世間一般とズレまくり
【1面トップ】
〔朝日〕財務相に城島氏 国家戦略 前原氏 文科 田中真氏 郵政は下地氏 きょう内閣改造
〔毎日〕文科相に田中真氏 環境・長浜氏 財務・城島氏 野田3次改造内閣 きょう発足
〔読売〕財務相 城島氏有力 国家戦略 前原氏 郵政改革 下地氏 田中真紀子氏 文科相検討 きょう改造
〔日経〕財務・城島氏 総務・樽床氏 国家戦略 前原氏 文科 田中真氏 きょう内閣改造▽ベテラン多用、安定重視 「組閣本部」異例の8時間
〔産経〕田中真・文科 城島・財務 きょう内閣改造 原発担当に長浜氏
〔東京〕震災障害者の警告 「生き抜く」首都大震災▽支援ないまま17年 民間団体「相談窓口早急に」
明らかに毛色の違う新聞社が一社ありますな(笑)。今朝のここの1面には、改造内閣の話なんて一言たりとも載っていません(「民主党の内閣改造なんて報道する価値がない」という判断でしょうか?)。記事が遅くて紙面も少ないのに独自記事ばかり載せる新聞、そのシワ寄せがどこに行くかってえと「本来報道機関が報道すべき日々の出来事」なんでしょう。もし世の中に「情報源が東京新聞しかない」なんて人がいたら、その人は間違いなく情報弱者になる事でしょうね…。
【参考】ビートルズファン困惑!? 市民講座で語られる「ビートルズ」に違和感
【ザ・ビートルズと言って、ピンとくるのはどの世代までなのだろうか。1962年の結成から約8年の間に200曲以上を世に送り出し、いまも多くのミュージシャンに影響を与え続けているビートルズ。彼らが現役のときに曲を聴いたのは、「団塊の世代」以上の60代となるだろう。
50代から40代になると、親や姉、兄らが聴いていたのを耳にしたり、街のお店で流れていたり、CMで使われていて、彼らの曲を聴いた人が多いと思われる。筆者の場合は、世話になっていた親戚の家でビートルズと出会った。大学生だった従姉妹(いとこ)がしばしば聴いていて、それを聴いてなんとなく「いい曲だなあ」と小5の筆者は思ったのであった。
30代以下になってしまうと、自ら積極的に聴こうとしない限り、ビートルズを聴く機会などあまりないのではないか。中学生の英語教科書に彼らの曲が取り上げられていたりするが、そこからCDを聴くところまで発展する学生がどれだけいるのだろう。
2012年9月30日付の東京新聞は、「ビートルズにHELP」という記事を1面に掲載している。「数々のヒット曲だけでなく、そこに表れた彼の生き方が、大学や市民講座で草の根的に受け継がれている」と言うのだ。
そこには、「人類愛こそビートルズの精神」だと言って、彼らの「音楽や生き方」を学ぶ市民講座が紹介されている。また、ある大学の名誉教授は、「教科書は、考える力、批判精神が身につくようでなければ」と言って、ビートルズを取り上げた中学生用の英語教科書を書いていると言う。
そして、記事の見出しには、「生き方 世代超え学ぶ」「『君が受け取る愛は もたらす愛とイコール」などと、仰々しい文字列が並ぶ。ビートルズの楽曲が素晴らしいことには、筆者も同意する。若い世代にも彼らの音楽を聴いてもらいたいと思うし、残せるものなら未来に残していきたい遺産であるとも思う。
とはいえ、ビートルズが作った楽曲の歌詞や彼ら「生き方」に特定の解釈を加えたり、特定の価値を加えたりした上で、「大学や市民講座」でそれを説くというのはどうかと思う。聖書やコーランを解読するように、彼らの歌詞を解読してしまったら、極端に言えば、それはもはや宗教の領域の話になってしまう。
そういうことは、個人レベルでやればいいことであろう。日本人がビートルズの楽曲の歌詞を知る際に重要なのは「翻訳」程度であり、そこから先は歌詞の意味を知ったそれぞれの個人が内容を解釈し、内容に価値を見出せばいい。いわんや「生き方」をや、である。個人の解釈や価値を多くの人に説こうとすることに対し、筆者は薄気味悪さを感じてしまう。
ビートルズの楽曲で、ほとんどの歌詞を手掛けたポール・マッカートニーや今は亡きジョン・レノンは、自ら書いた歌詞、そして彼らの「生き方」に対して特定の誰かが解釈したり価値を加えたものを、多くの人に広めようとすることなど、望んでいるとは思えないのだが……】
昨日の1面トップはビートルズ。「薄気味悪い」ですってよ?私も同感。
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