモを無理やり結びつけなきゃならない必然性はどこにもありませんし、そもそもデモに「音楽を流しながら」なんてのもいらないでしょう?周囲の人々に何故デモが迷惑がられるのか、そこのところをまず捉え違えているような気がします。

>デモと地元を愛する女性たち

 しかし男は寄ってこなさそうですよね。少なくとも私は「趣味はデモに参加する事です♪」なんて女は遠慮したい。

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ここは現代の日本ですが?

職員の入れ墨「即ダメではない」と仙台市長

【仙台市の奥山恵美子市長は16日、定例の記者会見で職員の入れ墨を認めるかどうかについて、「即ダメと言うことではないと思う」と語り、入れ墨をしている職員の分限免職を検討する大阪市の橋下徹市長とは一線を画す姿勢を示した。

 大阪市では、環境局の職員約50人が入れ墨をしていることが判明し、橋下市長は教職員を除く全職員を対象に調査したところ、110人が「入れ墨をしている」と回答した。

 にわかに注目を集める公務員の入れ墨問題に関し、奥山市長は「昔からの入れ墨の形式から、シールで一定の期間だけ文様を付けるものもある。海外では入れ墨的なものを楽しんでいるので、文化の問題として考える必要がある」と述べ、職員への調査を行う考えはないとした】

毎日新聞「余禄」5/18付

「魏志倭人伝」には「男子は大小と無く、皆黥面(げいめん)文身す」とあるから、当時の日本人の男は大人も子供も顔や体に入れ墨をしていたらしい。水に潜って魚をとる海人が大魚の襲撃を防ぐまじないにしたのが、後に飾りとなったのだという▲ならば入れ墨のない者は当時の役所をクビになったのか??とは、むろん大阪市での職員への入れ墨調査を聞いて頭をよぎった妄想である。役所が職員の入れ墨の有無を一斉調査するというのもびっくりだが、「110人」という調査結果にも驚いた向きが多かろう▲そういえば最近タトゥーと呼ばれるファッション感覚の入れ墨を就職活動を機に消す手術をする若者が多いという。欧米の映画などをまねて気軽に入れたタトゥーも、いざ職探しとなれば入れ墨がアウトローのシンボルとされてきた日本社会の市民感覚に突きあたる▲さて映画では片肌脱いで桜吹雪を見せる遠山の金さんこと町奉行、遠山景元には本当に入れ墨があったか。放蕩(ほうとう)ざんまいの若い頃に遊び仲間と腕に桜の入れ墨をしたと記すのは元幕臣の漢学者、中根香亭だ。旗本の子弟が「武家彫り」などという入れ墨をした時代だ▲だが香亭によれば、幕府で昇進をとげてからは常に肌着をきつくまとい、夏も脱ぐことがなかったという。さて景元は「若気の至り」を後悔したのかどうか。ともあれこと奉行としては若い時の体験ゆえに下情に通じたみごとな裁きをしたと香亭は絶賛を惜しまない▲大阪市職員の入れ墨事情は人それぞれだろうし、何らかの措置が必要なケースもあろう。ただ未来の景元を失わぬようにするのも組織の「マネジメント」だ】

 こいつらは橋下市長の入れ墨調査を批判するのに海外とか数百年も前の例を持ち出して、説得力がある話ができるとでも思ってるんでしょうか。多くの飲食店や公衆浴場、パチンコ店などですら入れ墨の人は出入りを禁じてるというのに、一般の人が普通に立ち入れる場所に入れない公務員ってのはちょっとおかしいと思いますけれどね?

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2012年5月17日

まだまだ下がるよ!

内閣支持23%=民主9%、最低に-時事世論調査

時事通信社が10~13日実施した5月の世論調査によると、野田内閣の支持率は発足後最低だった前月から1.6ポイント増加し、23.3%となった。不支持率は同0.7ポイント減の55.0%。一方、民主党の支持率は同0.5ポイント減の9.0%に落ち込み、2009年の政権交代後、最低を記録した。小沢一郎元代表の党員資格停止処分解除を控訴前に決定したことなどが響いたとみられる。

 政権への支持が広がらない状況に変わりはなく、野田佳彦首相が政治生命を懸ける消費増税関連法案の行方や、衆院解散時期をめぐる首相の判断に影響を与えそうだ。

 調査は全国の成人男女2000人を対象に、個別面接方式で実施。有効回収率は65.8%。 

 内閣を支持する理由(複数回答)は、「他に適当な人がいない」9.9%、「首相を信頼する」6.8%、「誰でも同じ」6.7%の順。支持しない理由(同)は、「期待が持てない」が34.4%と最も多く、「政策が駄目」24.2%、「リーダーシップがない」22.3%と続いた。

 消費増税法案が今国会で成立しなかった場合に首相が取るべき対応を聞いたのに対し、「衆院解散で国民の信を問う」が49.1%を占めた。「内閣総辞職」は17.1%、「次期国会での継続審議」は25.8%だった。

◇無党派、最高の7割

 自民党の支持率は11.9%(前月比1.5ポイント減)で、過去最低だった3月の11.7%に迫る低水準となった。その他の政党は、公明党3.4%、みんなの党1.6%、共産党1.4%、社民党0.2%、国民新党0.2%。「支持政党なし」の無党派層は70.1%で、過去最高となった】

 時事通信の調査だと、民主党の支持率はここ3ヶ月1ケタ台だったんですね…それで内閣支持率が23%ってのはかなりおかしい気がします。ま、数字が上がる要素なんかありゃしないんで、そのうち釣り合いが取れる数字になるんでしょう。その前に野田内閣がポシャる可能性だってあるますけど…。

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2012年5月16日

東京新聞コラム5/16~信じますか、信じませんか

東京新聞「筆洗」5/16付

【♪V-A-C-A-T-I-O-N 楽しいな…待ち遠しいのは 夏休み。原曲はコニー・フランシスで、伊東ゆかりさんらが日本語で歌った往年のヒット曲『バケーション』である▼仏語ならバカンス。夏などにとる長期休暇のことだ。一九三六年に仏レオン・ブルム政権が「マティニヨン協定」で決めたのがバカンス文化の嚆矢(こうし)。以後、欧州に広がったのだという。今や四週間もの連続休暇を法で定める国もあると聞く▼さて、今夏は「節電の夏」になりそうな日本だが、以前の報道によれば、一番厳しい関西電力でも、昨年実績に基づく需給推計だと、電力不足が生じそうなのは、主に七、八月の十二日間、計五十八時間にすぎないらしい▼「年間数十時間のピーク時にしかない需要に合わせ供給設備を備える(電力会社の)ビジネスモデルは非合理的」とはさる環境団体の人が本紙に語った言葉。電気はためておけぬからとはいえ、確かに何とも業腹である▼既存の祝日を集め、秋に五連休を設ける案が民主党内で議論されているそうだ(朝日)。悪くないが、いっそ夏に電力需要のピーク日を“一網打尽”にする「超大型バカンス」を導入してはどうだろう。消費が増え景気にもプラスだから一石二鳥▼まあ、それは夢想としても、何かいい手はないものだろうか。電力不足という“敵”はたった数十時間なのだが】

 「超大型バカンス」というあまりにツッコミ所の多い思いつきはひとまず無視して、東京新聞は以前にも、電力会社の数字を引き合いにしながら「電力会社の出してきた数字を信用する国民はもはやいない!」などと述べるという意味不明の事をやっていましたね(【参考】東京新聞コラム4/25~マスゴミのゴミたる所以)。結局アンタらは電力会社の公表する数字を信じるんですか、信じないんですか?自分たちにとって都合がいい数字なら大きく取り上げ、そうでないなら批判するというのは、報道機関としては完全に道を間違っていると思うのですが。一つ下の記事も併せてご覧下さい。

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役人からも識者からも

「チーム仙谷」記事の抗議文を財務省公表

財務省は15日、東京新聞が4月11日付朝刊に掲載した「『チーム仙谷』再稼働主導」との記事が事実と異なるとして、同新聞を発行する中日新聞東京本社に対して4月13日に出した抗議文をホームページに公開した。

 財務省が報道機関に対する抗議文をホームページに公開したのは、1日に朝日新聞への抗議文を公開したのに続き2件目。同省は「見解が違うとの当省の立場を明らかにするために公開した」(広報室)としている。

 記事では、関西電力大飯原発の再稼働をめぐり「財務省の勝栄二郎事務次官も野田佳彦首相に直接、再稼働を働き掛けている」としているが、財務省は「そのような事実は一切ない」としている。

 東京新聞の高田昌也政治部長は「記事の内容には自信を持っており、財務省が求める訂正・謝罪には応じることはできません。今後も引き続き、正確な報道に努めてまいります」とコメントしている】

【参考】自称・原発報道の雄(笑)

 東京新聞らは原発叩きのためなら、事実の捏造くらいは「記事作りの一環」とか考えていそうですからね。ちなみに東京新聞の高田昌也政治部長って、民主党のイオン岡田の弟でしたよね?

意見広告拒否で仮処分申請 「南京事件」否定発言めぐり

旧日本軍の「南京大虐殺」を否定した河村たかし名古屋市長の発言をめぐり、意見広告の掲載を中日新聞社に拒否されたとして、広告を企画した有識者団体が15日、同社に掲載を命じるよう求める仮処分を東京地裁に申し立てた。申立書によると、広告は市長発言を「南京事件について率直な討論の必要性を提起した」とした上で、議論の広がりを期待する内容。団体側は「4月に掲載の了解を得ており、契約違反だ」と主張している。

 中日新聞東京本社広告局の話 意見広告の掲載契約も成立したとは認識していない。今回の意見広告は、社の広告掲載基準に従って掲載をお断りした】

 「気に入らない意見は載せません」ですか。全く素晴らしい報道機関ですね?

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2012年5月15日

また何か言ってったのかよ…

鳩山元首相が沖縄で謝罪「今も『最低でも県外』という気持ちだ」

【鳩山由紀夫元首相は15日、沖縄県宜野湾市で講演し、首相在任時に米軍普天間飛行場の移設先をめぐり迷走したことについて「心からおわびしたい」と謝罪した。鳩山氏は「最低でも県外」と述べたが、後に県内移設に回帰していた。

 一方で鳩山氏は「今も『最低でも県外』という気持ちだ。それを果たさなければ、沖縄の皆さんの気持ちを十分に理解したとは言えない」と述べた。

 鳩山氏は「自分の思いが先に立ちすぎて綿密なスケジュールを取れず、多くの方を説得できなかった。結果として皆さまにご迷惑をかけた」と釈明した。

 移設先について「国内で『受け入れる』という自治体が出てほしかった」と述べた。鹿児島県・徳之島への移設を一時検討したことにも言及し「反対論の中で難しい状況になった。迷惑を掛けた」と陳謝した】

 謝罪どころか追加の燃料を投下していくとは…。

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世論歪曲もばかげた行為

「再稼働ばかげている」 脱原発首長会議 経産副大臣に迫る

【四月末に発足した「脱原発をめざす首長会議」の村上達也・茨城県東海村長、三上元(はじめ)・静岡県湖西市長らが十四日、経済産業省で柳沢光美副大臣と会談し、設立会合で可決した決議文を手渡して脱原発に向けた取り組みを求めた。

 首長会議は原発に依存しない地域づくりを主張する全国三十五都道府県の首長・元首長七十二人が参加。決議文では、政府の新エネルギー基本計画で「原発ゼロ」を決定するよう要求。関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)をはじめ原発の再稼働では「拙速に陥らず、自治体・住民の合意形成を求める」とした。

 三上市長は柳沢副大臣に「脱原発派と推進派の割合は今や八対二」と脱原発を求める世論の高まりを指摘。「(原発)ゼロの方向へ、ぜひとも決めてほしい」と迫った。

 村上村長は、再稼働や電気料金値上げを推進する官財界の動きを「国民と遊離すると思う。なし崩し的に再稼働というばかげたことをやれば(日本は)第二、第三の敗戦になる」と批判した。

 柳沢副大臣は「再生可能エネルギーに正面から取り組む方向性は出ている」などと、政府の取り組みに理解を求めた。原発停止による今夏の電力不足への心配も示したが、三上市長らは再稼働せずとも節電で乗り切ることが可能と反論した】

>三上市長は柳沢副大臣に「脱原発派と推進派の割合は今や八対二」と脱原発を求める世論の高まりを指摘
 
 嘘ではないが真実でもありませんな。再稼働について「ばかげている」などと述べている事から、コイツらは脱原発派の中の原発即時停止派であると考えられますが、数々の調査などから推察するに、脱原発派でもその大半を占めるのは「電力需給に応じて段階的に原発への依存度を下げていく」という段階的脱却派であって、即時停止派は段階的脱却派のせいぜい3~4分の1程度しかいないはずなんですけれどね…。

 しかし即時停止派は、それを全て「脱原発」という言葉でひっくるめて、さも自分たちの主張こそが世論であるかのように語るワケです。「原発の是非を投票で決めよう!」などとやっている連中も同じ手法で、「世論は原発に反対である」という錦の御旗を手に入れたいというだけなのですよ。要は世論を歪曲して、自分たちの都合がいいように利用しようと目論んでいるのですな。これは少なくとも民主主義社会において、民意により選ばれた人間がやっていい事ではありませんよ?…まぁ、民主党政権が成立して以降、我々はそういうリーダーばかり見ているような気がしないでもないですがね…。

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疑う余地などありません

菅前首相の視察、処理妨げに…事故調で東電会長

【国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(黒川清委員長)は14日、東京電力の勝俣恒久会長を参考人として招致し、公開で質疑を行った。

 勝俣氏は福島第一原発事故について、「反省する課題は多々ある。大変な迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。

 勝俣氏は、菅前首相が事故翌日に同原発を視察したことについて、「(当時の)吉田昌郎所長らが対応したが、所長は事故の復旧に全力を尽くすのが一番大事だった」と述べ、首相視察が事故処理の妨げになったとの認識を示した。

 さらに、「(所長に)電話での照会が、首相や首相補佐官からダイレクトにあった。芳しいものではない」と、菅前政権での首相官邸の対応に不満を述べた】

20120515

 別に東電を擁護するつもりはありませんけれどねぇ…。

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2012年5月14日

東京新聞コラム5/14~責任を果たせよ扇動者

東京新聞「筆洗」5/14付

【『アポロ13』は、月面着陸を目指しながら、打ち上げ後、事故に見舞われたアポロ13号の実話に基づく米映画の佳作である▼乗組員と地上の基地が一体となって絶望的状況を乗り越え、奇跡の生還を果たすドラマだが、特に印象に残っているのは、乗組員の命を守るため、二酸化炭素処理に使う器具の自作法を地上スタッフが考え出す場面▼乗組員の退避した着陸船内にあるのは確か、段ボールやビニール袋、粘着テープのような物だけ。地上スタッフは苦心惨憺(さんたん)、どうにかこうにか、それだけで必要な器具をこしらえ、作り方を13号に伝えるのだ▼ない、足りないと嘆くのでなく、ある物だけで何とか対処する-。そんなたくましい知恵は、稼働原発ゼロで電力の不足がいわれる現下の日本にも求められるものだろう。ふと、思い出すのは以前、どこかで聞いたロマの女性歌手の言葉。「満腹では歌は歌えない」▼むしろ「ない」「足りない」というハングリーな状況は、新たな知恵や発想を生む土壌たり得る。大体、この国が資源大国だったことは一度もない。しかも戦争で社会インフラは壊滅。そんな究極の「ない」「足りない」から紡ぎ出された創意こそが日本の屋台骨をつくったことに思いは及ぶされば、特に省エネ技術などに期待してもよかろう。日本号の「乗組員」を救うたくましき知恵よ、今こそ出(いで)よ、と

 関東では気温が初夏並みになる日も出始めたってのに、未だに「省エネの知恵を出せ」とか言うレベルなんですか?原発に対しては「想定外は一切許さない!」とか言ってたのに、アンタらの電力需給に対する見通しは甘過ぎなんですよ。日本号の乗組員を扇動し、船の進路を自分たちの望む方向へ向けさせようとしているクセに、その先に危険海域が近付いているのに自分たちでは何の知恵も出ないなんてねぇ…?

>むしろ「ない」「足りない」というハングリーな状況は、新たな知恵や発想を生む土壌たり得る。(中略)しかも戦争で社会インフラは壊滅。そんな究極の「ない」「足りない」から紡ぎ出された創意こそが日本の屋台骨をつくったことに思いは及ぶ

 被災者に向かって同じセリフを吐いてみなさいっての。

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2012年5月12日

朝日新聞コラム5/12~アサヒは「新聞」をやめるべき

朝日新聞「天声人語」5/12付

【師弟の会話。「してもいない行為で罰せられることは……」「ないよ」「よかった、宿題やってません」。さるジョーク集から拝借した。やるべきことをしないのは不作為の罪。失火の放置などをいう▼インターネットの掲示板「2ちゃんねる」が去年、警察などに指摘された違法情報の大半、約5千件を放っていたそうだ。多くが禁止薬物の勧誘である。覚醒剤がアイス、大麻には野菜の隠語があると聞けば、商いの盛況がうかがえる▼掲示板にはよからぬ書き込みを消す係がいるが、警察側の要請にも反応は鈍い。他サイトがほとんどの削除に応じたのに、「2ちゃん」の削除率は3%。この緩さが重宝され、ますます売人が群がるらしい▼薬物の売買は口コミと手渡しが常道とされた。匿名掲示板と宅配便の悪用で、それがネット通販なみの手軽さになる。今や暴力団の金づるにして薬物中毒の始発駅だ。取引には、やはり掲示板で売買された口座や携帯電話も使われる▼ワルにも上があるもので、スーパーで買った調味料を「アイス」と偽り、9万円で売った人物が本紙に語っていた。「モノがモノだけに、警察に泣きつかれる心配はない」。百鬼夜行である▼警視庁は、薬物売買を助けた疑いで「2ちゃん」の関係先を捜索したが、管理の実態は定かでない。何でもありがネット文化とはいえ、怪情報の野放し、垂れ流しには自ら策を講じるしかない。「板」を掲げ続けるためにも、「やってません」では済まない宿題である

【参考①】朝日新聞の真実

【参考②】国民が知らない反日の実態-朝日新聞の正体

 北朝鮮を「地上の楽園」などと礼賛し、南京大虐殺や従軍慰安婦を捏造しておいて、ロクに謝罪もしていない朝日新聞に、「2ちゃんねる」に対して「怪情報の野放し、垂れ流しには自ら策を講じるしかない」などと言える資格があるとでも?アンタらの報道で日本人が被った損害の大きさは、間違いなく「2ちゃんねる」の非ではありませんでしょうよ…!

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2012年5月11日

東京新聞社説5/11~ただ一つ条件を

原発住民投票 今こそ民意問うときだ

【原発を動かすべきか否か。東京都民の意思表示の機会を求め、市民団体が石原慎太郎知事に住民投票の条例づくりを請求した。原発ゼロの地平に立ち、草の根の本音をじかに確かめる意味は大きい。

 市民団体「みんなで決めよう『原発』国民投票」は地方自治法に基づき、有権者の2%を超す三十二万三千人分余りの有効署名を添えて直接請求した。

 石原氏は、市民団体がつくった条例案に賛否の意見をつけて議会に出す。条例ができれば住民投票が実現する。議会は直接民主制の重みを十分にくみ取り、成立を期してほしい。

 問われるのは、都内に本店を構える東京電力の原発運転を認めるかどうかだ。福島第一原発の事故を引き起こした当事者である。

 原発の放射能禍は恐ろしい。多くの国民の命や暮らし、国土さえ奪い去る。発電に使った核燃料のごみは手つかずのまま増える一方だ。将来の世代につけを回す負の遺産はあまりにも大きい。

 こんな厄介な原発の取り扱いが国と電力会社、立地先自治体のみのさじ加減に委ねられている。国民を欺いてきた安全神話は崩壊したが、閉鎖的な仕組みは相変わらず温存されている。

 東電の再建に向けた総合特別事業計画には、新潟県にある柏崎刈羽原発を二〇一三年度に再稼働させる方針が盛り込まれている。国はゴーサインを出した。またも国民は蚊帳の外に置かれた。

 原子力政策は国家の命運を左右する。原発事故でそれがはっきりした。市民団体が求める住民投票は、いわば“原子力ムラ”が独占している政策を国民の手に取り戻そうとする試みでもある。

 首都東京は、福島県や新潟県などの地方に原発を押しつけ、その電力を大量に消費して繁栄を築いてきた。東京都は東電の大株主でもある。もはや都民は原発に対して無関心でいてはいけない。

 住民投票が実現すれば、一人ひとりが問題意識をしっかりと持ち、意思を示す。その代わり結果について責任を負う覚悟が求められる。法的拘束力はないが、歴史を見れば民意は重い。

 福井県にある関西電力大飯原発の再稼働に対し、大阪府や京都府、滋賀県などの関西の周辺自治体は慎重な姿勢だ。だが、政治的駆け引きで原発の取り扱いが決まらないかと不安の声も出ている。

 地域ごとに住民の思いを真摯(しんし)にすくい取る努力が大切だ。住民投票の機会を全国各地に広げたい】

 今回の住民投票は、原発の再稼働について賛成か反対かだけを問うだけのもののようですが、「段階的に廃止する」という意見を賛成側としてカウントしてもらえるなら、投票やってもいいと思いますよ?なぁに、「代替エネルギーの普及状況に合わせ、それが電力需要を満たさない場合に限って、安全性がちゃんと確保される事を前提として、原発の運転を認める」ものと解釈すれば、十分筋は通りますでしょう?

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朝日新聞社説5/11~チャレンジはやりたい人だけで

電力需給検証―全国で節電していこう

【この夏の電力需給がどうなるか。政府の検証委員会の結論がほぼまとまった。原発が動かないことを前提に、学者らが第三者の目で細かく見直した。

 不足する電力は、電力各社が当初示した推計よりも小さくなった。最も心配されている関西電力では、かりに大飯原発を動かせば、プラスに転じる試算も示された。

 それでも、ギリギリである。

 関電管内では、原発ゼロを前提に、電力使用制限令を含めたあらゆる節電策を準備しておくべきだ。

 他の地域でも、目標を決め、積極的な節電に努めなければならない。プラスとされている地域でも、大きな火力発電所がトラブルで止まったりすれば一気にピンチになるからだ。

 電力各社は送電網を広域的に運用し、日常的に電力を融通することになる。いざという時に備え、どのエリアでも、できるだけ余裕をつくっておくことが大切だ。

 福島第一原発の事故を経て、節電に対する人々の意識は大きく変わった。検証委は、昨夏とこの冬を通じ、原発約10基分にあたる1千万キロワット程度の節電が定着したとみている。

 これをどれぐらい伸ばすことができるかが、この夏のチャレンジだ。

 検証の過程では、コンピューターが集積し、一般に「節電が困難」とされるデータセンターなどでも、昨夏、10%以上の節電に成功した例が注目された。

 空調や照明を調整したり、電気の使用量をリアルタイムで確認できるシステムを導入したりした結果だ。多少の設備投資はいるものの、継続的な省エネ効果が期待でき、数年で投資額は回収できる。

 スーパーや飲食店など小口の需要家を束ねることで一定の節電量を確保し、電力会社と取引する新しいビジネスについても紹介された。

 また、ピーク時の節電だけでなく、朝の7~9時や夜8時~午前1時ぐらいに節電すると、揚水発電で水をくみ上げる時間が長くなり、昼間の電力供給が増えることも確認された。

 検証委には、電力各社も出席し、情報を共有した。節電量を売買するネガワット取引や節電を促す料金メニューを導入したり、管内の需要家に協力を求めたりする際に、こうしたデータを生かさない手はない。

 第三者による需給検証は、電力会社が発信する情報への不信が強いことから実施された。信頼回復のためにも、全社をあげて取り組むべきだ】

 電気が足りないってんなら、代替エネルギーの普及がある程度進むまででも原発を利用するって選択肢もあるはずなのに、「原発ゼロ」という前提にこだわり過ぎですな。アンタらのイデオロギーに全ての国民が付き合わなきゃならない道理なんてどこにもございません、節電にチャレンジしたいならまず自分たちだけでやったらいかがです?

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2012年5月 8日

メディアのフィルターってヤツは…

今夏も全国で節電必至=余力わずか0.1%-政府検証委

【今夏の電力需要や供給能力を議論する政府の需給検証委員会(委員長・石田勝之内閣府副大臣)は7日、第4回会合を開催し、節電効果を積み増し、電力料金を割り引く代わりに不足時に使用を控えてもらう「随時調整契約」の効果を計上しても、供給余力は0.1%にとどまることが分かった。安定供給に必要な3%を大きく下回り、今夏も全国的な節電要請は避けられない見通しだ。

 検証委は電力会社の想定に比べ、節電で15万キロワット、調整契約で70万キロワットそれぞれ需要を抑制する一方、揚水発電で7万キロワット供給を積み増した。この結果、全国の電力需給は想定から0.5%改善し、0.1%の余剰となる。

 供給力の不足は、関西電力が14.9%(従来は16.3%)、九州電力が2.2%(同3.7%)、北海道電力は1.9%(同3.1%)に縮小。西日本地域の6社全体では2.8%(同3.6%)となる見込み】

政府需給検証委が修正試算、関電の8月供給不足は14.9%

【政府の「需給検証委員会」は7日、4回目の会合を開き、需給見通しが最も厳しい関西電力管内で最大需要の想定に対して供給力が8月に14.9%不足するとの新たな試算を示した。

 4月23日の初回会合では関電の報告をもとに不足分は16.3%だったが、節電効果の上積みや需給ひっ迫時に供給をカットできる「随時調整契約」による需要減を反映させ、不足分がやや減少した。

 需給想定は原子力発電所の稼働がなく一昨年夏並みの猛暑を前提としている。関電の需給見通しでは、需要が減少する夜間の電力を利用して汲み上げた水を日中に流して発電する「揚水」の供給力を若干上積みした。国家戦略室の委員会事務局が提示した修正後の供給不足は、九州電力が2.2%(初回時点で3.7%)、北海道電力が1.9%(同3.1%)にそれぞれ縮小した。

 供給力が想定需要を上回っている6電力の予備率は東北電力が3.8%(同2.9%)に上積みとなる一方、東京電力4.5%、中部電力5.2%、北陸電力3.6%、中国電力4.5%、四国電力0.3%の各予備率は初回時点と変化はなかった。

 この結果、供給する電気の周波数が同じで融通がしやすい東日本3社(北海道、東北、東京)と中西日本6社(中部、北陸、関西、中国、四国、九州)のそれぞれ合計は、東側は4.0%の予備率(初回想定は3.7%)を見込む一方、西側では2.8%の不足(同3.6%)となり、9電力合計で0.1%の予備率(初回は不足0.4%)と試算した。東日本と中西日本の間の融通は織り込んでいない。

 日下部聡・内閣審議官は会合の最後に「供給力は相当程度、固まりつつある。(出席委員に)対策についても推薦いただければと思っている」と述べた。次回会合は10日。最終的な需給見通しの取りまとめは「事務局案を用意するが、1回で終わるかどうかはわからない」(委員会事務局の担当者)としている】

 昨日、政府の需給検証委員会から、今夏の電力需給見通しが新たに発表されました。上の記事はこれを時事とロイターの2つの通信社が配信したものです。上の時事の方は「見通し」が付け加えられてはいるものの、それ以外は主観が極力排除され、事実のみが述べられた、通信社配信のニュースらしいものと言えましょう。しかし、同じニュースを反原発団体の広報紙であるところの東京新聞が報じると以下のようになるワケです↓。

夏の電力 供給増踏み込まず 需給検証委 各社の申告通り

【政府は七日、電力会社の今夏の需給見通しに疑問の声が多いことを受け、申し立てが妥当かどうかを点検する需給検証委員会(委員長・石田勝之内閣府副大臣)の第四回会合を開いた。

 電力各社の想定では、全国で六十六万キロワット(0・4%)の電力が不足するとしているが、検証委の事務局は節電などによって電力の最大需要を抑えれば、猛暑の場合でも全国で0・1%の供給余力が生まれるとの試算を示した。

 検証委事務局は、電力会社の想定に比べ節電で十五万キロワット、大口契約の企業に電気使用を抑えてもらう「随時調整契約」によって七十万キロワットの計八十五万キロワットの需要を減らせると見込んだ。ただ、供給力は夜間の余剰電力でくみ上げた水で発電する揚水発電によって七万キロワットを積み増せると指摘したにとどまり、現時点では電力会社の「言い値」から大きく踏み込んでいない。

 専門家として会合に出席した「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長は、揚水発電や再生可能エネルギーを活用して供給力をさらに増やせると主張している。

 議論を経て検証委は十日にも、今夏の需給見通しの最終報告をまとめる。

 藤村修官房長官は七日午後の記者会見で、来週にも関係閣僚の会合を開き、今夏に家庭や企業に求める節電計画の数値目標を示す考えを述べた。

 今回、検証委事務局は、電力の不足幅が16・3%だと申告していた関西電力に対し、より多くの節電効果などを見込むことで14・9%まで縮小できると指摘した。このほか、北海道、東北、九州の各電力も随時調整契約によって、需要を抑えられると見積もった。

 一方、電力各社は非常時の予備として最低3%の供給余力を確保したい考え。このため事務局の試算でも、北海道と関西、四国、九州の各電力は、夏のピーク時に電力不足に陥る恐れがあると説明している】

 「原発がなくても電気は足りる!」という東京新聞のストーリーに沿ったかたちに見事に組み替えられていますね。しかし供給余力はわずか0.1%、今後供給量をさらに増やせるという主張も根拠薄弱です。私たちが今夏の電力需給について判断する時、果たしてどちらの記事を参考にするべきでしょうか?

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2012年5月 5日

浮かれる東京新聞に

東京新聞社説5/5~こどもの日に考える 未来を築く人たちへ

【原発ゼロ。特別なこどもの日。日本中どこの空にもこいのぼりが泳げるよう、大人たちが考え、話し合い、子どもたちより一足早く、行動を始める日。

 浜通りの潮風に、こいのぼりが躍っています。ことしは時折、手作りらしい緑色の小さなコイが、軒先で泳いでいるのを見かけます。原発のない未来を表す緑には、何色の風が似合うでしょうか。そんなことを考えながら、黄色い表紙の小さな絵本を開いてみます。

 「放射線になんか、まけないぞ!」(太郎次郎社エディタス)。福島県郡山市赤木小学校教諭の坂内(ばんない)智之さん(43)が福島の子どもたちのために書きました。

◆正しく恐れることは

 イラストは岐阜県土岐市の柚木ミサトさん、監修は独協医科大准教授の木村真三さんが、それぞれ担当しています。

 坂内さんと木村さんは紙幅の大半を費やして、放射線に関する素朴な疑問に答えます。

 放射線とは、人の体をすり抜けていく不思議な光のようなもの。

 その時に、かすかに体を傷つける。一度にたくさん浴びたりすると、小さな傷も治らなくなり、それがもとで重い病気にかかることがある。

 そうならないよう除染をするが、放射線や放射能(放射線を出す力)が、人から人にうつるというのは大まちがい-。

 何かを正しく恐れることは極めて難しく、そのためにはまず正しい知識が必要です。しかし、坂内さんが子どもたちに伝えたいのは、知識だけではありません。本当に大切なのは、正しく知って、正しく恐れ、乗り越える手だてを考えて、行動を起こすこと。この先何十年もの間、放射線とかかわりながら生きていく、福島の子なら、なおのこと。

◆地域のことは地域で

 坂内さんは「未来を生きるのは子どもたち。未来を築くのも子どもたち。だから、彼ら自身で未来を考え、話し合い、行動できる大人に育ってほしい」と願っています。そして、巻末に「わたしはみなさんのちからに、とても期待しています」と、メッセージをしたためました。

 福島だけではありません。3・11を心の節目に、「行動できる大人」を目指して、若い世代は考え始めているようです。

 「脱原発×STOP浜岡」代表で国際基督教大二年の関口詩織さん(19)に、原発を止めて将来、どんな社会をつくりたいかと尋ねると、「地域のことは地域で考え、地域で決めてもいい社会」と、即座に答えてくれました。

 例えばエネルギー一つとっても、需要に応じて右肩上がりに供給量を増やせる時代はそろそろおしまいです。供給力が許す範囲で、需要を賢く柔軟に、組み立てなければなりません。

 関口さんは、大小の電力会社と消費者が同じ土俵で話し合い、必要な量を地域で決めて地域でつくる、身の丈に合った地産地消の供給網を思い描いています。

 「化石燃料が底をつき、経済が傾き始めた今、ようやく私たちの出番が来たかと、正直ワクワクしています」。愛知県岡崎市の養護学校で教える星野百合子さん(27)は、本音を語ってくれました。

 大戦後の焼け跡に、先人が敷いたレールの上をひたすら進んでいくしかない、与えられたものの中から将来を選択するしかないと、あきらめていた。ところが、経済万能、大量生産、大量消費の価値観が大きく揺らげば、自らの居場所を創造できる。

 「目標は“国創り”。人ごとではなく“自分ごと”として、物事を考える人が集まれる場所をつくってみたい」と夢が膨らみます。

 今日から、この国は原発ゼロ。それだけで、何かが良くなるわけではありません。降り注いだ放射能は消えません。日々の暮らしは大量の電気を必要としています。根本的な解決は、次世代に託されます。しかし、福島の事故から一年余。私たち大人も、もういいかげん変わらなければなりません。考えて、決めて、行動できる自分を取り戻さねばなりません。

◆五月の空を取り戻し

 こどもの日。大人には“風送り”の日。子どもたちが五月の空を健やかに泳ぎ回れるよう、新しい風を送り続けたい。

 特別なこどもの日には、特別な緑の風を吹かせましょう。あらためて約束します。私たちは、みなさんの命と未来を脅かす原発への依存を反省し、持続可能で豊かな明日へ、迷いなく歩いていくと。

 みなさんには浜通りのすべての海岸線に、いつかまた五月の空を取り戻し、こいのぼりを自由自在に泳がせてもらいたい。みなさんの知恵と力に、私たちも、とても期待しています】

 あの3.11以降、すっかり「反原発団体の広報紙」と成り果てた東京新聞。今日は国内で稼働する原発がゼロになる日(ただし午後11時頃、しかも「予定」)という事で、朝刊は1面からお祭り状態です。「原発ゼロ時代に挑む」だの「新たな未来図築こう」など、まぁ言葉だけは威勢がいい感じですな。

 ただ、その「原発ゼロ時代」というのは10年、20年と先の話じゃない、明日からなんですよ。それに対して脱原発を唱えてきた連中の弁は、「去年の夏も足りたんだから今年も大丈夫ですよ」「みんなで節電して乗り切りましょう」などと、無策を通り越して無責任と言わざるを得ないレベルのものです。上の社説もさんざん「未来に向けてどうたら~」と抽象論ばかり述べて、「じゃあ明日からどうするの」という具体論は皆無です。さんざん脱原発を煽っておいて、後始末は全て他人任せとか、ヒドいもんですねアンタら。

 自由に過去と未来を行ったり来たりできるタイムマシンなんてのは、フィクションの世界にしか存在しません。未来とは、現実を一つ一つ積み重ねた後に辿り着けるものです。未来に目指すべきところがあるとしても、現実が途切れてしまえば、その先には進めないのですよ?もし今夏辺り、原発をゼロにしたが故の問題が現実に起きたなら、東京新聞ほか脱原発派にはキッチリ責任を取って頂きませんとねぇ…。

東京新聞「筆洗」5/5付

【台風で社が流された跡に、深い穴が現れた。学者が調べても見当がつかないほど深い。譲り受けた「利権屋」が都会で営業する。「原子炉のカスなんか捨てるのに、絶好でしょう」▼数千年は絶対に地上に害は出ない、と説得された村人は、利益の配分を得ることで納得。争って契約した原発企業は「原子炉のカス」を捨てた。汚物を長大なパイプで流し入れる計画も持ち上がり、都会の汚れを洗い流してくれた…▼星新一さんのショートショート「おーい でてこーい」のストーリーだ。発表されたのは一九五八年。日本初の商業原子炉が稼働する八年も前のことになる▼穴に放り込んだごみが、自分たちに降り掛かってくることを示唆して作品は終わる。原発や放射性廃棄物を過疎地に押し付けた果てに、取り返しの付かない原発事故を経験した今、作家の想像力に脱帽する▼国内の原発五十基のうち、唯一稼働していた北海道電力の泊原発3号機はきょうの深夜、運転を停止し、四十二年ぶりに「原子の火」が消える。再稼働ありき、という政府の安直な方針を世論が阻んだ歴史的な日になる▼「集団自殺」という言葉で再稼働を求めた政治家がいた。この地震列島で原発に依存したまま、大量の核のごみを未来の子どもに残すことこそ集団自殺の道だろう。「穴」に投げ込みたいのは、命を軽視する政治家や官僚だ

 私は「穴」に投げ込むべきは、大災害を利用して自らのイデオロギーの実現を目論む連中だと思いますがね…アナタ方こそ、被災者の方々の命を軽視してやいませんか?被災地の復興にだってエネルギーが必要なのです、ましてあの震災からの復興となると、それは国家が総力を傾けなくてはならないほどのものである事は間違いありません。しかしまた、エネルギー政策の転換というのも、同じく国家規模の大事業です。これを同時にやろうとして、果たしてうまくいくとお思いですかな?私は今の日本政府には、そんな力量も財政的余裕も存在しないと考えているのですが。

 また、未来の子どもたちに残すべきでないというものも、それは核のゴミ以上に、国土的にも財政的にも疲弊した日本という国なのではありませんか?「反核」に囚われ、思考がそこから抜け出せない東京新聞が指し示す道こそ、まさに集団自殺の道でしょう。情報を極端に取捨選択し、世論をアンタらのイデオロギーに沿った方向に誘導しようとするのは、報道機関の本来の役割からも外れる行為として、一刻も早く止めて頂きたいものですなぁ。

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2012年5月 2日

これだけしょぼいハンストも珍しい

脱原発 寂聴さんらもハンスト 経産省前

作家の瀬戸内寂聴さん(89)らが二日、東京・霞が関の経済産業省前で、脱原発を訴える座り込みをした。関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に反対する市民らが続けている集団ハンストに加わり、再稼働を進める政府の姿勢に抗議した。日没まで続ける予定。

 午前九時すぎに紫色の法衣姿で現れた寂聴さんは、胸元に「再稼働反対」の鉢巻きを留めて座り、「九十のばあさんがここに座ったら、マスコミに取り上げられ、それを見た若者が張り切って行動してくれると思って」と話した。

 今月十五日、満九十歳の誕生日を迎える寂聴さんはさらに、「これまで生きてきて、福島の原発事故のような恐ろしいことは戦争以外に一度もなかった。政府は再稼働をどうして焦るのか。原発事故は人災であり、同じことを繰り返しては子どもや若い人たちがかわいそうだ」などと訴えた。

 作家の沢地久枝さん(81)とルポライターの鎌田慧さん(73)も、座り込みに参加。全国で一千万人の脱原発署名を集める運動を一緒に呼び掛けてきた作曲家の坂本龍一さんからの「気持ちは皆さんと一緒です」というメッセージボードを掲げながら、再稼働反対を訴えた】

 九十のばあさん、日没までのハンストって、そりゃ健康法か何かですか?だいたいその「経産省前で座り込んでる市民団体」って、経産省の敷地を不法占拠してテント建てて、昨年末にはボヤ騒ぎとか起こしている連中ですよね?何かを主張するにしても、法にのっとり、他人様に迷惑をかけないようなかたちでなければ、社会はそれを受け入れるべきではないと思うのですけど。

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東京新聞コラム5/2~Tの新聞社の法則なんつって

東京新聞「筆洗」5/2付

【茨木のり子さんに『倚(よ)りかからず』という有名な詩がある。<もはや/できあいの思想には倚りかかりたくない/…もはや/いかなる権威にも倚りかかりたくはない/…>▼今回がまさにそうで、詩歌など古今の作品引用に倚りかかっている小欄だ。ゆえに大きなことは言えないのだが、それでも、最近の政治家の「倚りかかり」ぶりは気にかかる▼政界では今、二大政党に対抗する第三極を、という新党話が喧(かまびす)しい。だが、よく見れば、ほとんどが、大阪維新の会を率いて飛ぶ鳥を落とす勢いの橋下大阪市長への「倚りかかり」である▼理念で一致する面があるのだとしても、外見上は人気者の“権威”を恃(たの)む図そのもの。毅然(きぜん)とした政治姿勢が売りのはずの石原都知事や、剛腕・小沢元民主党代表までが外聞もなく橋下さんに秋波を送るのには驚く▼地方もしかり。例えば、「減税」を掲げた河村名古屋市長の勢いに「倚りかかって」当選したように見えた大村愛知県知事も、最近は河村さんより橋下さんに「倚りかかる」ような発言が目につく。さらに、その河村さんも橋下さんに靡(なび)き…▼あの詩の続きが言うように、自信があれば<じぶんの二本足のみで立っていて/なに不都合のことやある>だ。各自に戦略はあろうが、これは承知しておくべきだろう。「倚りかかる」姿勢は自信のなさの表れとみなされかねない

 そう言えば民主党も減税日本も、当時東京新聞(及び母体の中日新聞)が散々持ち上げ、倚りかかった末が現在の有様なんですよね。ネット上では「とある国と組んで何かをすると必ず負ける」という「Kの国の法則」なんてのがまことしやかに語られてますけど、朝鮮シンパの東京・中日新聞にも似たような何かが?まぁ、国家観とかそういうものが欠如している左巻きに、政治についてマトモな判断ができるとは思えないんですけれどね…脱原発の方針以外はファシズムだ何だとこいつらが一生懸命批判している大阪維新の会は果たしてどうなるのか、今後楽しみなところです。

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東京新聞社説5/2~しかし自腹は切りません

東京大空襲訴訟 人道主義で立法を急げ

【東京大空襲の被害救済を求めた裁判は、東京高裁でも原告敗訴に終わった。多大な苦痛に対し「心情的に理解できる」にとどまっては、戦争の生傷は癒えない。人道主義に立った立法を急ぐべきだ。

 下町一帯に焼夷(しょうい)弾が落とされ、火の海をさまよいながら、無数の人々が逃げ回った。米軍による無差別爆撃で、死者は十万人を超え、被災者は百万人にものぼった。六十七年前にあった東京大空襲である。

 被害に遭った原告らは、日本政府が講和条約で米国に対する損害賠償請求権を放棄したことを踏まえ、責任は国にあるとし、謝罪と損害賠償を求めていた。だが、一審の東京地裁に続いて、東京高裁も原告敗訴の判決を出した。

 米軍による空襲は名古屋、大阪など全国六十七都市に及んだ。被害の救済を求める動きも連綿と続いてきた。旧軍人・軍属や遺族らが恩給や補償などの対象になっているのに対し、民間人は置き去りの状態だったからだ。

 一九七三年に民間人の被害救済の法案が提出され、八九年まで議論されたが、とうとう結実しなかった。当時、日弁連が憲法の「法の下の平等」などに基づき、民間戦災者の援護法制定を求める決議をしたこともある。

 東京大空襲の地裁判決は訴えを退けつつも、「救済は政治的配慮に基づき、立法を通じて解決すべきだ」と述べた。今回も「不公平と感じることは心情的には理解できる」との表現にとどまり、一審をほぼ踏襲する内容だった。

 確かに八七年に最高裁は「戦争被害は、国民の等しく耐え忍ぶべきもの」と「受忍論」を展開した。だが、原爆被害者に医療特別手当などが支給されたり、中国残留孤児も援護の対象になった。

 二〇一〇年にはシベリア抑留の特別措置法も成立し、戦争被害者の救済問題は“進化”しているのが現状だ。

 同年に名古屋市では、空襲などでの民間戦傷者に見舞金制度を創設した。浜松市などにも同様の仕組みがある。

 そもそも、英国でもフランスでも、敗戦国のドイツやイタリアでも民間の被害者を補償している。人権と人道上の考え方からだ。日本の空襲被害者をなぜ放置していいのか。この訴訟はそんな問題点を投げかけたはずだ。

 「空襲被害者援護法」をつくる動きは、超党派の議員らの間でも起きている。“悲劇”がなお続く現状は酷薄ではないか】

 「心情的には理解」できても、現行法では通らない話をしているから裁判で勝てないんですよね?裁判所ってのは訴えられた内容を法に照らして判断するところであって、被告の心のケアをするところではありませんので。「人道主義」なんて言葉も、「理屈はどうだっていいから俺たちのワガママを通せ!」と言ってるようにしか聞こえないんですが。

 そう言えば、以前「2ちゃんねる」で従軍慰安婦関連の掲示板を読んでいた時に、こんな書き込みがありました。

【394:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2012/03/27(火) 00:04:38.21 ID:2q+sK0Gs

 >>391
 「条約等、法的な問題ではない!人道的な問題だ!」と叫ぶなら、支援する者が政府である必要性は皆無ですからねw】

 「かわいそうな人々を救済しろ!」と仰るなら、サヨクの皆さんも自分たちで何か事を起こしたらどうなんです?国の財布をアテにするばかりじゃなくて。

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