もう節電ネタは尽きたのか?
【自宅のエアコンを止めて外出し、冷房の効いた公共施設などに集まって過ごす「クールシェア」が今夏、広がりそうだ。人々の交流につながり、商業施設がシェアの場となれば経済の活性化も期待できると多摩美術大(東京都世田谷区)の学生たちが提唱したところ、地元商店街や埼玉県熊谷市も呼応、環境省も節電の有効事例として推奨する方針だ。
いかに消費電力を減らすか。多摩美大デザイン学科の堀内正弘教授(57)のゼミは昨年五月、東京電力福島第一原発事故と計画停電を受け、十五人ほどのゼミ生が授業で節電策を練った。家庭での猛暑時の消費電力の約五割をエアコンが占めていることに注目し、楽しい節電術としてクールシェアに行き着いた。
アイデアは次々と飛び出した。家庭内なら一つ部屋に家族で集まる。近所の人たちが一軒に集まるのも良い。図書館や美術館を開放したり、喫茶店などが「エアコンを止めて来た」という客には割引や、店に長居できるサービスを提供するのも手だ。公園や神社の境内など涼しい場所で集まれば、消費電力ゼロじゃないか-と。
昨夏は、学生らの呼び掛けに世田谷区内の等々力商店街振興組合と東急電鉄が啓発ポスターを掲示。ショッピングセンターや飲食店など約二十店舗が割引サービスなどの協力店となった。
認知度はいまひとつだったが、今年一月にエコビジネスを育てる「eco japan cup」(環境省など主催)のエココミュニケーション部門でグランプリを受賞。環境省はクールビズより一歩進んだ事例として今夏の実践を呼び掛けることを決めた。
「日本一暑いまち」で地域おこしを進める熊谷市も推進を決め、全国の商店街、日本百貨店協会も参加を予定している。持続可能な社会づくりに取り組む米NPO「グリーンマップ」も多摩美大と連携する予定で、海外でクールシェアを呼び掛けるという。ゼミ生たちは六月、参加施設や協力店などを紹介する地図をインターネット上に公開する。
堀内教授は「大量エネルギー消費社会に問題提起し、地域の絆を深める契機になれば」と期待を込める。卒業生の田村祥子さん(24)は「震災を機に、周囲との関わりの希薄さを実感した。子どもからお年寄りまで幅広い人たちの出会いの一助になれば」と話す。問い合わせは、クールシェア事務局=電03(6421)2118=へ】
率直に申し上げて、記事を読んだ最初の感想は「セコっ!」でした。大学のゼミで、15人ほどの大学生が練ったアイデアとやらが「夏場に外回りの営業マンがどこでサボるか」というのと同程度ってのは…「クールシェア」などと横文字にしたところでねぇ?
だいたいこんな記事が、夕刊とはいえ1面トップとはありえないでしょ、東京新聞。何かもう、夏の気配がどんどん近づいてきて、これまで「原発がなくても電気は足りるんだ!」と主張してきた脱原発派がいよいよ追い込まれてきたかのような感じが致します。脱原発派が節電について有効かつ実現可能なアイデアを出してこないなら、マジで原発は再稼働させるべきだと思いますよ、連中の無責任な言動に国民が付き合う必要はありませんて。
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