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2012年7月 6日

その配慮が人を殺した

いじめた側にも人権…「自殺練習」真偽確認せず

【大津市の市立中学2年男子生徒が自殺したことを巡って行われた全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表しなかった問題で、市教委が加害者とされる同級生らに対して直接、真偽を確認していなかったことがわかった。

 市教委はこれまで、非公表にした理由を「事実を確認できなかったため」と説明していた。

 市教委によると、「自殺の練習」は、生徒16人が回答に記していた。うち実名で回答した4人には聞き取りをしたが、事実は確認できず、それ以上の調査もしなかったという。加害者とされる同級生らにも聞き取りを行う機会はあったが、「練習」については一切尋ねなかったとしている。

 その理由について、市教委は読売新聞に対し、「事実確認は可能な範囲でしたつもりだが、いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要と考えた。『自殺の練習』を問いただせば、当事者の生徒や保護者に『いじめを疑っているのか』と不信感を抱かれるかもしれない、との判断もあった」と説明。結局、事実がつかめなかったとして、非公表にしたという】

 加害者の人権とやらを配慮した結果、本当に守らなければならない被害者の人権が取り返しがつかないレベルで損なわれたというのは、対応として最悪と言わざるを得ません。だいたいこれと同じような対応を行って、それが良い結果に結びついたという話はこれまで全く聞いた事がないのですが?とりあえず「加害者の人権を守る」などというバカげた風潮は、一刻も早く改めるべきでしょうなぁ。

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