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2012年10月 3日

東京新聞コラム10/3~夢の国の話

東京新聞「筆洗」10/3付

【<自分のことを悪く言ってはいけない。そんなことは君の友人たちがいつも言っていることなのだから>。フランス革命時代に活躍した政治家タレーランの言葉である。適材適所とは言い難く、記者会見でもどこか自信がなさげな新閣僚の皆さんの姿に、この至言を贈りたくなった▼「思い出づくり内閣」「在庫一掃」。野党から思いっ切り皮肉を浴びせられた野田第三次改造内閣には、初入閣の大臣が八人もいる▼離党者を増やしたくないという後ろ向きの意図はうかがえるが、内閣として何をやりたいのか、という肝心の狙いがこの布陣からは見えてこない▼野田佳彦首相が組閣に傾倒していた一昨日の午前中、米軍の新型輸送機オスプレイ六機が、米軍岩国基地から沖縄の普天間飛行場に次々と飛来。きのうも三機が到着した。全首長が反対する島ぐるみの抗議行動を無視し、日米両政府は既成事実を積み上げてゆく▼ナポレオン時代に外相だったタレーランは後に離反し、失脚を画策した。動乱の時代を生き抜いて、時には「無節操」というそしりも受けたが、英国との同盟関係の基礎を築いた手腕は後世から高く評価されている▼尖閣問題とオスプレイの配備は深く絡み合った糸だ。沖縄の声を聞いて編み直すのが外交だろう。タレーランの老練さは望むべくもないが、対米従属一直線ではあまりに無策ではないか

>尖閣問題とオスプレイの配備は深く絡み合った糸だ。沖縄の声を聞いて編み直すのが外交だろう

 いやいや、外交や安全保障は国の専権事項ですよ?地域の声を聞いて外交をやる国なんて、世界中どこに行っても存在しません。

>タレーランの老練さは望むべくもないが、対米従属一直線ではあまりに無策ではないか

 民主党の連中は自分たちの地位を何としても維持しようという手腕には長けているようですけれども、それ以外は対米関係はおろか、あらゆる面で無策と言わざるを得ませんな。そして、そんな連中を支援してきた東京新聞も節穴だと。

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