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2012年8月 1日

東京新聞社説8/1~まずは現実を見るところから

防衛白書と中国 「ジレンマ」に陥っては

【二〇一二年版防衛白書は中国海軍の太平洋進出が「常態化しつつある」と指摘した。動向を注目する必要はあるが、日米側がやみくもに軍事力を強化すれば「安全保障のジレンマ」に陥ってしまう。

 白書では、昨年六月、十一隻の中国艦艇部隊が沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋上で訓練を行った例や、漁業管理を行う公船が尖閣諸島付近の領海に侵入した事案などを列挙している。

 また、南沙諸島など南シナ海での活動活発化も例示し、中国が「わが国近海と南シナ海で活動領域の拡大と活動の常態化を図っていく」と指摘した。

 隣国である中国の軍事活動強化に対し、日本が独立国として専守防衛という憲法の枠内で領土、領海、領空を守る毅然(きぜん)とした態度を示すことは当然である。

 とはいえ、中国に合わせて、自衛隊と在日米軍とが軍事力を強化し続ければ、際限のない軍拡競争で地域情勢を逆に不安定化する「安全保障のジレンマ」に陥る。そうした事態は避けるのが賢明だ。

 中国側は、米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への垂直離着陸機MV22オスプレイ配備を警戒しているようである。

 世界一危険として日米両政府が返還に合意した普天間飛行場に、安全性が確立されていない航空機を配備するのはそもそも納得し難いが、中国側に軍事力強化の口実を与えるのなら得策ではない。

 アジア・太平洋地域の安定を図る観点からもオスプレイ配備の是非を再検討する余地があるのではないか。

 日米両政府は軍事力強化ではなく、中国に対し、周辺海域での活動活発化や国防政策の不透明さが地域の懸念事項となっていることを伝え、海洋での航行の自由を守ることが中国の国益にも資すると粘り強く説得する必要がある。

 普天間駐留の米海兵隊ヘリ部隊については、ほかの海兵隊部隊と切り離せば機能を損なうとして、名護市辺野古への県内移設を「唯一有効な解決策」と記した。

 しかし、環境影響評価書に対する仲井真弘多沖縄県知事の意見書が辺野古移設を「事実上不可能」としたことや、米国の連邦議会や外交専門家から辺野古移設の見直しを求める意見が出ていることには触れずじまいだ。

 白書が年次報告書であるなら、こうした重要な動きを見過ごすべきではない。沖縄の地政学的、戦略的な重要性を強調するばかりでは、画竜点睛を欠く

>中国側に軍事力強化の口実を与えるのなら得策ではない

>アジア・太平洋地域の安定を図る観点からもオスプレイ配備の是非を再検討する余地があるのではないか

 アホですか。軍事力強化の口実も何も、中国は日本が「憲法9条」とかいう夢想に浸っている横で、ほっといても軍備を拡張し、他国の領土や資源に手を伸ばしているじゃありませんか。どうして中国の軍拡をまず批判しないんです?

 ちょっと考えてごらんなさい、「こちらから手を出さなければ相手も手を出してこない」などという戯言が事実なら、いじめとかが起きるはずもありませんものね。昨日も中日新聞のアホ記者のコラムを取り上げましたけど、現実を直視できないお花畑の住人には、やはりこの手の問題の解決策を考える事は出来ないんでしょうかね…。

>沖縄の地政学的、戦略的な重要性を強調するばかりでは、画竜点睛を欠く

 そういうアンタらは、沖縄の地政学的・戦略的な重要性や在日米軍の抑止力といったものをちゃんと考慮した上で「沖縄に基地はいらない」などと述べているのですかな?アメリカに守られての平和を「憲法9条のおかげ」などとほざく連中に、外交防衛についてマトモな論評など期待するだけ無駄かと。

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