ここは現代の日本ですが?
【仙台市の奥山恵美子市長は16日、定例の記者会見で職員の入れ墨を認めるかどうかについて、「即ダメと言うことではないと思う」と語り、入れ墨をしている職員の分限免職を検討する大阪市の橋下徹市長とは一線を画す姿勢を示した。
大阪市では、環境局の職員約50人が入れ墨をしていることが判明し、橋下市長は教職員を除く全職員を対象に調査したところ、110人が「入れ墨をしている」と回答した。
にわかに注目を集める公務員の入れ墨問題に関し、奥山市長は「昔からの入れ墨の形式から、シールで一定の期間だけ文様を付けるものもある。海外では入れ墨的なものを楽しんでいるので、文化の問題として考える必要がある」と述べ、職員への調査を行う考えはないとした】
【「魏志倭人伝」には「男子は大小と無く、皆黥面(げいめん)文身す」とあるから、当時の日本人の男は大人も子供も顔や体に入れ墨をしていたらしい。水に潜って魚をとる海人が大魚の襲撃を防ぐまじないにしたのが、後に飾りとなったのだという▲ならば入れ墨のない者は当時の役所をクビになったのか??とは、むろん大阪市での職員への入れ墨調査を聞いて頭をよぎった妄想である。役所が職員の入れ墨の有無を一斉調査するというのもびっくりだが、「110人」という調査結果にも驚いた向きが多かろう▲そういえば最近タトゥーと呼ばれるファッション感覚の入れ墨を就職活動を機に消す手術をする若者が多いという。欧米の映画などをまねて気軽に入れたタトゥーも、いざ職探しとなれば入れ墨がアウトローのシンボルとされてきた日本社会の市民感覚に突きあたる▲さて映画では片肌脱いで桜吹雪を見せる遠山の金さんこと町奉行、遠山景元には本当に入れ墨があったか。放蕩(ほうとう)ざんまいの若い頃に遊び仲間と腕に桜の入れ墨をしたと記すのは元幕臣の漢学者、中根香亭だ。旗本の子弟が「武家彫り」などという入れ墨をした時代だ▲だが香亭によれば、幕府で昇進をとげてからは常に肌着をきつくまとい、夏も脱ぐことがなかったという。さて景元は「若気の至り」を後悔したのかどうか。ともあれこと奉行としては若い時の体験ゆえに下情に通じたみごとな裁きをしたと香亭は絶賛を惜しまない▲大阪市職員の入れ墨事情は人それぞれだろうし、何らかの措置が必要なケースもあろう。ただ未来の景元を失わぬようにするのも組織の「マネジメント」だ】
こいつらは橋下市長の入れ墨調査を批判するのに海外とか数百年も前の例を持ち出して、説得力がある話ができるとでも思ってるんでしょうか。多くの飲食店や公衆浴場、パチンコ店などですら入れ墨の人は出入りを禁じてるというのに、一般の人が普通に立ち入れる場所に入れない公務員ってのはちょっとおかしいと思いますけれどね?
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント