んで、反対派はどうするの?
【財務省が25日発表した2012年上半期(1~6月)の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆9158億円の赤字(前年同期は9632億円の赤字)だった。
半期ベースとしては、比較可能な1979年以降で、第2次石油危機で輸入額が大幅に増えた1980年上半期(2兆6217億円の赤字)を上回り、過去最大となった。
半期ベースでの貿易赤字は3期連続。今年上半期の赤字額は、11年の年間の貿易赤字額(2兆5647億円)をすでに上回り、年間で過去最大の赤字額だった1980年の2兆6129億円をも上回った。
原子力発電所の稼働停止により、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)や原油の輸入が急増していることが要因だ。財政・金融危機に揺れる欧州向けや、景気の減速感が強まっている中国向けの輸出が伸び悩んだことも影響した】
毎回この手のニュースを取り上げるたびに述べてますけど、電気は「足りている」んじゃありません。各電力会社が原発が停止している分を、別の発電方法で補っているだけなんです。
しかし、その主たる代替手段であるところの火力発電では、点検を先送りにしてフル稼働を続けているなど、決して万全とは言えない状況での発電が行われている事が報道されています。もし火力発電で何らかのトラブルが発生すれば、大停電が引き起こされる可能性は高いと言えましょう。さらに、燃料調達の問題は上のニュースの通り大きな赤字を生んでいます。電力会社も企業ですから、赤字続きでは間違いなく経営に支障をきたすでしょうし、震災や永年の不況から回復しなければならない日本経済にとっても、これは大きな枷となります。
原発反対派の皆さんは「脱原発・持続可能で平和な社会をめざす」などと仰いますが、現実は全くもって持続可能なんかじゃないんです。再生可能エネルギーが既存の発電方法に引けを取らないレベルに成長するまで、まだ10年単位の年月が必要でしょうが、果たして経済はそこまで持ちこたえられるかどうか。もし海外情勢に変化が起こって、燃料代が高騰したり輸入が滞ったりすれば、もうそこでアウトになるかも知れません。こんな事を書くと「電気や経済が人の命より大事なのか!」などとのたまうバカが湧いてきそうですが、そんなの当たり前ですよね、電気や経済は私たちの生活に直結しているのですから。
さて原発反対派の皆さん、アナタ方からはこれらの現実を踏まえた上で、「どうすれば無理すること無く脱原発を実行できるのか」というその方法をいい加減聞かせて頂きたいのですけれど。ここでマトモな論議ができないようでは、アナタ方の話はどこまで行っても「絵に描いた餅」と考えざるを得ないんですがね?
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