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2012年7月30日

今勝てないでいつ勝てるのか

山口県知事に山本氏初当選 脱原発の飯田氏ら破る

【山口県知事選は29日投開票され、無所属新顔の元国土交通審議官、山本繁太郎氏(63)=自民、公明推薦=が、脱原発を掲げる環境NPO代表の飯田哲也氏(53)ら無所属新顔3氏を破って初当選した。投票率は45.32%(前回37.21%)だった。

 県内には、中国電力上関(かみのせき)原発(上関町)の建設計画があり、脱原発活動に長く取り組み、計画の白紙撤回を訴えた飯田氏が、どれほどの支持を集めるか注目された。上関原発は東京電力福島第一原発事故後に準備工事を中断したままだが、建設計画の是非を含めたエネルギー政策が論戦のテーマの一つになった。選挙中には米軍岩国基地(同県岩国市)に米軍の新型輸送機オスプレイが陸揚げされ、安全保障を巡っても論戦が交わされた。

 山本氏は原発計画の「凍結」を主張。告示日には「脱原発依存は当たり前。できるだけ原発に依存しない国に向かうのが国民の願い」と訴えた。しかし、その後は、エネルギー問題に触れることはほとんどなく、港湾や道路などインフラ整備による産業の再生や雇用創出を中心に訴えた】

 全国の注目を集めた選挙で投票率も上がったのに飯田は負けましたか…しかも6万票差ってのは、決して僅差って数字じゃありませんよね。脱原発運動が日本中で大いに盛り上がっている(笑)中、それでも勝てなかったってのは、一体何が原因なんでしょーかねー?

【関連】『脱原発』で選挙に勝つ難しさ――山口県知事選は自公推薦の山本氏が当選

【29日に投開票が行なわれた山口県知事選は、元国土交通審議官の山本繁太郎氏(自民党・公明党推薦)が環境NPO代表の飯田哲也氏らを破り、初当選を決めた。脱原発(上関原発計画)とオスプレイ(米軍岩国基地に搬入済み)、日本中が注目する話題も争点になったが、「シングルイシューで争われる知事選は反対」という一定の民意が示された形だ。

 事前の世論調査等では、山本氏が優勢だったものの、脱原発を強く訴える飯田氏の追い上げが伝えられて、その行方が注目された知事選。注目の高さから今回の投票率は前回・前々回を若干上回った模様だが、飯田氏への決定的な追い風とはならなかった。自民党王国と呼ばれるお国柄も響いたと思われる。

 飯田氏の落選で全国的な脱原発運動に急ブレーキがかかるとは思えない。しかし脱原発を前面に押し出して選挙を戦う難しさは浮き彫りになった。代替エネルギーの確保や具体策の提示といった事項は短期間での解決が容易ではなく、そもそも知事の仕事はエネルギー問題のみに留まらない。

 山本氏の「官僚出身」「自公推薦」の肩書きは決してプラスのイメージではない。それでも「中央とのパイプを生かして現実的な政策を遂行して欲しい」民意を背景に当選を果たした。マニフェストの第一項目に挙げる「産業力・観光力の増強に全力」を注ぎ、雇用対策等の実行力が求められることになりそうだ】

>しかし脱原発を前面に押し出して選挙を戦う難しさは浮き彫りになった。代替エネルギーの確保や具体策の提示といった事項は短期間での解決が容易ではなく、そもそも知事の仕事はエネルギー問題のみに留まらない

 日本でも28日に「緑の党」が結成されましたけど、あいつらの船出も厳しいでしょうな。脱原発運動がしたいならどうぞ政治家をお辞めになってからにして下さい、たった一つの事しかやらない人間を「政治家」などとは呼べないと思いますので。

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